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  • 西側諸国の「正義」が口先だけかどうかをアジアやアフリカの国は“疑いの目”で見ている | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」

    欧州に戦争が戻ってきた。それも壮烈無慙な戦争である。人口4500万人の国に、人口が3倍、軍備が8倍の隣国が攻め入ったのだ。 遠目には、いまの状況が1870年から1945年の間に3度繰り返されたフランスとドイツの国境紛争と比較できるのではないかと考える人もいるに違いない。クリミアとドンバスは自国のものだと言うロシアが、アルザスとモゼルを自国のものだと言っていたドイツと重なるところがあるからだ。 だが、両者には根本的な違いがある。今回の戦争のほうが、人口でも、軍備でも、はるかに不均衡が目立つのだ(1870年、1914年、1940年の時点での人口はドイツがフランスより60%多かった)。加えてウクライナの当局は、係争地の住民の権利を尊重し、係争地の主権の帰属について協議する用意があることを示してきた。 原理原則を言うならば、このようなデリケートな問題は、できるだけ民主的で、落ち着いたプロセスで進め

      西側諸国の「正義」が口先だけかどうかをアジアやアフリカの国は“疑いの目”で見ている | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」
    • 米紙「東京五輪、安全安心なのは自己責任同意書で武装したIOCだけ」 | 話題を呼んだ「ぼったくり男爵」著者、再び辛辣コラム

      開幕が迫る東京五輪について、日本でも話題を呼んだ「ぼったくり男爵」の記事を書いた米有力紙「ワシントン・ポスト」のコラムニスト、サリー・ジェンキンスが、このたび再び辛辣なコラムを執筆した。クーリエ・ジャポンはこの最新のコラムを緊急全訳でお届けする。 「安全で安心」催眠術のように繰り返し 東京五輪は安全、それも完全に安全だ。どうしてわかるのかって? フォン・ボッタクリ男爵をはじめとする国際オリンピック委員会(IOC)の大御所がそう断言しているからだ。 それに、IOCが断言するなら信頼できる、そうじゃないだろうか? 大御所方を見てほしい。濃い色のラペル(下襟)に金のピン、縁なしのメガネを身につけていて、とても権威がある。彫像のように不動で強固。生身の人間に似ているのは単なる偶然だ。 IOCに安心感を感じるコツは、彼らの姿勢やプロパガンダを鵜呑みにして、不穏な秘密の裏側の目隠しを無視することだ。世

        米紙「東京五輪、安全安心なのは自己責任同意書で武装したIOCだけ」 | 話題を呼んだ「ぼったくり男爵」著者、再び辛辣コラム
      • 大量流出した個人情報で判明「中国の人口はある時点から急減している」 | 人口学者が詳しく解説

        中国は人口統計の数値を捏造していると指摘されており、異議を唱える者は取り締まりの対象となってきた。そのため同国が「公式」としている人口に関しては、さまざまな議論がある。 そんななか、中国の公安当局が管理する10億人分の個人情報が流出した可能性があると7月に報じられた。氏名や住所、犯罪歴、病歴記録までが含まれており、史上最大規模の情報流出とされている。 著名な人口学者である易富賢によれば、この事件によって漏洩した情報が中国の「数値捏造」を裏付けているという。 人口減少を頑なに認めない 中国政府公認の人口統計数値が意図的にかさ増しされていることなど、誰もが知っていることだ。にもかかわらず、当局はこれらのデータに疑義を呈する者たちを次々と弾圧している。 たとえば拙著『大國空巣』は、2007年の出版直後に発禁となった。同書が中国の一人っ子政策への懸念を表明し、人口の減少が始まるのが、中国当局と国連

          大量流出した個人情報で判明「中国の人口はある時点から急減している」 | 人口学者が詳しく解説
        • #136 「毛沢東の長男はチャーハンを作っていて爆死」…中国共産党が“修正”したい不都合な史実 | 中国ニュース拾い読み

          7月23日の中国共産党結党100周年(奇しくも東京五輪開会式の日)を前に、中国政府は祝祭ムードの演出に総力を結集している。「中華民族の偉大な復興」を掲げる習近平政権は、不都合な歴史の「修正」にも余念がない。 表舞台から消えた毛沢東の息子たち 中国の人文・社会科学分野におけるナショナルアカデミー、中国社会科学院(CASS)に2019年1月、習近平国家主席肝いりの「中国歴史研究院」が新設された。 中国政府が中国史研究・調査の最高機関に位置付けている機関で、歴史研究の“指導”や、新たな歴史研究計画の策定、主要な国家プロジェクトの監修などが主な責務だ。 既存の研究支援や新たな視点の提示というよりは、中国共産党史観を広め、逆に党にとって望ましくない研究成果や史実を“正しく指導”することに重きを置いているようだ。

            #136 「毛沢東の長男はチャーハンを作っていて爆死」…中国共産党が“修正”したい不都合な史実 | 中国ニュース拾い読み 
          • 「交通事故死」が増え続けるアメリカが日本の交通から学べること | 日本は「交通戦争」にいかに勝ちしか

            アメリカで増え続ける交通事故死は、どうしたら減らせるのか? かつては「交通戦争」とも言われるほど危険だった日本の道路が安全になった理由を、都市と技術と移動の関係に詳しい研究者が分析する。 2022年8月半ば、米運輸省の幹線道路交通安全局は、アメリカで交通事故死が急増していると発表した。2022年の第1四半期で、およそ9560人がアメリカの道路で死亡した。1年前の同時期から7%以上増加し、この20年間の同時期では最多の死者数だ。 交通の安全性はコロナ禍前から低下傾向にあったが、パンデミックがもたらした混乱によりアメリカではこの問題が悪化したようだ。「ニューヨーク・タイムズ」紙のデービッド・レオンハートなどの記者たちは、この現状をメンタルヘルスの問題やスマートフォンの使用に起因するとした。 「アメリカ人の多くがいらだったり不機嫌になったりして、それが運転に影響しているようだ」とレオンハートは書

