「引き分けマニア」が観たセネガル戦 サッカーの神様は引き分けに宿る。次のポーランド戦は本当に「引き分け」でも良いのだ 中島鉄郎 朝日新聞記者 最初から引き分けを目指したらダメなの? ドローで「勝ち点1」を得たサッカーワールドカップの日本対セネガル戦。見応えがあったのは2―2に追いついたあとだった。 テレビ解説者の元日本代表DFの都並敏史さんが「勝ちをめざしながら、結果的に負けないで引き分けになったっていうのはいいんですから。結果的な勝ち点1はいい」と語ると、実況アナが「そうですね、守っての勝ち点1じゃないですからね」と応じた。 2度リードされたのを死にものぐるいで追いついたあげくの「勝ち点1」。結果の「勝ち点1」はOKだけど、目的の「勝ち点1」はNGというのがおおかたのサッカーファンの感情だろう。 西野朗監督も3試合目を「敗者復活戦」とまで表現し、2戦目で決勝トーナメント(T)進出を決める