行列は、想像していた以上に長かった。 5月13日、岐阜の長良川競技場で行われたJ2リーグ第14節、FC岐阜対松本山雅FCの試合。この日、キックオフは19時、入場時間は16時45分となっていた。ちょうど開門直後に現場を訪れたのだが、すでに競技場のメーンゲートはグリーンのレプリカユニホームを着た地元ファンがずらりと並んでいる。昨シーズンに続き、今季もJ2リーグ最下位に低迷する岐阜だけに、スタンドが閑散としていたらどうしようと思っていたのだが、なかなかどうして、まったくの杞憂(きゆう)だったようだ(この日の公式入場者数は5088人)。 そんな中、行列に何やらチラシのようなものを配っているユニホーム姿の2人組を発見する。受け取った人々は、すぐさまそれを貪るように熟読し始める。どうやら単なる告知のチラシではないようだ。配布作業は、およそ20分で終了。 「これだけ早くまき終わったのは、たぶん(今