              「交通事故死」が増え続けるアメリカが日本の交通から学べること | 日本は「交通戦争」にいかに勝ちしか
            • なぜ世界で「日本のジャズ」人気が高まりつつあるのか─数十年の時を経て“再発見”される名盤たち | ジャパニーズ・ジャズの歴史を英紙が紐解く

              日本におけるジャズ文化の萌芽 日本のジャズの物語は、音楽とムーブメントについての物語であるとともに、ある国で共有された「気分」についての物語でもある。第二次世界大戦後、より良い未来への大胆なビジョンが、ピアノやドラム、金管楽器の音色となって表現されたのだ。 ジャズは、疑いようもなくアメリカ生まれの芸術様式だ。それはヒップホップと並ぶ、アメリカが文化面で成し遂げた最大の功績といえる。日本では、1920〜1930年代に、アメリカ人のジャズミュージシャンが東京、神戸、大阪のクラブを巡業するなかで、健全なジャズシーンが形成されていった。 しかし歴史的に、日本はあくまで「島国」だった。外界との接触を2世紀以上にわたって厳しく禁じた鎖国政策がついに終わりを迎えたのも、1850年代になってからのことだ。

                なぜ世界で「日本のジャズ」人気が高まりつつあるのか─数十年の時を経て“再発見”される名盤たち | ジャパニーズ・ジャズの歴史を英紙が紐解く
              • 靴は貧しさを露呈するから… 子供たちにスニーカーを配ったら“驚きの変化”が起きた | 不登校を減らせ! あるNPOの挑戦

                不登校を減らせ! あるNPOの挑戦 靴は貧しさを露呈するから… 子供たちにスニーカーを配ったら“驚きの変化”が起きた

                  靴は貧しさを露呈するから… 子供たちにスニーカーを配ったら“驚きの変化”が起きた | 不登校を減らせ! あるNPOの挑戦
                • “ダメ上司”50人にインタビューしてわかった「部下のやる気を削ぐ7つの行動」 | 有能で思慮深い人こそご用心

                  チームのパフォーマンスに問題があるなら、リーダーであるあなたに責任があるのかもしれない。部下にダメ上司の烙印を押されないための方法を、米ビジネス誌「ファスト・カンパニー」がまとめている。 無能または有害なリーダーの特徴について本を書くため、50人の「ダメな上司」にインタビューしようと決めたとき、私たちはまず仕事つながりの知人に「最悪のボスとの経験」について尋ねてみた。 ときには、個人的に「ダメ上司」を知っていたので、連絡を取ってインタビューを申し入れた。その結果私たちが見出したのは、ミランダ・プリーストリー(『プラダを着た悪魔』に登場する鬼上司)ではなく、レズリー・ノップ(『パークス・アンド・レクリエーション』に登場する真面目でがんばり屋の女性)だった。 つまり、驚嘆すべき経歴を持ち、職務に情熱を注ぎ、リーダーシップに関する思慮深い哲学を抱き、一見すべてのことに正しい答えを持っているような

                    “ダメ上司”50人にインタビューしてわかった「部下のやる気を削ぐ7つの行動」 | 有能で思慮深い人こそご用心
                  • 「首から下の性的描写はNG」検閲をかわしてBLにひたる中国の腐女子たち | 米国でベストセラー、ネトフリ配信も、中華BL広まる人気

                    耽美(ダンメイ)と呼ばれる中国のBL(ボーイズラブ)、いわゆる中華BLのジャンルが人気を博していると英紙「ガーディアン」が伝えている。 ただ、検閲のために性的シーンでは「首から下の描写はNG」。なかには、厳しい取り締まりのために投獄されてしまったBL作家もいるという。 『天官賜福』、日本でもアニメ放映 同紙によると、中華BLは「中国で最も人気のあるフィクションのジャンル」だという。なかでも同国のBLの主要サイト「晋江文学城」の一番人気は、日本でもアニメ版が放送された『天官賜福(英題:Heaven Official’s Blessing)』。英リバプール大学の中国語講師・王艾青(ワン・アイチン)によると、「晋江文学城」で同作品の各章は平均240万回読まれているそうだ。

                      「首から下の性的描写はNG」検閲をかわしてBLにひたる中国の腐女子たち | 米国でベストセラー、ネトフリ配信も、中華BL広まる人気
                    • 「不倫するCEOは仕事で不正する可能性が2倍」金融学教授らが発見 | 「米国科学アカデミー紀要」にまで載った真面目な研究

                      不貞行為と不正行為には強い相関関係がある──と聞いたら意外だろうか、それとも納得するだろうか。この関係を真面目に調査した金融学教授たちの論文が、「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。調査したデータは、不倫サイト「アシュレイ・マディソン」からハックされたユーザー情報だ。そもそもそれは倫理的なのか? 米経済メディア「ブルームバーグ」が報じた。 不倫サイトのデータを分析? 配偶者に対する不貞行為は、職場での不正行為と密接に関係している。 最新の挑発的な学術調査の結論だ。この調査では、企業幹部・財務顧問による不倫と職場での不正行為の強い相関関係が見出された。 この調査は、意外なやり方で実現した。テキサス大学オースティン校とエモリー大学の金融学教授らが、「アシュレイ・マディソン」顧客を分析できてしまったのだ。あの、浮気、もしくは「人目を忍ぶ出会い」を求める既婚者のための出会い系サイトだ。 こんな調

                        「不倫するCEOは仕事で不正する可能性が2倍」金融学教授らが発見 | 「米国科学アカデミー紀要」にまで載った真面目な研究
                      • 英紙の社説「日本にはこれまでと違うタイプの首相が必要だ」 | 「妥協の産物」ではなく「ビジョンある指導者」を選ぶべき

