世の中に漂う閉塞感は、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって打破できる――。Zホールディングス(HD)の川邊健太郎会長は2023年5月18日、日本経済新聞社と日経BPが共催した「デジタル立国ジャパン2023 Spring」に登壇し、デジタル活用による社会変革について意欲を示した。 川邊会長はネット企業の経営者として社会のデジタル化を率いるほか、一般社団法人日本IT団体連盟の会長として行政機関のデジタル活用に向けた政策提言にも積極的に取り組んでいる。 日本の閉塞感を示すデータとして、川邊会長は「ユニコーン」企業の社数を挙げた。ユニコーンとは設立10年以内で企業評価額が10億ドル以上の非上場ベンチャー企業を指す。「スタートアップが世の中を変えていくのが世界の趨勢であり、特に規模が大きなユニコーンの数は重要だ。政府は2027年度までにユニコーンを100社に増やす目標を掲げるが現状は6社