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矢野真千子の検索結果1 - 40 件 / 171件

  • 海苔(のり)を消化できるのは日本人だけという論文を読んでみた|柞刈湯葉

    昆布、ワカメ、そして海苔といった食材は和食において不可欠なものだ。古くは柿本人麻呂が海苔についての和歌を読んでおり、その利用は先史時代に遡るという。だが海藻を食べる文化は西洋人から見ると奇異に映ったようで、民族ジョークにもなっている。 レストランであるフランス人が言った。 「日本は物が豊かだと聞いたのに、海藻なんかを食べている」 それを聞いた日本人が言った。 「フランスは物が豊かだと聞いたのに、カタツムリなんかを食べている」 そして二人が言った。 「イギリスは物が豊かだと聞いたのに、イギリス料理なんかを食べている」こうしたジョークは世界各地で人気があり、日本でも早坂隆『世界の日本人ジョーク集』などがベストセラーになったが、最近はこのような笑いに白い目を向けられることも多い。国や民族に対する偏見を助長することはもちろん、グローバル化著しい現代においては、ジョークで語られる民族像が現実に追いつ

      海苔(のり)を消化できるのは日本人だけという論文を読んでみた|柞刈湯葉
    • 蝉コロン

      ナチュラルおかんです!久しぶりのブログ更新ですが、皆様におかれンましてはいかがおすごしでしょうか。なんかどこかで遺伝子組換えの話が盛り上がってて思い出したことがあったので書きたいと思います。遺伝子組換え生物等の取り扱いについて、野生動植物等へ影響を与えないよう管理するための法律でカルタヘナ法というのがあります(農林水産省/カルタヘナ法とは)。本名は「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」で2004年と比較的最近(でもないか)に施行されたので、頭がアップデートされてない研究者がたまに新聞に載ったりします。また「最近の研究は書類仕事が多すぎる」の一つでもあります。ちなみにアメリカは批准してないので、自宅でバイオハックとか何とかのんきなことを言ってるのですが、日本で勝手なことをすると刑事罰を科せられることもあります。 バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック

      • 『ダーウィンが信じた道:進化論に隠されたメッセージ』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

        エイドリアン・デズモンド,ジェイムズ・ムーア[矢野真千子・野下祥子訳] (2009年6月30日刊行,日本放送出版協会,東京,8 plates + 609 + 77 pp.,ISBN:9784140813812 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2009 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved ダーウィンの生涯を貫く奴隷制度と人種差別への反感「進化論に隠されたメッセージ」という副題が示す通り,700ページにも達するこの評伝は,今年生誕二百年を迎えるチャールズ・ダーウィンがわれわれ人間の進化に関する研究と考察を進めた真の動機が,「反奴隷制度」と「反人種差別」というきわめて社会的な問題意識にあったことを示そうとしている.著者たちはダーウィンが生まれ育った家庭環境から振り返ることにより,彼が当時まだ続いていた奴隷制度に対してつねに反対の意

          『ダーウィンが信じた道:進化論に隠されたメッセージ』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
        • Amazon.co.jp: 迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか: シャロンモアレム (著), ジョナサンプリンス (著), 矢野真千子 (翻訳): 本

            Amazon.co.jp: 迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか: シャロンモアレム (著), ジョナサンプリンス (著), 矢野真千子 (翻訳): 本
          • 『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』 - HONZ

            生物多様性の喪失と聞けば、熱帯雨林やサンゴ礁が目に浮かぶ。絶滅危惧種と聞けば、中国奥地のジャイアントパンダやガラパゴス島のゾウガメを思いつく。しかし、そうした危機的な状況は遠い異国の話とはかぎらず、もっとずっと身近なところで起こっている。私たちの体は無数の微生物からなる「生態系」であり、そこでも種の絶滅は静かに進行している。 2003年にヒトゲノム・プロジェクトが完了したとき、研究者たちはヒトの遺伝子が線虫と同じ、21,000個しかないことに驚いた。ヒトはなぜ、そんなに少ない遺伝子でこんなに複雑な生命活動ができるのだろう? そのカギは、体内に棲む微生物に多くの活動を「アウトソーシング」していることにあった。 赤ん坊は産道を通るとき、母乳を飲むとき、母親から微生物一式を受けとり、その微生物集団と共に成長する。ところが最近では、赤ん坊がその微生物一式を受けとれなかったり、せっかく育ったコロニー

              『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』 - HONZ
            • 【新型コロナウイルス:2020.02~03】買い占められ高額に転売されるマスク市場 と 暗躍する転売屋それを締め出す政府と市民における動きについて | Φ-GRID