                        菅首相の退陣表明を受けて、英紙「フィナンシャル・タイムズ」が社説を掲載。いわく、自民党は各派閥の「妥協の産物」ではなく、「党内に敵はいても国民に共感できる」リーダーを選ぶべきだと提言する。 最大の問題はコミュニケーション能力の欠如 日本は昔に戻ったような感じがする。菅義偉が在任わずか1年で首相の座を退く決断をしたことで、前任の安倍晋三が8年近く政権を維持したよりも前の時代、6年間で首相が6回も入れ替わった時代が思い出されるのだ。 自民党議員の多くは、総裁選出馬を断念した菅の決断をひそかに喜んでいる。菅の支持率は下落し、自民党は地方選挙で結果を残せていない。衆議院選挙が迫るなか、彼の党、そして彼の国は、異なるタイプの指導者を必要としているのだ。 新首相は困難な課題に直面するだろう。新型コロナウイルスのパンデミックは終息から程遠いところにある。日本ではいまだ1日当たり約2万人の新規感染者が確認

                          英紙の社説「日本にはこれまでと違うタイプの首相が必要だ」 | 「妥協の産物」ではなく「ビジョンある指導者」を選ぶべき
                        • 文学を使えば、暴動レベルの危機を5〜7年前から予測できる─ドイツ「プロジェクト・カサンドラ」の成果 | 文学作品が示す「分裂のシグナル」

                          「馬鹿げたプロジェクトだと思いましたね」 2018年、二人のドイツ軍将校がテュービンゲン大学を訪れてから数週間後のこと、ベルリンのドイツ国防省で、ヴェルトハイマーは最初の研究成果発表を行った。 彼は、第二次大戦期クロアチアのファシスト政党ウスタシャによるセルビア人大虐殺を扱った、作家ヨヴァン・ラデュロヴィックによる1983年の戯曲『鳩の穴』(未邦訳)、および1986年のセルビア作家協会による非セルビア人作家追放運動に注目した。 これらの出来事からまもなく、アルバニア人とセルビア人の間の民族を越えた友情や恋愛を扱った作品は姿を消し、修正主義的な歴史小説が流行するのだ。 「1998年にコソボ紛争が勃発し、大量の血が流されるずっと以前から、文学、また文学関係組織は10年にわたって、戦争への布石を敷いていたのです」とヴェルトハイマーは軍関係者らに語った。 発表会には、「プレビュー」計画の監督者、カ

                            文学を使えば、暴動レベルの危機を5〜7年前から予測できる─ドイツ「プロジェクト・カサンドラ」の成果 | 文学作品が示す「分裂のシグナル」
                          • 古代ギリシャ・ローマ「売春」ビジネスの暗い側面 | 奴隷を性的に搾取する大きなシステムの一部

                            娼婦を表すのに古代人たちが使っていた語彙を挙げてみると、まるでラップみたいになる。「地たたき」「通り歩き」「1オボル」「銭娼婦」「汚れたもの」など、言われてもまったく嬉しくない呼び名だ。 こうした言葉には、娼婦と客の関係の即物的な性質や、娼婦の安さと使いやすさ、そしてもちろん彼女たちへの軽蔑が反映されていると説明するのは、カナダのブロック大学のアリソン・グレーズブルック教授だ。先述のサラ・レビン・リチャードソンと同じくこの分野の第一人者のひとりだ。 高級娼婦(メガロミストイ)も存在してはいたが、少数派だった。 古代ギリシャで、美しく、教養もあり、機知に富んだ「ヘタイライ」が話題の中心を占めていたのはたしかだ。頭脳も才能も一般的なアテネ人女性を凌駕するまでに高めた、卓越した「女性コンパニオンたち」のことだ。 だが、これにはあの思慮深き著述家プルタルコスも我慢ならなくなって、ヘタイラ(単数形)

                              古代ギリシャ・ローマ「売春」ビジネスの暗い側面 | 奴隷を性的に搾取する大きなシステムの一部
                            • 「マッチングアプリ」に疲れて「Googleドキュメント」に移行する人々が増加中 | もうスワイプする必要はない

                              シンプルに自己アピールで勝負 ソフトウェアエンジニアのコニー・リー(33)は昨年、恋人と別れた後、ふたたびマッチングアプリを使うようになった。しかし、そこで出会った男性の多くはカジュアルな関係を求めているようだったので、彼女は違う方法を試してみることにした。 それは、記事1本分ほどもある長い履歴書のようなプロフィールを書くことだった。デート相手を探すために、レジュメのような長い自己紹介文を他人がオンラインで公開しているのを見たことがあったのだ。

                                「マッチングアプリ」に疲れて「Googleドキュメント」に移行する人々が増加中 | もうスワイプする必要はない
                              • 執刀医が男性だと女性患者の「術後死亡率」が32%も高まることが判明 | 医者も驚く思いがけないジェンダーギャップ

                                男性優位と言える医療の世界。やはり男性の医者のほうがより良い結果を残すものかと思いきや、外科医に焦点をあてた最新の研究によると、患者が「女性の場合」はむしろ逆なのだという。いったいなぜなのか? ジェンダーは医療に関係するか 手術をしなければならなくなり、自分の執刀医を選ぼうというとき、いくつかの要因について考えるはずだ。費用はどのぐらいかかるか。予約はいつ頃取れるか。信頼できる筋からの紹介はあるか。世間の評判はどうか。 そうしたなか、医療格差について調べている医療研究者は近年、患者のケアの質に大きな影響を与えるかもしれない別の要因に注目している。担当医の「ジェンダー」である。そしてもしジェンダーが影響するなら、それはどの程度のものなのか。 医学雑誌「JAMA Surgery」に発表された論文によれば、執刀医が女性であるほうが、男性患者も女性患者も共に術後の結果が良好であることがわかった。女

                                  執刀医が男性だと女性患者の「術後死亡率」が32%も高まることが判明 | 医者も驚く思いがけないジェンダーギャップ
                                • 1億色を識別できる「4色型色覚」の女性が語る「あまりにも素晴らしく、あまりにも特別なこの世界」 | 「この世界でどうやって不幸になれるのだろう」

