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輪島裕介の検索結果1 - 8 件 / 8件

  • 笠置シヅ子さんの戦前収録とみられる貴重なフィルム発見 | NHK

    「東京ブギウギ」などのヒット曲で知られ、ブギの女王と呼ばれた笠置シヅ子さんが歌う姿を戦前に収録したとみられるフィルムが発見されました。専門家は戦前の笠置さんの映像は極めて珍しく、当時の音楽のショーを知るうえで貴重な映像だとしています。 笠置シヅ子さんの映像は神戸市にある神戸映画資料館が収蔵品を調査する過程で見つかりました。 フィルムは劣化していたため、資料館が修復し、デジタル化したうえで、日本の大衆音楽の歴史が専門の大阪大学の輪島裕介教授が詳しく調べました。 その結果、戦前に笠置さんが所属していた松竹楽劇団のメンバーが登場するほか、披露された曲の制作時期などから、1939年の終わりから1940年のはじめにかけて収録されたとみられることがわかったということです。 当時、笠置さんは20代で、映像では日本を代表する音楽家の服部良一さんが初めて笠置さんのために作詞と作曲を手がけた「ラッパと娘」を、

      笠置シヅ子さんの戦前収録とみられる貴重なフィルム発見 | NHK
    • ブギウギの時代―笠置シズ子と服部良一の挑戦

      黒澤明監督、三船敏郎初主演の『酔いどれ天使』の酒場のシーンで、踊り歌い、強烈な印象を残す「ブギの女王」笠置シヅ子。戦後の大ヒット曲「東京ブギウギ」は、ビールのコマーシャルなどを通じて、今でもなじみ深い。作曲家・服部良一とのコンビが近代日本の芸能史に刻んだ業績を、大衆音楽史研究の第一人者・輪島裕介氏と振り返る。 輪島 裕介 WAJIMA Yūsuke 大阪大学大学院人文学研究科教授(音楽学)。1974年金沢市生まれ。専門は大衆音楽研究、近現代大衆文化史、アフロ・ブラジル音楽研究。主な著書に『創られた「日本の心」神話―演歌をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書、2010年/第33回サントリー学芸賞)。最新刊は『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』(NHK出版新書、2023年8月)。 「ジャングル・ブギー」の衝撃 「ウワォ ワオウワオ」「私は雌ヒョウだ」とほえるように歌い、踊る女。黒澤

        ブギウギの時代―笠置シズ子と服部良一の挑戦
      • 「東京ブギウギ」へと至る「近代音曲史」──書評 : 輪島裕介著『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』

        オトトイ読んだ Vol.18 文 : imdkm 今回のお題 『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』 輪島裕介 : 著 NHK出版 : 刊 出版社サイト OTOTOYの書籍コーナー“オトトイ読んだ”。今回は輪島裕介による『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』。現在放送中のNHK、連続テレビ小説『ブギウギ』、その主人公のモデルで、第二次世界大戦前後に爆発的な人気を博した「ブギの女王」笠置シヅ子、そして戦後復興期を象徴するヒット曲なった彼女の代表曲「東京ブギウギ」の作曲など、楽曲面でその活躍に寄与した服部良一。このふたりの活動をメインに、戦前の西洋音楽〜ジャズの大衆芸能としての受容にはじまり、いわゆる歌舞音曲の融合の様、そして戦後に「東京ブギウギ」を生んだ、その背景に迫る一冊。戦前・戦後の日本のポピュラー音楽史、特にレコードのみならず、実際の「舞台芸能」をひとつ視点

          「東京ブギウギ」へと至る「近代音曲史」──書評 : 輪島裕介著『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』
        • 民謡トレンド、本格化か 震災、コロナ乗り越えて 大阪大大学院教授・輪島裕介【2024未来予測】:時事ドットコム

          愛知県豊田市で開催された「橋の下大盆踊 SOUL BEAT ASIA 2023=2023年8月(photo by Kanji Furukawa、同実行委員会提供) 2024年の大衆音楽における未来予測、というより願望といったほうがよいのだが、それは「民謡」の再解釈と復興だ。もちろんそれは、歌と踊りが演じられ楽しまれる場、つまり盆踊りや祭りの再編成とも関わっている。保存の対象として固定的に捉えられていた「日本的伝統」という通念を揺さぶって、より柔軟でさまざまに活用可能な資源として「民謡」や「盆踊り」を捉えるさまざまな実践が生まれている。2024年はそうした動きがより活発になることを期待している。 象徴的な“民クル”の存在 東京・福生発の民謡クルセイダーズ=映画『ブリング・ミンヨー・バック!』より(C)Yuji Moriwaki All rights reserved とはいえ、民謡と盆踊りの