              世界的なパンデミックとなった新型コロナウイルス Reference:Coronavirus COVID-19 (2019-nCoV) 新型コロナウイルス が世界を席巻中である。先日、世界保健機関のテドロス事務局長が「パンデミック」とし、世界的な大流行になったと言い、日本でも自粛ムードが広がっている。 Coronavirus COVID-19 (2019-nCoV) 最近のデータを見ていくと、現在のところ、日本の感染者数はある程度の段階まで抑え込まれていることがデータでは分かる。 まだまだ予断を許さない状況が続いているが、このまま日本の感染者が増えないことを願いたい。 AdSense 参照:新型コロナウイルスの国別感染者数(中国以外) | Flourish 新型コロナウイルスの国別感染者数(中国以外)のデータをみていこう。 中国を筆頭にイタリア、イラン、韓国で猛威を振るっており、爆発的に感染

                【新型コロナウイルス:2020.02~03】買い占められ高額に転売されるマスク市場 と 暗躍する転売屋それを締め出す政府と市民における動きについて | Φ-GRID
              • 超絶綺麗な雪の結晶画像をおすそわけっ - 感想文

                2016 - 02 - 01 超絶綺麗な雪の結晶画像をおすそわけっ 思うこと お題スロット お題「雪」 仕事で、毎日パワポ使ってプレゼンみたいなことしています。 で、誰でも経験あると思うんですが 、『雪』 についてプレゼンすることもあるわけで。 なので当然、みなさんも所持されてると思うんですが、私のパワポにも、私セレクトの超絶綺麗な 雪の結晶 画像がいっぱい貼ってあります。 ということで、その中からさらに厳選した、雪の結晶画像おすそわけ記事!! このパワポをつくったのは3年前ですが、私も当時、画像をおすそわけしてもらったので、このサイトの画像もご自由にどうぞ。 みなさんの 『雪』 プレゼン資料にお役立てくださいねっ。 ※画像を引用させていただいたサイト karapaia.livedoor.biz 1 雪の結晶は基本的に 『六角形』 を基礎としてできてるそうです。 それが、湿度、気温、気圧な

                  超絶綺麗な雪の結晶画像をおすそわけっ - 感想文
                • Amazon.co.jp: バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!: マーカス・ウォールセン (著), 矢野真千子 (翻訳): 本

                    Amazon.co.jp: バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!: マーカス・ウォールセン (著), 矢野真千子 (翻訳): 本
                  • DNAを増幅するサーマルサイクラーを自作してみたよ

                    DNAをPCR法で増幅するために必要なサーマルサイクラーを自作してみました。自作と言っても、いわゆる、PCの自作と同じでパーツを組み立てていく感じです。購入から組み立ての様子を簡単に紹介します。 モチベーション ラボには様々なレクリエーションがあります。例えば、単にどこかに遊びに行ったり、スポーツ大会したり、ひたすら合宿形式でプログレスのプレゼンをするミーティングするなどがあります。それもよいのですが、せっかくなので、普段の研究時間ではトライできないが、研究に関わる hack を行う、というイベントを企画してみました。夏休みの自由研究や社会科見学的なノリです。 うちのラボでは、PCRを使ったウェットの実験技術の開発をしてきました。しかし、サーマルサイクラーのハードウェアの仕組みを体験的に理解している訳ではありません。そこで、サーマルサイクラーを作ってみました。 欧米で始まっている、自宅のガ

                      DNAを増幅するサーマルサイクラーを自作してみたよ
                    • 武雄市図書館・歴史資料館へ行ってきた。 - みききしたこと。おもうこと。

                      機会があって、佐賀県は武雄市図書館・歴史資料館へ行ってきた。新図書館構想がネットで色々と議論の的になっているところだが、現在のものは見てみないことにはなんとも言えない。以下はいち旅行者としての現地レポート。個人の感想なので、不正確な点があったらご容赦。 周辺環境 最寄りのJR武雄温泉駅から歩く。駅からの道路は4車線でかなり広く感じるが、交通量は多くない。歩行者はほとんど見なかった。道路沿いに郊外型の大型店舗がぽつぽつとあり、大通りから少し入ったところにマンションなども見える。車移動が中心なのだろう、どの建物も大きな駐車場を擁しているから「ぽつぽつ」に見える。 図書館のあるエポカル武雄の建物は不思議な形状をしている。館内にあった平面図を見ると、おおむね扇面型の左側に円をくっつけたような形になる。扇面の短い方の弧が正面。道路に面した側面には煉瓦づくりの円筒状の部分があり、ここは歴史資料館。図書

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                      • Amazon.co.jp: 植物はそこまで知っている ---感覚に満ちた世界に生きる植物たち: ダニエル・チャモヴィッツ (著), 矢野真千子 (翻訳): 本

                          Amazon.co.jp: 植物はそこまで知っている ---感覚に満ちた世界に生きる植物たち: ダニエル・チャモヴィッツ (著), 矢野真千子 (翻訳): 本
                        • 『迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか』シャロン・モアレム、ジョナサン・プリンス - 古本屋の覚え書き