                                  アーティストのコンチェッタ・アンティコは、子供の頃からいつも「ちょっとだけ奇抜」だったという。彼女は10年前、自分が見ている世界が他の人のそれとは文字通り違うことを知った。彼女にとって、この世界で生きるとはどういうことなのだろうか──。 彼女の生きる「サイケデリックな世界」 芸術家が作品のために事実とは異なる表現をすることを、「アーティスティック・ライセンス」と言う。コンチェッタ・アンティコの絵画に使われる鮮やかな配色を見れば、あなたはすぐに彼女もそれをやっていると思うだろう。 アンティコが描くユーカリの木の幹は、紫と藤色を帯びており、オウムの黄色いトサカは、うっすら青緑がかっている。彼女が描く庭の奇抜な配色は、ほとんどサイケデリックなほどだ。 「単に芸術家を気取りたいわけでも、アーティスティック・ライセンスを使っているというわけでもないんです」とアンティコは言う。 「私は本当に見たままを

                                    1億色を識別できる「4色型色覚」の女性が語る「あまりにも素晴らしく、あまりにも特別なこの世界」 | 「この世界でどうやって不幸になれるのだろう」
                                  • 英紙東京支局長が問う「なぜ花見は中止するのに東京五輪は決行するのか」 | 「犠牲の分担」は公平かつ公正か

                                    「東京五輪中止」スクープ記事やコラムなどで注目されている英「タイムズ」紙東京支局長のリチャード・ロイド・パリーが、大好きな花見の季節にどうしても言いたいことがあるという──。 パンデミック対策の心苦しい仕事のひとつが、なぜ人を死なさなければならないかを決めることだ。権力を持つ人は誰もそれを認めたがらないが、これは避けて通れないことでもある。 人が大勢で集まることになれば、たとえどんなに厳しい予防措置をとっても、感染リスクを完全に取り除くことは無理だ。感染者の一部はやがて発症者となり、発症者の一部はやがて重症者になり、その重症者のなかから死亡する人が出ることになる。 死者をひとりも出さないつもりなら、私たち全員が例外なく、完全に引きこもるしかない。感染症がどこかへ消えるまで、仕事にも買い物にも出かけず、社交もしないのだ。 もちろん、それは不可能な話だ。そんなことをすれば即座にうつ状態になる人

                                      英紙東京支局長が問う「なぜ花見は中止するのに東京五輪は決行するのか」 | 「犠牲の分担」は公平かつ公正か
                                    • オランダの若き天才数学者が考える「子供たちが“算数嫌い”になってしまう本当の理由」 | 難問を解くより「重要で効果的な勉強法」とは

                                      オランダ・デルフト工科大学のステファン・ボイスマン准教授(27)は言う。 「数学の本を書いていると話すと、『数学なんてみんな嫌いなのに、なぜそんな本を書くんですか?』とよく聞かれます。かく言う私も、高校時代はもちろん大学でもグラフや公式が大嫌いでした。なぜこんなものが必要なのかと、自問自答したものです」 ワッツアップで使われている数学について説明する、ステファン・ボイスマン。15歳でオランダのライデン大学に入学し、天文学、コンピュータサイエンス、数学、哲学などを学ぶ。20歳のときにスウェーデンのストックホルム大学で博士号を取得

                                        オランダの若き天才数学者が考える「子供たちが“算数嫌い”になってしまう本当の理由」 | 難問を解くより「重要で効果的な勉強法」とは
                                      • 日本の画期的カキ陸上養殖に仏紙「久米島で革命が起きている」 | その牡蠣は“あたらない”らしい…

                                        食中毒の心配なしに食べられる「あたらない牡蠣」の生産を目指し、沖縄県・久米島で開発が進む牡蠣の陸上養殖。日本と同じく生牡蠣を愛する国、フランスの「ル・モンド」紙特派員が久米島へ、世界初の試みの現場を訪ねた。 プレハブの事務所、いけすのある温室、謎めいたコンクリートの建物……。日本の南端にある小さな島、久米島の海辺に建てられたこの施設で、「牡蠣養殖の革命」が起こっている。 日本企業ゼネラル・オイスター(GO)の子会社ジーオー・ファーム(GO Farm)が、この地で深海の水を使い、「あたらない」牡蠣を陸上養殖しているのだ。 「エイス シー オイスター2.0(8TH SEA OYSTER 2.0)」の陸上養殖技術の完成には、10年の研究を要した。「8TH SEA」とは、古代からの伝説にある7つの海に加えて、第8の海=深海を意味する。大量の水を循環させ、適切な餌を与え、最適な温度管理をおこなう。こ

                                          日本の画期的カキ陸上養殖に仏紙「久米島で革命が起きている」 | その牡蠣は“あたらない”らしい…
                                        • 「プーチンは犠牲者だ」世界には親ロシア目線でウクライナ侵攻を報じる国がこれほどある | これはアメリカが引き起こした危機

                                          2016年、会談するプーチン大統領とマドゥロ大統領 Photo by Mikhail Svetlov/Getty Images これは「必要な戦争」 ロシアによるウクライナ侵攻に世界中が震撼した。国際報道からも見て取れる通り、多くの国のリーダーがプーチン大統領を批判している。だが英紙「ガーディアン」によると、今回の出来事に別の見方をする国も少なくないようだ。 たとえばベネズエラの評論家、アルベルト・アランギベルは、プーチンによる侵攻を「必要な戦争だった」と語っている。また中国人学者の王朔(ワン・シュオ)は、今回の出来事は「アメリカが作り出した危機」だと指摘。「アメリカの戦略的利己主義が世界にさらなる災いをもたらした」と同氏は中国政府系の新聞「環球時報」に語り、ウクライナを戦争に巻き込んだワシントンの「利己的で短絡的な行動」を非難した。 さらに、メキシコ紙「ラ・ホルナダ」の論説委員は次のよう

                                            「プーチンは犠牲者だ」世界には親ロシア目線でウクライナ侵攻を報じる国がこれほどある | これはアメリカが引き起こした危機
                                          • インドでは映画の世界においても「カースト」が存在する | インド映画への道

