『鬼滅の刃』の歴史的ヒットでまたしても黄金期を迎えていると目される「週刊少年ジャンプ」だが、注目のバトル漫画はほかにも多い。中でも、いまもっとも多くの漫画ファンを熱狂させているネクストブレイク作品は芥見下々の『呪術廻戦』と藤本タツキの『チェンソーマン』だろう。『呪術廻戦』は2020年10月からアニメ放送がスタートし、そのクオリティーの高さから、原作ファンのみならず、新規のファンも多く獲得している。『チェンソーマン』は衝撃的な展開の連続で読者の支持を集め、大きな話題を呼んでいる。いったいなぜ『呪術廻戦』と『チェンソーマン』はこれほどまでに人気作品となったのか? リアルサウンドブックでは、ドラマ評論家の成馬零一氏、書評家の倉本さおり氏、アイドル専門ライターの岡島紳士氏による『呪術廻戦』『チェンソーマン』座談会を開催。前篇では、『呪術廻戦』がどのような漫画の影響下にあるのかを位置付けるとともに、