オカルトブームにおける一大トピックとして「ノストラダムスの予言」が社会現象にまでなっていた1999年。それを作中に盛り込んだアドベンチャーゲーム『ANGEL WHISPER(エンジェルウィスパー)』がインターネット上で公開された。 「あるゲーム作家の遺作をプレイする」というメタ構成や、実在するWebサイトやメールマガジンから情報を得ながら攻略していくという、今で言う代替現実ゲーム(ARG)の先駆けのようなゲームデザインが特徴。ゲームと現実が交錯する中で作品はSF色も増していくのだが、そうして到達したエンディングはなかなかに衝撃的で、どう解釈すべきか戸惑うようなものであった。開発元のChild-Dreamには、「ゲームをプレーし終わったが、自分は大丈夫なのか?」などというコメントも寄せられたという。 それから24年経った2023年の9月、同作のリメイク版がNintendo Switchでリリ