                                            インドには「カースト制度」が存在することはよく知られているが、映画業界においても「映画カースト」があることはご存知だろうか? インドの映画事情に詳しい高倉嘉男氏が、その事情を解説する。 インドに詳しくない人でも、「カースト制度」は聞いたことがあるだろう。「インドには今でもカースト制度はあるのか?」という質問は、インドFAQのトップ5に入る。 多くの人が抱くカースト制度のイメージとは、「インドに伝統的に存在する世襲の階級制度・身分制度で、差別と偏見の温床になっている悪習であり、インドが発展する上での大きな阻害要因」くらいのものであろう。 そのイメージには実態と異なる部分が多いのだが、日本において「カースト」という用語の用法は誤解を孕んだまま拡大し、日本でカレーうどんやハニーチーズナンが発明されたように、「スクールカースト」「ママカースト」などの新語まで生まれている。もちろん、インド本国にはそ

                                              インドでは映画の世界においても「カースト」が存在する | インド映画への道
                                            • 「ランニングは膝に悪い」ってホント? いつまでも自分の足で歩くために今すぐできること | 最新研究により定説が覆されている

                                              ランニングはいかにも膝に悪そうだが、その運動習慣がなくても膝の痛みを訴える人は少なくない。いつまでも自分の足で歩きつづけるために必要なことは何なのか? 米紙「ニューヨーク・タイムズ」が最新の知見をまとめた。 歴史上あらゆるお節介なアドバイスを集めたなかでも、これほど広く、かつ根拠もなく与えられている助言はない。 「そんなに走ってばかりいると、膝を痛めるよ」 膝とランニングをめぐる議論に加えられた最新の一撃──ランニングが膝の軟骨に短期的または長期的なダメージをもたらすエビデンスはないとした、過去の43件のMRI研究をまとめたシステマティックレビュー──が、感謝祭のテーブルで「膝の故障はウィンドスプリントが原因だ」と言い張る頑固な元アメフト選手を納得させるのは難しいだろう。

                                                「ランニングは膝に悪い」ってホント? いつまでも自分の足で歩くために今すぐできること | 最新研究により定説が覆されている
                                              • 何でも賛成したり意見をいわなかったりする人は「優しい人」ではありません | 岸見一郎 25歳からの哲学入門

                                                【今回のお悩み】 「本当の意味で『優しい人』とは、どんな人なのでしょうか?」 自分に有害な影響を与える人と一緒にいたいと思う人はいないでしょう。また、自分がそんな人間になりたいとも考えないはずです。では、「優しい人」ならどんな行動をするのでしょうか? どんな意見でも受け入れてくれる人? 相手が必要なことを何でもやってくれる人? アドラー心理学に詳しい岸見一郎先生に訊いてみました。 優しい人は何事も自分で決めようとはしません。自分が決めたらその決断には責任が伴うからです。たとえば、一緒に食事をしようということになったときに、何を食べるかを自分で決めずに、必ず一緒に食事をする相手に何が食べたいか尋ねる人がいます。そのような人は、「優しい人」と思われるでしょう。 相手の意見を聞かないで決める人がいれば、そのような人をリーダーシップがあって頼りがいがあると思う人がいるかもしれませんが、二人の関係が

                                                  何でも賛成したり意見をいわなかったりする人は「優しい人」ではありません | 岸見一郎 25歳からの哲学入門
                                                • 英誌が警鐘 安倍を殺した「ダークヒーロー」山上に続く者が現れるだろう | あまりにも効果的だった政治的暴力

                                                  2023年1月13日、安倍元首相を殺害した山上徹也容疑者は、殺人と銃刀法違反の罪で起訴された。しかし、そんな彼を擁護する声が日本各地から上がっている。そんな状況に英誌は驚き、今後の日本について危惧している。 暗殺者・山上を支持する日本人 日本映画『Revolution+1』は、2022年7月に安倍晋三元首相が殺害された際の実際の映像で始まる。その不鮮明な映像は、奈良で街頭演説をする安倍の背後から、手製の拳銃を構えた山上徹也が近づいていったときのものだ。 安倍元首相銃殺の実行犯山上容疑者をモデルにした映画『REVOLUTION+1』の予告篇 この映画は、「川上」という主人公を同情的に描く。その男の経歴は、実際に安倍を殺した犯人と酷似している。父親は同じように自殺し、母親はカルト集団である旧統一教会に入れ込んでいた。

                                                    英誌が警鐘 安倍を殺した「ダークヒーロー」山上に続く者が現れるだろう | あまりにも効果的だった政治的暴力
                                                  • ダニエル・コーエン 「セックスと恋愛感情が分けられた世界で人間性を認識するのは無理です」 | 未邦訳の新著『ホモ・デジタリス』に込められたメッセージ

                                                    夢想に終わった「集団的知性」の到来 ──『ホモ・デジタリス』ではデジタル社会について「個人がバラバラになってしまい、架空のコミュニティを形成してそれに対処しようとしている社会」と評しています。厳しい見方だと感じました。なぜデジタル社会に失望しているのですか。 2000年代の始まりを思い出してください。あのときはウィキペディアの成功もあって、「これからは集団的知性の時代で、誰もが知識を得られる新しい時代がやってくる」と喧伝されていました。ところが、20年後のいま、どんな時代になったかといえば、フェイクニュースの時代、ポスト真実の時代です。米国の大統領がツイッター上で好き勝手なことを書いて、全世界に発信するようになりました。 タバコ産業がタバコの発がん性を完璧にわかっていながらもそれを売っていたのと同じで、SNS企業も、ヘイトむき出しのコンテンツや挑発的なコンテンツがいちばん売れることをわかっ

                                                      ダニエル・コーエン 「セックスと恋愛感情が分けられた世界で人間性を認識するのは無理です」 | 未邦訳の新著『ホモ・デジタリス』に込められたメッセージ
                                                    • 「自慰」は古代ギリシャで“真の男”がすべきものではなかった! | マスターベーションの古代史