                          祖父がアルツハイマーになった。著者が15歳の時だ。祖父が元気な頃、「体調がよくなる」と言って好んで献血をしていた。その理由を学校の先生や、かかりつけの医師に尋ねてみたがわからなかった。15歳の少年は医学図書館へ足繁く通い、遂にヘモクロマトーシスという珍しい遺伝性の病気を発見する。体内に鉄が蓄積される病気だった。少年は直感的に、ヘモクロマトーシスがアルツハイマーと関連していると推測した。だが、子供の話に耳を傾ける大人はいなかった。後年、シャロン・モアレムはこれを証明し、博士号をとった――こんな美しいエピソードからこの本は始まる。専門書にもかかわらずこれほど読みやすいのは、スピーチライター(ジョナサン・プリンス )の力もさることながら、最初の志を失わない研究態度に由来しているのだろう。 遺伝子は「生命の設計図」といわれる。遺伝情報によって、罹(かか)りやすい病気がある。はたまた、「生きとし生け

                            『迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか』シャロン・モアレム、ジョナサン・プリンス - 古本屋の覚え書き
                          • Amazon.co.jp: 感染地図―歴史を変えた未知の病原体: スティーヴン・ジョンソン (著), 矢野真千子 (翻訳): 本

                              Amazon.co.jp: 感染地図―歴史を変えた未知の病原体: スティーヴン・ジョンソン (著), 矢野真千子 (翻訳): 本
                            • オリゴ糖 - Wikipedia

                              オリゴ糖(オリゴとう、oligosaccharide)は、単糖がグリコシド結合によって数個結合した糖類のオリゴマーで、分子量としては300 - 3000程度である。 オリゴはギリシア語(ὀλίγος / ラテン文字転写olígos / カタカナ読み「オリゴス」)で少ないを意味する語であることから、少糖類(しょうとうるい)と呼ぶこともある。オリゴ糖の明確な定義はなく、二糖以上をオリゴ糖とするが[1][2][3]、三糖以上(三糖、四糖、……)をオリゴ糖とすることも多い[4][5]。上限についても幅があるが通常10糖である[1][4]。 構造[編集] 天然の動植物中にもともと含まれているオリゴ糖は、ほとんどがスクロース、ラクトース、トレハロース、マルトースなどの二糖類であり、三糖類より多くの糖が結合しているものの量は少ない。 天然から見出されているものとしては三糖類ではラフィノース、パノース、マ

                                オリゴ糖 - Wikipedia
                              • きっこ兄貴が力説する「日本の某牛丼チェーン(吉野家)が鶏糞飼料で牛を育てているという(ry 」を吉野家に聞いてみた(係争系ネタ追記あり) : Birth of Blues

                                眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎 なんでこんな古い話題が急浮上しているのか意図が分からんが、こういう返事でした。 Tweet by kikko_no_blog [きっこ] (78) | TWIMPACT - RTによるTwitterトレンドとユーザー影響力解析 via kwout いくらなんでも、ニワトリのフンなんかを牛のエサにするなんて‥‥って思う人もいるかも知れないけど、これは、アメリカじゃ当たり前のことなのだ。それで、いくら味覚音痴のアメリカの牛でも、サスガにニワトリのフンなんかは食べたがらないから、甘い「糖蜜(とうみつ)」をかけて食べさせてるのだ。これは「糖蜜飼育」って呼ばれてる飼育方法なんだけど、吉野家の牛丼に使われてたのが、この「糖蜜飼育」、ようするに、ニワトリのフンを食べさせて育てた牛の肉なのだ。 狂牛丼VS人工ステーキ: きっこのブログ via kwout 200

                                  きっこ兄貴が力説する「日本の某牛丼チェーン(吉野家)が鶏糞飼料で牛を育てているという(ry 」を吉野家に聞いてみた(係争系ネタ追記あり) : Birth of Blues
                                • 奇跡の伝説から物語へ 『完治 - HIVに勝利した二人のベルリン患者の物語』 - HONZ

                                  医学の歴史は、数多くの物語で彩られている。この本は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染を「完治」した二人の『ベルリン患者』に始まる物語だ。偶然にもたらされたといっていいような伝説的な「完治」をヒントに、新しい治療法の開発がおこなわれた。そしてその結末は… HIV感染症といってもピンとこない人が多いかもしれない。HIVとはAIDS(後天性免疫不全症候群)の原因となるウイルスだ。しかしHIV感染症とAIDSは同義語ではない。HIV感染症が持続し、最終的に免疫系が破壊された状態がAIDSである。 1981年にAIDSが報告され、その2年後に原因ウイルスとしてHIVが報告された。当時は治療法もまったくなかったが、いまや数多くの薬剤が開発され、適切な治療がおこなわれれば、HIVに感染してもAIDSを発症することはなくなっている。そういった意味において、HIV感染症は治療可能な疾患になったのだ。 しか

