未来の金融、グランドデザインが必要 Fintech協会理事インタビュー:フィンテックの今(1/4 ページ) 今年、日本で始まる「STO(セキュリティー・トークン・オファリング)」など、話題に事欠かないフィンテック。本格的にフィンテックが普及し、活用されるためには法律や制度の整備が欠かせない。各国が独自に対応を進める中、日本はフィンテックをどう活用していくべきなのか。Fintech協会の代表理事副会長である鬼頭武嗣氏と、理事で渥美坂井法律事務所弁護士の落合孝文氏に聞いた。(聞き手はフリーライターの中尚子) ――海外と比べて、現在の日本のフィンテックにはどのような特徴があるのでしょうか。 落合孝文氏(以下落合) 日本のフィンテック企業は、銀行と連携してサービスを提供している例が多いことは特徴です。海外でよく見られるような、フィンテック企業が銀行そのものになるようなケースは日本ではあまりありませ