今春から早稲田大学系属校になった早稲田摂陵中学・高校(大阪府茨木市)の平成22年度の入学試験改革の概要が明らかになった。共学化に伴って募集人員を男女120人とし、自己推薦入試と指定校推薦入試を新たに導入する。大阪に加え東京や名古屋でも入試を実施して幅広い地域から生徒を集める。早大系属校初年度の今春は、募集140人(男子のみ)に対して応募者170人、合格者は63人にとどまるなど、首都圏での「早稲田ブランド」から想像もつかない不人気となった同校だけに、入試の多様化を進めることで巻き返しを狙う。 すでに同校は来春から男女共学化を決めており、中学の募集120人の男女比は今後詰める。早大への推薦入学枠の40人程度については変更しない。 新たに導入する自己推薦入試の募集は10人。学習以外の特別な活動実績を評価し、多様な人材を確保する。活動実績のほかに面接、入学試験の成績を総合的に判断して合否を判断する