                                    奇跡の伝説から物語へ 『完治 - HIVに勝利した二人のベルリン患者の物語』 - HONZ
                                  • 『村上さんのところ』で村上春樹がオススメする小説まとめ(2015/05/11最終稿) - Let's see what I'm up to

                                    先日、『村上さんのところ』で話題になってたので『Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)』を買ってみた。今回は備忘録も兼ねて、村上春樹と質問者のやりとりで紹介された文芸作品のうち、特におすすめされているものを書き出してみる。 グレート・ギャツビー/スコット・フィッツジェラルド グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者: スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/11 メディア: 単行本 購入: 23人 クリック: 170回 この商品を含むブログ (484件) を見る 村上春樹を語るに外せない作品である。複数の質問で紹介されている。 文章の手本を見つけましょう - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト 坑夫/夏目漱石 三四郎/夏目漱石

                                      『村上さんのところ』で村上春樹がオススメする小説まとめ(2015/05/11最終稿) - Let's see what I'm up to
                                    • 『植物はそこまで知っている』~ウチノキについて~ - かきがら掌編帖

                                      20年前のこと。当時働いていたオフィスで、園芸好きの社員が空き瓶を利用した水栽培を始めました。 社内に置いてある観葉植物の、伸びた茎や小枝をカットして、水につけておくと根が生えてきます。 「いずれ持ち帰って、鉢に植え替える」と言っていたのですが、そのままにして退職。 残された植物は2種類で、1つはポトス、もう1つは不明でしたが、多分ユッカだと思われます。世話をする人がいなくなってしまったので、しかたなく水換えなどしていました。 やがて、そのオフィスから移転することになったため、水栽培は自宅へ持ち帰りました。 それぞれ鉢に移して面倒を見ていましたが、残念ながらポトスの方は枯れてしまい、うちの植物はユッカ(推定)だけになりました。 呼称「ウチノキ」 週に1回程度、水遣りして、葉についたホコリをぬぐうくらいしかしていませんが、定期的に新しい葉を生やし、無事に育っています。 去年の2月に引っ越した

                                        『植物はそこまで知っている』~ウチノキについて~ - かきがら掌編帖
                                      • One Way To The Heaven

                                        Records and Memories アーティスト: 鈴木慶一出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード発売日: 2015/12/16メディア: CDこの商品を含むブログ (5件) を見るGood Mellows For Seaside Weekend アーティスト: V.A.(監修・選曲:橋本徹)出版社/メーカー: Suburbia Records発売日: 2015/04/22メディア: CDこの商品を含むブログを見るタイム・リヴァー アーティスト: 挾間美帆,m_unit,キャム・コリンズ,ギル・ゴールドスタイン,ジョシュア・レッドマン,庵原良司,ジョイス・ハマン,アンドリュー・グタウスカス,サラ・キャズウェル,マシュー・ジョドレル,ロイス・マーティン出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック発売日: 2015/09/23メディア: CDこの商品を含むブログ (3件) を見るFF

                                          One Way To The Heaven
                                        •  「遺伝子医療革命」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                          遺伝子医療革命 ゲノム科学がわたしたちを変える 作者: フランシス・S・コリンズ,矢野真千子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2011/01/21メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 60回この商品を含むブログ (12件) を見る 本書は分子遺伝学者フランシス・コリンズによる遺伝子医療の最新知見・動向を一般読者向けにわかりやすく紹介した啓蒙書である.原題は「The Language of Life: DNA and the Revolution in Personalized Medicine」.コリンズはヒトゲノム計画の代表を務めたこともあるこの分野の大立て者の1人であり,このような内容の本の著者としては最もふさわしい人の1人だろう.なおコリンズは前著「The Language of God: A Scientist Presents Evidence for Belief」

                                             「遺伝子医療革命」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                          • asahi.com:エピデミック [著]川端裕人/感染地図―歴史を変えた未知の病原体 [著]スティーヴン・ジョンソン - 書評 - BOOK

                                            エピデミック [著]川端裕人/感染地図―歴史を変えた未知の病原体 [著]スティーヴン・ジョンソン [掲載]2008年01月27日 [評者]渡辺政隆(サイエンスライター) ■疫学のスリリングな歴史とドラマ 寒い季節になると必ずインフルエンザの流行が話題になる。それに加えて最近は、鳥インフルエンザなど新しいタイプの感染症に対する不安も語られるようになってきた。 疫病でも、人類との付き合いが長い病原体は、人類とある種の共存を図っている。感染した相手(ホスト)をじわじわと弱らせ、他のホスト候補との接触の機会を増やせる病原体でなければ存続できないからだ。 しかし鳥インフルエンザやエボラ出血熱など新興感染症のウイルスは、本来、人類を標的としたものではなく、人類との付き合いも短いため、恐るべき毒性を発揮する。そのような感染症が発生したなら、感染ルートを特定して感染源を絶つと同時に、病原体の正体捜しを早急

