札幌ドームの経営が苦しい。6月21日に発表された2024年3月期決算は6億5100万円の赤字だった。スポーツライターの広尾晃さんは「経営陣は現実を見据え、民間の意見を取り入れるなどして抜本的な策を講じる必要がある。さもなければ、残された道は経営破綻しかない」という――。 炎上騒ぎになった札幌ドーム社長の発言 札幌ドームの指定管理者である第3セクターの「株式会社札幌ドーム」は6月21日、定時株主総会を開き、2023年度の最終(当期)損益が過去最悪の6億5100万円の赤字となったと報告した。 山川広行社長は「やろうとしたことが思うように進まなかった。(中略)平日にプロ野球をやれたらいいが、やらせてくれないのでね」とこぼした。 この発言がメディアに出ると、ちょっとした「炎上騒ぎ」になった。 筆者はこれまでも札幌ドームについて記事やブログでたびたび取り上げてきたが、そのたびに大きな反響があった。人