EC需要の増加とともに開発された「宅配ロボット」 コロナ禍で多くの業界が苦しむ中、活況を呈している業界のひとつが「宅配」だ。感染防止の観点から巣ごもり需要が急激に増えたことで、大都市ではフードデリバリーの自転車を見ることは当たり前になったし、小口配送用の軽トラックも増えているような気がする。 しかし巣ごもりしていても、配送員と言葉を交わしたり物を受け取ったりする必要はあるわけで、完全な接触回避はできない。そんな中脚光を浴びたのが、無人で宅配を行う宅配ロボットだ。これがあれば完全に他人との接触を避けることができる。 ただし宅配ロボット自体は、もちろんコロナ禍が理由で生まれたものではない。日本でも少し前、EC需要増加で宅配業者の過酷な労働環境がクローズアップされたことがあったが、なにかと人手に頼る傾向が大きかったこの業界を改革すべく、開発されたのだ。