                                            • 世紀の書き写し間違い〜「銀杏」の話(1)(望月吉彦先生) - ドクターズコラム|healthクリック

                                              銀杏に青葉が繁る季節になりました。春と秋では随分と葉の様相が違いますね。 写真1:春の銀杏 春の銀杏はいかにも太古の植物という感じがします。木や幹全体にびっしりと葉が生い茂っています。 写真2:秋の銀杏 今回と次回で「銀杏」にまつわる話を紹介しようと思います。今回は命名秘話?、次回は「銀杏と家族計画との関係」をお伝えします。銀杏にはさまざまな「物語」が山のようにあり、興味が尽きません。 絶滅したと思われていた銀杏が「長崎」の地に さて、今回は銀杏にまつわる「世紀の誤記?」についてです。皆さんは「銀杏」という漢字をどのように読むでしょうか?「イチョウ」「ギンナン」が普通の読み方でしょう。「ギンキョウ」とも読めます。しかし、学名は聞いたことも無いような名前です。 ヨーロッパでは銀杏の化石は2億年前の地層に見つかります(=2億年前のヨーロッパでは普通に見られた植物であることがわかります)。しかし

                                                世紀の書き写し間違い〜「銀杏」の話(1)(望月吉彦先生) - ドクターズコラム|healthクリック
                                              • ワクチンについて学ぶなら - Jasmine Cafe

                                                本を2冊読みました。 そして驚きました。 反ワクチンの考え方は、昔から繰り返されていて、発想もその後の行動もパターンがあることに。 これを読むと日本で今、ワクチンに反対しているあの人もこの人も、似ている人が出てきます。むしろ、オリジナリティがない。 反ワクチン運動の真実: 死に至る選択 作者: ポールオフィット,ナカイサヤカ 出版社/メーカー: 地人書館 発売日: 2018/05/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。 作者: ユーラ・ビス,矢野真千子 出版社/メーカー: 柏書房 発売日: 2018/04/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「反ワクチン運動の真実:死に至る選択」、1796年にジェンナーが初めて天然痘ワクチンを発明した話が出てきます。「天然痘で死んだ人の数は、黒死病の死者と20世紀の戦死者を合わせた

                                                  ワクチンについて学ぶなら - Jasmine Cafe
                                                •  「ダーウィンの思想」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                  ダーウィンの思想―人間と動物のあいだ (岩波新書) 作者: 内井惣七出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/08/20メディア: 新書購入: 8人 クリック: 61回この商品を含むブログ (51件) を見る 科学哲学者内井惣七によるダーウィン本である.著者本人はまえがきで,ダーウィンの思想の本質に迫りたいと意気込みを示しており,この題名なのだろう. 実際に取り上げられているのは,ライエルの影響とビーグル号航海,自然淘汰,分岐の原則,自然淘汰とデザイン・機能について,道徳の進化についてというところである. 私としてはこのようなトピックをもってダーウィンの「思想」とくくるのには抵抗がある.確かに最後の道徳の要素的な分析は数多の哲学者も取り組んでいるので,あるいは「思想」と言えるのかもしれないが,それも含めてこれらのダーウィンの議論は基本的には自然科学としての学説理論であり,「思想」と呼

                                                  • 『大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか』(化学同人) - 著者:カーク・ウォレス・ジョンソン 翻訳:矢野 真千子 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                    ●本書に寄せられた賛辞「博物館侵入事件,進化論の発見,絶滅の危機に瀕した鳥たち,そして毛針作りにとりつかれた者たちが巣くう地下世界――無関係に見える話題を見事にまとめあげた犯罪実話… ●本書に寄せられた賛辞 「博物館侵入事件,進化論の発見,絶滅の危機に瀕した鳥たち,そして毛針作りにとりつかれた者たちが巣くう地下世界――無関係に見える話題を見事にまとめあげた犯罪実話だ」 ――マーク・アダムス(『マチュピチュ探検記』著者) 「一見すると地味で埋もれてしまいそうな事件を題材に,つぎからつぎへと繰り出される洞察と驚き.最初から最後まで魅力に満ちた一冊」 ――マイケル・フィンケル(『ある世捨て人の物語』著者) 「犯罪そのものだけでなく,文化遺産の重要性について多くのことを教えてくれる」 ――エリザベス・マーシャル・トーマス(『犬たちの隠された生活』著者) 「魅了される……この犯罪をめぐって著者が取り