            民謡トレンド、本格化か 震災、コロナ乗り越えて 大阪大大学院教授・輪島裕介【2024未来予測】:時事ドットコム
          • 日本型年功制の源流はアメリカ型先任権だった!? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

            吉田誠さんが『立命館産業社会論集』に書かれた「戦後初期における先任権移植政策の展開と労使の対応」という論文は、とても面白い論点を提起しています。 https://www.ritsumei.ac.jp/ss/sansharonshu/assets/file/60-1_3-15.pdf 本稿ではまずGHQや労働省が戦後占領期における先任権の日本への移植の奨励をどのように進めてきたのかを時系列的に明らかにする。当初,GHQは黒子役に徹し,米国に通じた学者や労働省を通して先任権を含む米国的な労働協約の奨励を進めてきた。しかし,1948年末に経済九原則が本国より命令として出されたことを受けて,人員整理による労使紛争を避けるためにGHQが直接的に先任権の導入を奨励・指導する立場に転じた。また経営者団体は,二つの枠組みで先任権を受けいれる姿勢を示した。一つは,消極的な解雇基準としてであり,ドッジ・ライン

              日本型年功制の源流はアメリカ型先任権だった!? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
            • 『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』輪島裕介さん×『落語に花咲く仏教』釈 徹宗さん対談―”大阪音曲巡礼”【後編】|本がひらく

              『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』輪島裕介さん×『落語に花咲く仏教』釈 徹宗さん対談―”大阪音曲巡礼”【後編】 近世以来、庶民の娯楽や祈りのバックボーンを支えてきた大阪の音曲。「地」に根づいた音楽・笑い・語りの歴史と可能性について、『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』を上梓した輪島裕介さんと、上方の芸能にも詳しい宗教学者の釈徹宗さんが縦横無尽に語りました。後編も、西洋と日本の音楽観の違いから始まり、日本のアイドルのあり方の特殊性や、後年の笠置シヅ子とロックスターのエピソード、大阪人のコミュニケーションまで話題は広がって……。 ■街に花咲く音楽輪島 釈先生が『落語に花咲く仏教』の中で、日本の音曲は三層構造になっていると書かれていました。非常にメロディアスに音楽的に歌う部分と、言葉で語る部分と、最後の最後にある種の社交があって事が収まると。これは、なるほどと思いま

                『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』輪島裕介さん×『落語に花咲く仏教』釈 徹宗さん対談―”大阪音曲巡礼”【後編】|本がひらく
              • 入門 ポピュラー音楽の文化史 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社

                歴史にひそむ豊かさを知る ――時代や地域にとらわれない多様な視点と方法の提示 本書は、スターとその楽曲ないしアメリカの影響からの歴史記述ではなく、より多様にポピュラー音楽の歴史を読み直していくための視点と方法をとりあげる。 [ここがポイント] ◎ スターとヒット曲を中心としたジャーナリスティックな音楽史を相対化する ◎ 東アジア圏の音楽や日系ディアスポラの活動を通して「戦後日本」という時空間を問い直す はじめに 第Ⅰ部 越境 第1章 アメリカの「支那の夜」――太平洋を渡った「極東」の歌(青木 深) 1 「伝説のヒット曲」 2 日本占領・朝鮮戦争の愛唱歌 3 アメリカに渡った「支那の夜」 4 「支那の夜」から「スキヤキ」へ 第2章 いつの日君また来たる――越境する「何日君再来」(西村正男) 1 越境するタンゴ/エキゾチシズム 2 小説・映画への広がりと政治的解釈 3 レコード盤面のクレジット

                • <書評>『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』輪島裕介 著:東京新聞 TOKYO Web

                  戦後まもなく「ブギの女王」と呼ばれて大活躍した笠置シヅ子と、その楽曲を書いた服部良一を、才気あふれる音楽学者が語る。笠置がモデルのNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の放送に合わせた出版だが、内容はかなり学術的だ。 大阪育ちの両人の経歴をたどりつつ、戦前の「ラッパと娘」、戦後「東京ブギウギ」「買物ブギー」などの傑作が論じられている。日本の伝統的な音曲の要素と新しいアメリカ音楽を混ぜ合わせる服部の卓越した技法と、笠置の圧倒的な身体の躍動が見事な「リズム音曲」を生んだこと、その背景に大阪の庶民芸能文化と関西系興行資本の力があったことが、豊富な資料を使って示される。 ただし、米国文化の大量流入や日本人の対米感情などがブギウギ・ブームにどう影響したか、といった社会~文化状況に関する議論は欠けている。そこが少々残念だが、大阪の実演文化に注目する著者の観点は、東京で作られるレコードを中心に語られがちな日本

                    <書評>『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』輪島裕介 著:東京新聞 TOKYO Web
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