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AIで何ができる?
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この前、私にこういう質問をされた。 「あなたの、仕事のモチベーションはなんですか?。」 いざ、これを問われると非常に答えにくいと思った。 なぜなら「金です。そして楽にそれがもらえるのなら、もっと良いです。」とはなかなか言いにくいからだ。 普通なら、社会のお役に立てること、自分の役割があること、自分の得意が活かせること、成長事業に関わること、成長できること、部下を育てること・・。いろいろあるだろう。私もその場では、無難な回答をしておいた。本音を言うと絶対に良くない。ギャップがありすぎる。 でも、本音はそこである。金が必要なだけだ。んなこと誰に言えるかい。 それもこれも、就職氷河期からここまでのプロセスにある。完全デフレ経済の中、そしてバブル崩壊後の失われた何十年みたいな時代の中、安定した仕事を獲得し技術を身につけ、そして評価につなげるまではかなり紆余曲折あった。それを、モチベーション?みたい
今日、私と同じ業界にいるアクセンチュアも今流行のレイオフムーブメントに乗っかるというので関心を持った。 www.bloomberg.co.jp コンサルティング会社のアクセンチュアは、向こう1年半の間に1万9000人を削減すると発表した。経済環境が厳しさを増す中、コンサルティング業界ではレイオフの動きが広がっている。アクセンチュアの人員削減数は全従業員の約2.5%に相当する。 需要が減速しているための対応ということだが、まぁここ最近までが歴史的にみて異常だったように思う。事業会社のなんとなくダブつく予算は全部デジタルに、みたいな雰囲気もあった。各社、原価が圧迫されている状況が中長期に発生している状況で、最も引き締める先はデジタルだろう。 もともと、IT予算はそういう宿命にある。余裕があるときに予算消化のネタとして最適だからだ。入れたら入れたで何某かの役に立つのは間違いない。ただ入れないなら
昔の話だけど、ある担当者が会社を辞めるというので仕事を引き継いだことがあった。 その担当者も自分の役割がうまくいっていないというのは自認していたようで、いつもピリピリしていた。その人に話しかけるのも皆はばかられたくらい。辞めた理由は、自分の仕事がうまくいかないという理由じゃなかったけど、きっと本当は逃げたかったんじゃないかな。うまくできないのに上から役割を変えられることもなく、逃げない限りは非生産的な仕事にずっとひきずりまわされている状況だったから。 非生産的なのは、その担当者自身が原因なんだからその担当者は誰も責められないんだけど、向いてないのにアサインしてんじゃないよという、会社への恨みつらみもあったような気はしている。 経緯はともあれ私が引き継ぐことになったので、引き継ぎ書なるものを見せてもらった。うん、やっぱりひどい。整合性がない。なぜそのアクションをすべきか、という理由となる文書
AIで仕事が無くなるかも、なんて絵空事言ってないで、とにかく目の前の人材不足をなんとかしないといけない。とにかく人口減少については確定的なのだから、せっかく雇い入れた人をみんな戦力にしないとこの先しんどいことになる。みんな戦力になると言うことは、人事評価の仕方は新しい時代を迎える。 新しいということは今までどうだったか。これまでは競わせて優劣をつけるのが常とう手段だった。競争心を煽ると人間はパフォーマンスやモチベーションが上がる。しかしそれではいけない。負け組を作るということは、その人たちは辞める可能性が上がるからだ。誰も辞めさせないと言っているのに、確実に辞める層を作るというのは戦略がおかしいことになる。もともと採用時に評価して入社させたのに、劣っている、という評価を落とすというのは矛盾もしている。 つまり、競争させて、緊張感を与えて仕事をさせるのは時代遅れという新しい考え方が重要になる
一時期、Twitterでは転職の話題であふれていた。あっちに移ると年収一千万的な投稿が乱れ、そんなうまい話あるんかいな、と思っていた。また、日本の大企業の価値を下げるような発言が多く、その一方で外資、特にテクノロジー関係への転職をすると年収ががっつり上がるような投稿が相次いだ。2019年あたりかな、一番凄かったのは。 コロナ禍が3年あったが、どうも、人が動きやすい時期だったように思う。あの、オフィスに行けない時期によくもまあ転職なんて考えるよなと思ったが、身の回りでも転職した人がとても多い。おそらく、在宅が増えたことで今後のことを考えたくなった人が多くなったのかもしれない。また、先が見えない中、少しでも制限の煽りを受けない業種に移動しようとする人も多かった。 そして今、面白いことに転職の話をさっぱり聞かなくなった。プライベートでも、SNSでも。 実際、身の回りに転職する人も減ったように思う
