1. 『寿司 虚空編』小林銅蟲 著 2. 『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇』コーラ・ダイアモンド 編、大谷弘 、古田徹也 訳 3. 『数学に魅せられて、科学を見失う』ザビーネ・ホッセンフェルダー 著、吉田三知世 訳 4. 『数学の認知科学』G.レイコフ、R.ヌーニェス 著、植野義明、重光由加 訳 ▲『寿司 虚空編』小林銅蟲 著、三才ブックス 1冊目は、『寿司 虚空編』を紹介する。 寿司屋を舞台に巨大数のネタが展開されるマンガなのだが、「すごい」とか「ヤバい」といった感想しか出てこない。 「巨大数」とは、ざっくり言うと、あまりにも巨大すぎて、現実の世界や通常の数学の範囲では登場しないような数のこと。「とにかくデカい数を考えようぜ」といった厨二的な動機から生まれた概念だ。 とてつもなくデカく、100兆とか無量大数なんてものではない。天文学的な数字としては、宇宙の原子の数(およそ108