仕事について言葉で指示しないという糸井氏。その理由を「思考停止」を避けるためだと話す。会社を本当に動かしているのは誰なのかという糸井氏の問いかけに対し、山口氏はアップル社のiPhone開発を例にとって分析する。 「第1回:『一番嫌じゃないものを選ぼう』」はこちら> 「第2回:『近いんだけど、ちょっと違うんだな』」 「第3回:問われるのは『無駄をした後をどう生きるか』」はこちら> 「第4回:稀代の経営者から学んだ『質問返し』の経営」はこちら> 「第5回:『羨ましくないもん』という佇まい」はこちら> 言葉は目が粗いもの山口 会社の理念というのは、一般的に言葉で語るものですね。他方で糸井さんは「言葉は怖い」ということもおっしゃっています。 言葉の怖さということの一つに「呪い」があります。実際、陰陽師などは呪文、つまり言葉で呪いをかけたり返したり解いたりする。言葉によって人を呪縛するわけですよね。