はち切れんばかりのリュックサックをベンチに下ろすと、まるで身体が宙に浮いてしまうようにすら感じた。 時刻は正午。頭上にはこれでもかというほどの青空が広がっていて、眩いほどの日差しが降り注いでいた。 この日、いや、この旅一番の正念場を前にして、最後の休憩を取る。 我に翼を授けてくれ、とでもいうようにエナジードリンクをあおった。 高低差200mの坂。それはまるで壁のようにそびえ立つ。不思議な自信と得体の知れない恐怖が、胸の内で交錯していた……。 壮絶な最終決戦 Blowin' in the Wind しんとした町 再びの…… 内浦 ゾーン突入 戦の前 地獄の坂 ご褒美の下り坂 晴れた一本道 新函館北斗 電撃、走る やきとり弁当 ホテルテトラ 夜の函館 函館山ロープウェイ 金森赤レンガ倉庫 3日目・振り返り 午前4時。まだ外は暗闇で、テントがはじく雨音だけが響く。 ロングライド3日目。函館への道