                                                      『大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか』(化学同人) - 著者:カーク・ウォレス・ジョンソン 翻訳:矢野 真千子 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                    • sta la sta - 『迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか』 シャロン・モアレム&ジョナサン・プリンス[著] 矢野真千子[訳] (NHK出版)

                                                      迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか 作者: シャロンモアレム,ジョナサンプリンス,Sharon Moalem,Jonathan Prince,矢野真千子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/08/25メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 275回この商品を含むブログ (62件) を見る なぜ病気の遺伝子がこれほど多くの人に受け継がれてしまったのだろう? そもそも進化とは、有害な遺伝子を淘汰し、役に立つ遺伝子だけを残すもののはず。なのに、なぜこんな遺伝子が生き残っているんだろう? ―――進化医学の新鋭、シャロン・モアレムが案内するメディカル・ミステリーツアーへようこそ 昨日の『この6つのおかげでヒトは進化した―つま先、親指、のど、笑い、涙、キス』 チップ・ウォルター[著] 梶山あゆみ[訳] (早川書房) - sta la staが『どうやって進化したんだろう?』に

                                                        sta la sta - 『迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか』 シャロン・モアレム&ジョナサン・プリンス[著] 矢野真千子[訳] (NHK出版)
                                                      • "The Knife Man" Review

                                                        現実のドリトル先生にして現代外科医学の開祖 Wendy Moore, The Knife Man: The Extraordinary Life And Times Of John Hunter, Father Of Modern Surgery (Broadway Books, 2005) (『一冊の本』2006 年 2 月号 pp.38-9) 山形浩生 要約: ドリトル先生のモデルは近代外科医学の開祖でもあった。墓泥棒たちと交渉して死体を集め、現実に則さない暗記学問と化していた当時の医学エスタブリッシュメントとと戦い、世界中から珍奇な動物を集め、初の自然史博物館を開設した天下御免の大奇人の傑作伝記。 子供の頃に、井伏鱒二訳の『ドリトル先生』シリーズを楽しく読んだ思い出のある方は多いだろう。だがそのドリトル先生に実在のモデルがいた、というかなり有力な説があるのはご存知だろうか? その人物

                                                        • あなたの体は9割が細菌 | なりたい自分、理想の自分になるために選ぶべきは●●だった! - おにぎりだもの

                                                          こんにちは!みなさんには「こんな自分になりたい」って理想はありますか?憧れの職業、憧れの体型、憧れの人間関係。。。なりたい自分を考え出すと、色々願望が広がりますよね。では、なりたい自分になるために、どんな努力をしていますか? 憧れの職業に就くためのスキルを得るために勉強する、理想の体型のためにダイエットする、将来のパートナーを得るために出会いの場に行く。。。理想の自分になるために、行動している人は多いと思います。 もちろんこのような行動も大事です。しかし、「なりたい自分/理想の自分になるために、何を選ぶべきか」が、書かれた本を読んで、目からウロコがドロップドロップだったので、シェアします。 なりたい自分、理想の自分になるために何を選ぶべき? あなたの体は9割が細菌ってどういうこと? あなたの行動は9割細菌に操られている? なりたい自分、理想の自分になるために何を選ぶべき? なりたい自分、理

                                                            あなたの体は9割が細菌 | なりたい自分、理想の自分になるために選ぶべきは●●だった! - おにぎりだもの
                                                          • Amazon.co.jp: あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた: アランナ・コリン (著), 矢野真千子 (翻訳): 本

                                                              Amazon.co.jp: あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた: アランナ・コリン (著), 矢野真千子 (翻訳): 本
                                                            • 何でも日記:最近買った本と借りた本 - 何かのヒント

                                                              臨時収入があったので、調子に乗って本をあれこれ買ってしまった。 ついでに、図書館で借りている本も一緒にして25冊ほど紹介してみよう。 叛逆航路 (創元SF文庫) 作者: アン・レッキー,鈴木康士,渡邊利道,赤尾秀子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2015/11/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る 「叛逆航路」デビュー作で七冠制覇という作品、後で知ったのだが作者は女性だった。 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 (文春新書) 作者: 中野剛志,中野信子,適菜収 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/01/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「脳・戦争・ナショナリズム」副題が「近代的人間観の超克」と大袈裟、普通に書いたら炎上しそうな暴論やゴシップを脳科学その他で言いくるめているような感じ。 笑い/不気味なもの: 付:

                                                                何でも日記:最近買った本と借りた本 - 何かのヒント
                                                              • Amazon.co.jp: ダーウィンが信じた道―進化論に隠されたメッセージ: エイドリアン・デズモンド (著), ジェイムズ・ムーア (著), 矢野真千子 (翻訳), 野下祥子 (翻訳): 本

                                                                  Amazon.co.jp: ダーウィンが信じた道―進化論に隠されたメッセージ: エイドリアン・デズモンド (著), ジェイムズ・ムーア (著), 矢野真千子 (翻訳), 野下祥子 (翻訳): 本
                                                                •  『バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!』を読んで - Not so open-minded that our brains drop out.

