待ちに待った宮藤官九郎の新作。これぞクドカンドラマ!これぞ長瀬智也!という最高の第1話だった。宮藤作品はわりと1話で最初から独特の世界観全開で視聴者を振るい落としてしまうイメージがあるけど、今回はテンポもそれほど早くなくかなり間口を広げた感じがする。 能の宗家の息子が、父親との「ただひとつの共通言語」だったプロレスの世界に「父親に褒められたい」一心で足を踏み入れる。「プロレスっていいなあ。反則しても血が流れても、なんか節度があって品があっていい」という父親の言葉に能との共通点を感じずにはいられない。 「初めて長州と対戦した年に結婚、武藤と対戦した年にマンションを買い、蝶野と対戦した年に男の子が生まれた」という経歴からはけっこうすごいプロレスラーであることが想像できるが、そのあと、海外に武者修業に。プエルトリコで大ケガを負う。 プエルトリコへの海外遠征というと日本のレスラーなら若手が行くコー