庄内沖でのハタハタの水揚げが芳しくない。不漁は3年連続で、漁獲量は11月末現在1トン余り。秋田など日本海側の各県も同様の漁獲だ。庄内地域では、あす9日、ハタハタなどを食べる伝統行事「大黒様のお歳夜(としや)」。価格は高騰しスーパーや鮮魚店は冷凍物で対応しているが今後、ハタハタが確保できるかは不透明な状況だ。大黒様の年越しは、今年も穏やかではない。 県漁業協同組合によると、本県の過去10年の漁獲量は、2014年度の約400トンがピークで、20年度までは140~380トンで推移していた。変化が顕著になったのは、21年度で76トンまで減少。22年度は46トンだった。県水産振興課のまとめでは、今年9~11月の漁獲量は計1.4トン。冷え込みが強まると、漁獲も増える傾向にあるが、今季は11月に入っても各港では揚がっておらず、前年同月比95%減。平年の同月比では99%減だ。専門家の中には、温暖化による海