                                                                  本書は、近年アメリカで勃興しつつある、新しいタイプの"分子生物学者"たちの活動を描いた本である。ただし、"分子生物学者"という表現は正確でないかもしれない。というのは、彼(女)らは「学者」と聞いて一般的にイメージされるような大学の教員でもなければ、企業で研究開発に従事する研究者でもない*1。キッチンで培養した細胞で癌の治療法を研究したり、スーパーで買ったヨーグルトで毒物検査キットを開発したりするのが彼らのスタイルだ。本書によれば、彼らのような既存の体制に属さない新しいタイプのバイオ研究者(の活動)は『バイオパンク』と呼ぶらしい。 *2。 バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック! 作者: マーカス・ウォールセン,矢野真千子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/02/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 334回この商品を含むブログ (12件) を

                                                                     『バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!』を読んで - Not so open-minded that our brains drop out.
                                                                  •  「迷惑な進化」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                                    迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか 作者: シャロンモアレム,ジョナサンプリンス,Sharon Moalem,Jonathan Prince,矢野真千子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/08/25メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 275回この商品を含むブログ (62件) を見る 思いっきりチープなカバーデザインが購入意欲をそぐ作りだが,ダーウィニアン医学関連書籍の邦訳書は久々であり,読んでみることにした.著者は神経遺伝学,進化医学,人間生理学の研究者であるらしい.(邦題の「迷惑な進化」というのもいかにも出版者側の意図が強く出ている感じがしていただけない.) さてこの本は導入部がいきなり面白い.著者は子供の頃,祖父が献血のあと生理的に気分がよくなるという話を聞き,医学図書館に連れて行ってもらって調べまくり,体内の鉄分が過剰になるへマクロマトーシスであると突

                                                                       「迷惑な進化」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                                    • アジア水牛に引かせた車で自宅から出てくる外科医ジョン・ハンター - 虚無回転レシーブ

                                                                      『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』を読んだ。 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 ウェンディ ムーア,Wendy Moore,矢野 真千子 河出書房新社 売り上げランキング : 39671 Amazonで詳しく見る by AZlink ある人が狂っているのかそれとも狂っていないかの判断は、狂っていない人にお願いするというしきたりの存在がヒトとサルの明確な境界を形作っているが、その判断をくだす人物が本当に狂っていないのかどうかの判定を誰にお願いするのかという問題が未だに残っているような状況にあってみんな困ったなっていうような感じでお過ごしのことと存じますが、取り敢えずジョン・ハンターは狂っていたんだよ、というようなことをここでお伝えしなければなりません。 まず、このジョン・ハンターがいかなる人物かを簡潔かつ出来る限り上品に説明するならば「18世紀イギリスで活躍した解剖医・外科医で、近代外

                                                                        アジア水牛に引かせた車で自宅から出てくる外科医ジョン・ハンター - 虚無回転レシーブ
                                                                      •  「She Has Her Mother’s Laugh」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                                        She Has Her Mother's Laugh: The Powers, Perversions, and Potential of Heredity (English Edition) 作者: Carl Zimmer出版社/メーカー: Dutton発売日: 2018/05/29メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 本書はサイエンス・ライターのカール・ジンマーによる遺伝に関する科学啓蒙書.ジンマーは進化に関する大がかりな啓蒙書を2冊書いた後,大腸菌やウィルスに関するやや軽めの本を書き,進化の教科書を書く仕事に熱中していたようだが,そのプロジェクトも一段落,今度は遺伝に関する大著を出したということになる. 冒頭はジンマー夫妻が夫人が妊娠した際に産婦人科で遺伝カウンセリングを受ける話から始まっている.(様々な遺伝的疾患のリスクを見積もるための)自らの遺伝的オリ

                                                                           「She Has Her Mother’s Laugh」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                                        • 遺伝子治療 - Wikipedia

                                                                          遺伝子治療は、患者の遺伝子の一部を置き換えることにより治療する実験技術である。多くの場合、患者が持っている欠陥のある遺伝子へと、健常なコピーを導入することにより行われる。 遺伝子治療(いでんしちりょう)とは、異常な遺伝子を持っているため機能不全に陥っている細胞の欠陥を修復・修正することで病気を治療する手法である。代表的なものでは、治療用の遺伝子情報を組み込んだレトロウイルスを異常な遺伝子を持つ細胞内に浸入させる手法がとられているが、成功例は少なく、より画期的なDNA導入法が期待される。ベクターを注射、吸入、塗布などで患部で組織に注入するか、患者自身の血球などを一度取り出して体外でベクターを作用させてから患者に戻す方法などがある。 具体例として、1990年にアメリカ合衆国においてアデノシンデアミナーゼ欠損症による重度免疫不全患者に対する初の遺伝子治療に成功し、日本でも1995年に北海道で同様

