研究チームは、10~69歳の日本人9万7602人を対象に、5回にわたるオンライン調査を実施した。調査では、ゲーム機抽選への参加状況、ゲーム機の所有状況、ゲーマー度、不安抑うつ度、人生満足度などの情報を収集。このうち、実際にゲーム機の抽選に参加した8192人のデータを詳細に分析した。 分析の結果、ゲーム機を保有することが精神的健康に好影響を与えることが明らかになった。具体的には、Switchの抽選に当選して購入した人は、不安抑うつ度が低下した。PS5の購入者では、不安抑うつ度が低下し、さらに人生満足度が上昇した(なおSwitchについては人生満足度のデータが収集できていない)。 これらの結果は、因果関係を示すための信頼性が高い統計的手法によるものであり、ゲーム機を手に入れることが精神的健康の改善につながることを示している。