                                                      自慰(マスターベーション)の位置づけに社会の性道徳が如実に反映されるのは、古代から変わっていないようだ。人間の肉欲に関心がある考古学記者が、古代ギリシャの自慰問題を掘り下げる。 自慰行為は、われわれ人類が握手することを見出すよりはるか昔からずっと存在してきた。それが信じられないなら、われわれに最も近縁な動物であるチンパンジーをご覧あれ。 だがここで論じたいのは、動物界で起こっていることではない。代わりに、人間のひとりセックスの刺激的な歴史を掘り下げてみよう。 聖なる自慰 自慰が創造の行為だった文明もいくつかある。たとえばシュメール人たちは、水の神エンキが射精して、チグリス川とユーフラテス川を創ったと信じていた。 古代エジプト人たちはややその上を行っていた。神のオーガズムをある種の「ビッグバン」と考えていた。というのも、アトゥム神のせわしない手が、宇宙の創造と、最初の二神である空気の神シュー

                                                        「自慰」は古代ギリシャで“真の男”がすべきものではなかった! | マスターベーションの古代史
                                                      • 英紙が指摘「低迷から脱却するため、日本は任天堂を外資に売却すべきだ」 | 米国がソニーに感じた「悔しさ」が必要だ

                                                        2023年9月、マイクソロソフトの内部文書がインターネット上に流出した際、同社が過去に任天堂の買収を検討していたことが明らかになった。この買収は実現しなかったものの、日本企業が停滞から抜け出すにはこうした「破壊的な変化」が必要だと英紙は主張する。 新型コロナのパンデミックが始まって数ヵ月がたった頃は、すべてが止まっていた。そんな世界で自宅にこもり、暇を持て余していたときに「あつまれ どうぶつの森」の購入を検討した人は少なくないだろう。 同時期、米マイクロソフト社の直情的な拡張主義者の頭に浮かんでいたのは、「任天堂の買収」だった。 任天堂? あの独創的なゲーム企業? アジア最強のコンテンツクリエイターで、難攻不落の知的財産(IP)を持つ日本企業じゃないか。それを買収しようとするなんて、正気じゃない──こうした反応は、おそらく正しいのだろう。 だが、この常軌を逸した買収話を受け入れれば、日本に

                                                          英紙が指摘「低迷から脱却するため、日本は任天堂を外資に売却すべきだ」 | 米国がソニーに感じた「悔しさ」が必要だ
                                                        • レイプが古代から「戦争の武器」として利用されてきた理由 | 被害者は女性や子供だけではなかった

                                                          なぜ人類は古代から戦争中に敵をレイプしてきたのか? 現代でも紛争があるところには、必ずといっていいほどレイプ行為が存在する。その理由を、イスラエル紙「ハアレツ」の考古学記者が歴史から読み解く。 戦争のこととなると、われわれ人間には社会性昆虫との共通点がいっぱいある。両者ともインフラを構築し、「交通規則」に従う。複雑なチームワークに参与し、効率的な分業のために働き手を配置する。 威勢のいい昆虫の兵士は、人間の兵士みたいにおそろしく計算ずくで、残酷なこともある。奇襲し、虐殺し、敵を奴隷にし、縄張りを奪う。 全面戦争に従事するアルゼンチンアリの能力は南米はおろか、たとえば米国カリフォルニア州南部でも確認されている。サンディエゴからほど近いメキシコとの国境線沿いでは毎週、われわれのすぐ足元に、何百万という犠牲者のバラバラ死体が横たわっているのだ。 航空マニアに紹介すべきは、ハチたちの戦争だ。強烈さ

                                                            レイプが古代から「戦争の武器」として利用されてきた理由 | 被害者は女性や子供だけではなかった
                                                          • 米紙が指摘 トヨタのハイブリッド車の突然の成功は業界の抜本的変化の現れだ | 「EVは唯一の解決策ではありません」

                                                            トヨタといえばEVシフトへの遅れを指摘されていたが、ハイブリッド車に注力するという決断が効を奏していると、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じている。 EVに「無気力だった」トヨタ 今日のようなハイテク、ハイリスクな自動車業界では、運勢はすぐに変わってしまうものであり、トヨタ自動車ほどその好例はない。 少し前まで、トヨタは電気自動車の分野で危険なほど遅れをとっているように見えた。電気自動車のパイオニアであるテスラは急成長を遂げ、世界で最も価値のある自動車メーカーとなった。テスラの成功を見て、ゼネラル・モーターズやフォード・モーターといった他社は、多くの消費者がバッテリー駆動の自動車やトラックに乗り換える準備が整っていると判断し、遅れを取り戻すために数百億ドルを投資し始めた。 しかし、トヨタはもっと慎重だった──あるいは無気力だった、と批判する向きもある。トヨタは、これまで米国でわずか2車種

                                                              米紙が指摘 トヨタのハイブリッド車の突然の成功は業界の抜本的変化の現れだ | 「EVは唯一の解決策ではありません」
                                                            • エマニュエル・トッド「高齢者を救うために若者を犠牲にすることはできない」 | 政治家は私たちをここまで無防備にしていたのか

                                                              ソ連崩壊、リーマンショック、イギリスのEU離脱を予言し、世界にさまざまな警鐘を鳴らしてきたフランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド。彼はこのコロナ時代をどう見ているのか? 仏紙「レクスプレス」がインタビューした。 フランスではロックダウン(都市封鎖)が始まるや否や、都会を脱出する人たちが続出したが、人口学者・人類学者のエマニュエル・トッドもその一人だった。 もっともトッドは、そろそろ69歳なので、ブルターニュ地方の別荘に逃げ込みたくなる当然の理由があったといっていいだろう。 聞く人をゾクゾクさせる分析で知られるトッドだが、これまで新型コロナウイルス感染症の危機については発言を控えてきた。わかっていないことが多い状況で何かを言うのは無分別に思えたからだ。 フランスでロックダウンが始まってから1ヵ月が過ぎたいま、トッドがフランスの週刊誌「レクスプレス」に登場し、コロナウイルスによって白日の

                                                                エマニュエル・トッド「高齢者を救うために若者を犠牲にすることはできない」 | 政治家は私たちをここまで無防備にしていたのか
                                                              • 「ロスチャイルド家が世界を支配している」という陰謀論と向き合うロスチャイルドさん | ユダヤ系メディアがインタビュー

