企業、特に大企業になればなるほど部門や業務ごとに異なるシステムが乱立し、生産性を損ねる原因になる。米ServiceNow(サービスナウ)はこうしたサイロ化した業務ソフトやアプリを連携させ、一つのプラットフォームで利用可能にするクラウドサービスを提供している企業だ。創業は2004年で、13年に日本法人を設立。現在では時価総額20兆円企業に成長している。ビル・マクダーモットCEO(最高経営責任者)に同社の戦略、および日本市場の展望について話を聞いた。 企業におけるデジタルプロジェクトの約85%は、ROI(投資対効果)がプラスになりません。原因は明らかで、日本の民間企業や公共部門で使われる様々なシステムが平均して55年前に設計されたものだからです。縦型の組織に合わせて設計されてきたことが要因です。人事、営業、会計財務といったそれぞれの部門に合わせて個別につくられてきたわけです。 ServiceN