深い信頼関係で結ばれている谷繁(右)と落合氏 中日が大刷新に踏み切った。球団史上初となるゼネラルマネジャー(GM)に落合博満前監督(59)を招聘し、次期監督には谷繁元信捕手(42)を抜てきすることが決まった。谷繁は野村克也氏の通算出場の最多記録3017にあと117試合に迫っており選手兼任となる。周囲も驚く仰天人事の舞台裏を追った。 12年ぶりのBクラスに沈んだ中日が、まだ42歳と若い谷繁にチームの立て直しを託すことになった。だがすんなり決まったわけではない。その裏では、壮絶なバトルともいうべき、球団フロントと白井文吾オーナー(85)の駆け引きがあった。 新監督の人選にあたり、フロントは早い段階で数人の候補者を挙げていたという。しかし、白井オーナーはこれを全てはねつけ、さらに新監督の擁立の動きを凍結した。ちょうどそのころ、白井オーナーと落合前監督が接触していたとの情報が流れた。 球団内は「オ