                                                                            遺伝子治療 - Wikipedia
                                                                          •  「進化論の時代」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                                            進化論の時代――ウォーレス=ダーウィン往復書簡 作者: 新妻昭夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2010/04/10メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (7件) を見る 本書はダーウィンとウォーレス*1の往復書簡集である.ウォーレスはダーウィンと独立に自然淘汰学説に到達し,その論文をダーウィンに送ったことが,リンネ協会におけるダーウィンとウォーレスの自然淘汰学説の共同発表につながり,さらにダーウィンによる「種の起源」の執筆のきっかけになったことで知られる.ウォーレスはダーウィンを深く尊敬し,自然淘汰説はダーウィンの業績だと主張し,最後まで自分の業績とはしなかった.2人の間には文通を含め様々な交流があり,意見の相違もあったが,いかにもヴィクトリア朝らしい礼儀正しい関係であったようだ. 本書では,この2人の間で交わされた書簡のうち現在入手可能なものが新妻昭夫によ

                                                                               「進化論の時代」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                                            • 【レビュー・書評】大腸菌―進化のカギを握るミクロな生命体 [著]カール・ジンマー - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

                                                                              大腸菌―進化のカギを握るミクロな生命体 [著]カール・ジンマー[掲載]2010年1月17日[評者]瀬名秀明(作家)■しなやかで豊かな驚異の生き物 酵母と大腸菌、どっちがかわいい? 飲み会で手持ちぶさたになった分子生物学の学生たちが繰り広げる定番の話題だ。大抵は真核生物の酵母の方がかわいいと合意して終わるのだが、この本の登場で大腸菌が巻き返すことだろう。実際、本書の最もよき読者になりうるのは、彼ら若手研究者かもしれない。 核を持たない原核生物の大腸菌は、あらゆる生物の基本として世界中の研究室(ラボ)で取り扱われている。研究者は大腸菌を育てることで遺伝子と生きる仕組みの関係を学ぶ。大腸菌(E・コリ)を語ることはすなわち遺伝子研究の歴史を語ることだ。DNAの複製メカニズムは大腸菌で解明された。各遺伝子が回路のように作用し合って生体反応を総合的に制御している事実も、遺伝子変化と進化の関係も、まずは

                                                                              • 「遺伝子組み換え」は今、アマチュアでもできるようになった。草の根バイオが世界を変える〜(山形浩生ブログより) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                                もとは朝日新聞掲載の、氏の書評 http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20120420/1334944396 遺伝子組み換え、と聞いただけで怖じ気づく人は多いが、その恐ろしい遺伝子組み換えを、いまやそこらのホビイストが平気で始めている。・・・(略)高価だった遺伝子組み換え用機器は、安くなって中古品も増えた。各種の遺伝子配列情報も容易に入手できる。すでに技術的、価格的には個人でも十分に手が届くのだ。 それがバイオ技術の突破口になるのでは? 金と時間に縛られる商用バイオ技術(期待ほどの成果はない)に対し、制約のないホビイストは、意外な性質や用途を見つけるかもしれない。かつての無線や車やパソコンのように! (略) バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック! 作者: マーカス・ウォールセン,矢野真千子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/02/21メディ

                                                                                  「遺伝子組み換え」は今、アマチュアでもできるようになった。草の根バイオが世界を変える〜(山形浩生ブログより) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                                • 「首切りの歴史」書評 ひとの残虐性、心の変遷を知る|好書好日

                                                                                  首切りの歴史 [著]フランシス・ラーソン ひとは、「切断された頭部=首」に引きつけられる、と本書の著者は言う。そんな残酷で物見高い精神は持ちあわせていない、と反論するかたもおられると思うが、人類(のかなり多く)は脈々と、首への興味を維持してきたことが、本書を読むとわかる。 フランスでは、斬首刑を人々が見物するのがふつうだったそうだが、死刑執行人の手腕によっては、スムーズにことが運ばないこともあった。そこで考案されたのがギロチンだ。ところが、はじめてギロチンによる処刑を見た人々は、なんと不満を漏らした。「すばやく通り一遍に仕事をこなす機械では、見るべきものがない」と。 第2次世界大戦中、南の島で戦死した日本兵の頭蓋骨(ずがいこつ)を持ち帰ったアメリカ人もけっこういたらしい。居間に飾られた頭蓋骨に、家族も次第に愛着を感じ、そこにあって当然の存在として接した。 著者は古今東西の首にまつわる事例を

                                                                                    「首切りの歴史」書評 ひとの残虐性、心の変遷を知る|好書好日