サッカーのJリーグは今オフ、J1の18クラブ中、9クラブが監督交代に踏み切るなど、かつてないほど監督人事が動いている。Jリーグ最長となる10年間同一チームを指揮したG大阪の西野朗監督(56)が退任し、2007年(平成19年)から鹿島を3連覇させたオズワルド・オリベイラ監督(61)も母国のブラジルに戻った。あるクラブの社長は「どのクラブも経費を抑えようとしている」と分析する。各クラブの監督交代に隠された事情とは…。(北川信行) ●最も削りやすい支出 同社長によると、Jリーグの各クラブが経費節減を目指しているのは、13年からアジア・サッカー連盟(AFC)の意向にあわせて導入されるクラブライセンス制度のため。財政状況やスタジアムの設備などに一定の基準を設ける制度で、条件を満たしていないクラブにはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を与えないなどの制裁措置が科される予定となっている。 設