前回、糖尿病の名称変更について情報共有しました。 慣れ親しんだ名前を変えることは大変な労力が必要ですし、「啓発の阻害になる」と指摘する医師もいるそうです。 ただ、歴史をひもとくと、糖尿病の名前は古来、いろいろ変化してきました。 糖尿病は紀元前から知られた病気だった。 糖尿病は紀元前から知られた病気で、ラテン語は「あふれ出す」ということばが当てられ、英語の「diabetes(ダイアビーティス)」のほか、フランス語やドイツ語でも同様の意味の病名が使われています。 日本では古来「消渇」と呼ばれていた。 日本では、のどが乾く症状があるため、古来「消渇」と呼ばれ、平安時代の貴族、藤原道長も「消渇」だったと伝えられています。 江戸時代にはオランダから医学の知識が輸入され、オランダ語で「尿」と「洪水」を意味する「pisvloed(ピスフルトゥ)」という病名を翻訳して「尿崩(にょうほう)」が使われていたそ