12月2日、9日、16日。三週連続で日曜日の東京をコンデジを携えて、歩いてみました。 前回までの奈良大和路散歩で、勝手に命名して盛り上がっております「本歌撮り」。 初冬の街並みに留まる秋の名残をテーマに、元となる和歌を求めて、萬葉集、古今和歌集、新古今と時代の流れに沿ってじっくり読み込むと、いろいろなイメージが湧くものです。 それを写真で表現してみようというのが「本歌撮り」。 街の新陳代謝が激しい東都を歩きながら、現代のイルミネーションにも「秋の停泊地」を探して歩きます。 所載歌集:古今和歌集、百人一首 春道列樹 山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり 春道列樹(はるみちのつらき)。今どきの出版界でいえば、ライトノベルの作家名かと勘違いしそうですが、平安時代中期の歌人です。 詳しい生涯について、ほとんど記録が残されていませんが、官吏、役人であったことは分かっています。 古今