                                                                ユダヤ人が世界を牛耳っているという陰謀論は日本でも耳にしたことがあるかもしれない。この類いの陰謀論と正面から向き合うユダヤ人がいる。姓はロスチャイルド。米ユダヤ系メディアが、その名前の皮肉も含めて聞く。 This article is translated from the English original, which appeared in the American Jewish news outlet the Forward. Click here to get the Forward’s free email newsletters delivered to your inbox. 陰謀論者にしてみれば、あのロスチャイルド家がイーロン・マスクをひそかに傷つけようと企んでいることを裏づける出来事が最近あったようだ。 その始まりはマスクが米民主党をバッシングして、共和党に乗り換えると言

                                                                  「ロスチャイルド家が世界を支配している」という陰謀論と向き合うロスチャイルドさん | ユダヤ系メディアがインタビュー
                                                                • アクリル板はコロナ予防効果が低いどころか、感染リスクを上げてしまう可能性も | 米紙が指摘する「死角」とは

                                                                  新型コロナウイルスの感染対策として、レストランや学校などでプラスチック製の仕切りが活用されているが、米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、たいした予防効果がないどころか、かえって感染リスクを上げる可能性もあるという。 問題は、そうした仕切りによって、室内の本来の気流や換気が妨げられてしまうことだ。 吐き出された息は気流に乗って拡散する。室内の換気システムにもよるが、だいたい15~30分ごとに新しい空気に入れ替わる。ところが、プラスチック製パネルが設置されていると、空気の流れが変わったり換気効果を妨げたりして、「ウイルスを含んだエアロゾル粒子が集まって高濃度になる“死角”が生まれかねない」と、同紙は指摘する。 アメリカやイギリスの研究によると たしかに、アクリル板などのプラスチック製パネルは、咳やくしゃみをしたときに出る大きな飛沫をそばにいる人たちに浴びせないようにする効果はあるだろう。だ

                                                                    アクリル板はコロナ予防効果が低いどころか、感染リスクを上げてしまう可能性も | 米紙が指摘する「死角」とは
                                                                  • 大坂なおみの姉が「ナイキCM」に言及「日本には差別がないと思っている人たちへ」 | 日本の外国ルーツの子供たちに大坂が伝えたいこと

                                                                    なおみがマンガで登場 テニス選手の大坂なおみとマンガといえば、昨年初めにスポンサー企業の日清が彼女を描いたアニメ広告で「肌の色を白く」して物議を醸した一件が記憶に新しい。 日清は、非白人のキャラクターを白人化する「ホワイトウォッシュ」をやったとして非難された。大坂は「私の(実際の)肌の色が小麦色なのは明らかなはず」とコメントし、「今度、私を描くときは、まず私に相談してほしい」とつけ加えた。 あれから2年弱、その「今度」は大坂の意見を参考にしながら進められたようだ。 12月28日発売の月刊「なかよし」で、大坂なおみを主人公として描いたマンガの新連載がスタートする。監修は、大坂の姉で、テニス選手でイラストレーターでもある大坂まりが担当した。 ????BIG NEWS???? なかよし2月号(12/28発売)から、#大坂なおみ 選手がキャラとして登場する 「#アンライバルド NAOMI天下一」

                                                                      大坂なおみの姉が「ナイキCM」に言及「日本には差別がないと思っている人たちへ」 | 日本の外国ルーツの子供たちに大坂が伝えたいこと
                                                                    • アップルに修理に出した女性、裸の写真とセックス動画を自分のSNSに投稿される | 慰謝料を支払い、和解したことを英紙が報じる

                                                                      アップルにiPhoneの修理に出した女性の身に、想像すらしていなかった事件が起きた。修理に出した携帯から他人には絶対に見られたくない写真と動画が勝手に抜き取られ、修理技術者が無断で女性のフェイスブックに投稿したのだ。 この事件による「深刻な精神的苦痛」の慰謝料として、アップルが女子学生に数百万ドルを支払ったと英紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。 事件は2016年、アップルの委託先であるペガトロン社の修理センターで起きた。オレゴン州の大学生だった被害者は動かなくなった自分のiPhoneをアップルに送ったという。 修理の過程で2人の技術者は彼女のフェイスブックアカウントから、まるで彼女自身がアップしたと思われるような形で「さまざまな段階の脱衣姿の写真10枚とセックスビデオ」を投稿したという。友人から彼女に連絡が入り、これらの画像はすぐに削除された。 同紙は「iPhoneの修理施設で明らか

                                                                        アップルに修理に出した女性、裸の写真とセックス動画を自分のSNSに投稿される | 慰謝料を支払い、和解したことを英紙が報じる
                                                                      • 被害者をコンクリで生き埋め──病的すぎる中国当局の「隠蔽体質」 | 中国ニュース拾い読み

                                                                        中国の恐るべき隠蔽工作は健在だった──。 このほど広州市で発生した地下鉄工事現場の崩落事故では、生き埋めになった市民が救出されていない状況にも関わらず、現場を「コンクリで埋める」作業が急ピッチで進行。そこには、人命よりもメンツを重んじる中国当局の病的な体質があった……。 まっさかさまに落ちて… 12月1日午前9時28分、広東省広州市中心部の広州大道と先烈東路・禺東西路が交わる大規模交差点で突然、道路が38mの深さまで陥没する事故が発生。運悪く通りがかった清掃車1両と電動自転車1台が土砂に呑まれ、計3人が生き埋めになった。事故現場の真下は、広州地下鉄11号線沙河駅の建設工事現場だ。

                                                                          被害者をコンクリで生き埋め──病的すぎる中国当局の「隠蔽体質」 | 中国ニュース拾い読み
                                                                        • 角界“追放”の元力士が出場、米国流SUMOに現地メディアも驚き | エジプト出身の大砂嵐ら、試合前に舌戦も

                                                                          エジプト出身の大砂嵐ら、試合前に舌戦も 角界“追放”の元力士が出場、米国流SUMOに現地メディアも驚き 2024年4月13日、米ニューヨークで開催された「ワールド・チャンピオンシップ・スモー(WCS)」で、トロフィーを掲げる大砂嵐とソスラン・ガグロエフら Photo: Roy Rochlin / Getty Images 米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで相撲の世界大会とされるスポーツイベントが開かれ、米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、観客はプロレスさながらのリングネームや相手選手への挑発も含む“米国流”の相撲を興味津々で楽しんだという。 同大会には、大相撲の元幕内で引退勧告の処分を受けたエジプト出身の大砂嵐や、大麻所持事件で日本相撲協会を解雇された元若ノ鵬とみられる選手も出場。それぞれ現地メディアの取材に応じている。 「礼儀正しい日本の相撲」と大違い 複数の現地メディ

                                                                            角界“追放”の元力士が出場、米国流SUMOに現地メディアも驚き | エジプト出身の大砂嵐ら、試合前に舌戦も
                                                                          • ピーター・ティールが立ち上げた謎のデータ分析企業「パランティア」の実態に迫る | 「これまでに数件のテロを未然に防いだ」

                                                                            「西側諸国を支援するために立ち上げた」 2019年秋のある晴れた火曜日の午後、パリのリュクサンブール公園でアレックス・カープ(53)が太極拳をしていた。青のナイキのスウェットパンツに、青のポロシャツ。靴下はオレンジで、スニーカーはチャコールグレー。赤のアクセントが入った白縁のサングラスが、彼の最大の特徴である天に向かって逆立つゴマ塩の髪を引き立てていた。 栗の木の木陰でカープは太極拳と気功の一連の優雅な動きをする。体をひねったり、向きを変えたりするたびに足元の小石や土がわずかに動いた。その姿を、近くにいた10代の若者たちが面白そうに眺める。 10分ほど、そうやって体を動かした後、カープは近くのベンチに行った。そのベンチにはボディーガードの一人が置いた楽器ケースのようなクーラーボックスがある。 ケースにはカープが愛飲するドイツのノンアルコールビールの瓶も数本入っているが、いま中から取り出した

                                                                              ピーター・ティールが立ち上げた謎のデータ分析企業「パランティア」の実態に迫る | 「これまでに数件のテロを未然に防いだ」
                                                                            • 言語学習アプリのトップを独走する「デュオリンゴ」が思い描くパンデミック後の戦略|クーリエ・ジャポン

                                                                              迷走? 改悪? 物議を醸した大型アップデート 8月23日、それはトビ・フォンズにとって忘れるはずもない1日となった。夕食後、彼は日課になっている言語学習アプリ「デュオリンゴ」でフランス語を勉強しようとスマートフォンを取り出した。よくフランスに行くので、このアプリでフランス語を学べば、現地でクロワッサン・オ・ジャンボン(ハム入りクロワッサン)や生ビールをフランス語で注文できるというわけだ。 「これをください、と指でジェスチャーしなくてもよくなるでしょう」と、50歳のオランダ人でITコンサルタントのトビは言う。 トビは「バベル(Babbel)」や「ブスー(Busuu)」をはじめ、いくつもの言語学習アプリを試してきたが、レッスンの楽しさでデュオリンゴの右に出るものはないという。楽しいので、まったく苦にならないそうだ。トビと妻マリサは、連続400日以上かけて1つのレッスンを修了した。トビとマリサは

                                                                                言語学習アプリのトップを独走する「デュオリンゴ」が思い描くパンデミック後の戦略|クーリエ・ジャポン
                                                                              • ブレイディみかこ「自分を愛することは絶えざる闘いだ」 | 怒りをごまかさない人が増えれば日本は変わる

                                                                                コロナ禍で医療や福祉、小売業に従事するエッセンシャルワーカーの存在が脚光を浴びた一方、他者をケアし、社会インフラを支えるために働く彼らの賃金は低く、待遇も改善されないままだ。 新著『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』で、ケアする仕事に就く人々が抱える貧困や差別の問題を取り上げたブレイディみかこさんは、状況は依然として厳しいままだが、日英両国で変化の兆しが見えはじめていると話す。 報われない「聖なる仕事」 ──『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』(KADOKAWA)では看護師や保育士など、いわゆるケア労働に従事する人たちが職場でのハラスメントや貧困に苦しむ姿が描かれています。 英国ではコロナ禍で、医療従事者などのエッセンシャルワーカーがすごく感謝されたんです。ところが彼らの賃金はその後もまったく上がらず、物価高が始まると生活苦に陥りました。看護師さんがお金がないので食事を抜いて働くとか、彼らが貧

                                                                                  ブレイディみかこ「自分を愛することは絶えざる闘いだ」 | 怒りをごまかさない人が増えれば日本は変わる
                                                                                • エマニュエル・トッドが仏紙に断言「第三次世界大戦はもう始まっている」 | 「クレイジーな反逆児野郎」が持論を展開

                                                                                  領土をめぐる限定戦争から、グローバルな経済の衝突へ ──ウクライナでの戦争に関する本を日本では出版したのに、フランスで出版していないのはなぜですか。 日本人が反ロシアなのは、ヨーロッパ人に引けを取りません。ただ、今回の戦争は日本から地理的に遠く離れたところで起きているので、そこまでの切迫感がありません。日本人は私たちヨーロッパ人ほどウクライナに感情的になっているわけではないのです。 それに日本での私のステータスは、ここフランスとはまったく異なります。フランスでは、私の評判は「クレイジーな反逆児野郎」という荒唐無稽なものになっていますよね。しかし日本に行けば、私は大手新聞各紙や主要雑誌に発言が載る人類学者、歴史家、地政学者として評判もよく、書いた本はすべて日本語に翻訳されています。私は日本では落ち着いた雰囲気のなかで自分の考えを述べられるのです。 だからまずは日本の雑誌を相手にそれをして、そ

                                                                                    エマニュエル・トッドが仏紙に断言「第三次世界大戦はもう始まっている」 | 「クレイジーな反逆児野郎」が持論を展開