プログラミング型指導とは、こういう指導のことを言う。 ・現場の業務について、物事の筋道(ロジック)を中心に細かく教える。 ・条件分岐が判断の中心となる。 ・マニュアルが整備され、マニュアルの通りにやることを指導する。 ・例外発生時は、上司に報告することが前提となる。 一方で、機械学習型指導、という新しい指導概念を提案したい。このような指導方法のことを言う。 ・指導者が学習者に、正しい情報を、定期的に伝える。 ・伝える情報は、系統だっている必要はない。指導者の重要だと思う順番に伝える。 ・マニュアルを作るとしても、学習者に自分で作らせる。 ・現場の業務をどう対応するかは学習者が主体的に考える。 機械学習型指導というのは、実際にディープラーニングを触ってみて感じたことである。機械学習は、基本的にまず正しいデータを集めるところから始める。もしデータに歪みがあれば、そのまま歪んだまま学んでしまうの
最近特にひどい。人材不足。 私はインフラエンジニアという職域で仕事をしていて、年齢が40代後半。基本的にはあと10年逃げ切れば、その後のことなんてどうだっていいと言い切ることも可能なお年頃である。 ところが、どうも「不確実性」が高まっている。 2022年までIT業界はかなりの好景気だったと思う。海外のビッグITは、どんどん人を雇用していたし給与水準も恐ろしく高かった。 ところが、ここに来て人材を大量に排出しだし守りに入り始めた。だいたいここ3ヶ月くらいの話だ。あまりにも変化が激しい。 3ヶ月後の未来が読めない時代だ。それなのに10年逃げ切るとか、おとぎ話に過ぎない。 今はデータサイエンスの時代と言われ、過去のデータを集めてエンタープライズなコンピュータシステムに放り込み、有能なソフトウェアを使えば未来は全て予見できる、のではなかったのか。全然そうなっていないし、そう言っていた会社もどんどん
私はよく競馬場に行くのだが。 競馬場と言っても、もちろん関東住みなので府中や中山の中央の競馬場には週末行くが、それだけではなく、南関東の地方競馬場、川崎・大井・浦和にも行く。船橋だけは行ったことがないがいずれ行くことだろう。そう言えば、この前WINSにも行ったっけ。とにかくよく動いている。 そこで気がつくことがある。競馬なのでレースについて音声ガイダンスが流れる。只今のレースが確定しました。単勝おいくら、複勝おいくら・・。ふむふむ・・。いつもの光景である。 しかし、最近よく感じるのが、音声が自動音声であるということだ。このあたりからAIがすでに入り込んでいる。人間が労働していた部分にシステムが入り込み、どんどん自動化されていった歴史があるのはご存知のとおりである。そして、レース結果の音声読み上げも結局は「システム」であり、レース名と数字の組み合わせと配当金額が決定すればテキストができるとこ
こういう職場で働いたことがある。 toyokeizai.net 人を増やしても、仕事がまた増えて、11人で11人のキャパを超えた仕事を、残業することで対応するようになるのです。この成長循環は、すべての企業に共通します。 こうした事態に対して、何も対策をせずに残業を減らしたら大変なことになります。 ジョインしたその週に「終電の時間把握しておいた方がいいよ」と言われギョッとしたものである。 そこにいる人々は完全にマヒしていた。仕事は21:00ごろに終わるのが当たり前だと思っていたし、終わらなければ終電まで粘るという文化だった。 だからこそ私が呼ばれたのだろうけど、明らかにおかしい。朝は8:30から仕事なのに皆どうかしている。 入って1か月くらいは、特に改善を申し入れることなく耽々と巻き込まれていた。同僚の仕事内容を確認するも、すごく不器用な手順を見せつけられた。 (中略) 日本の多くの企業では
会社での関係性なんて、基本はチャットでいいと思う派。そうすることで、誰がどこにいたって7割のコミュニケーションは成立するわけでしょ。後の3割は対面じゃないと伝わらない。例えば顔色とか調子とか、でもそういう意味では出社3割でも十分だよね、と思うわけ。いつもいつでもオフィスにいるってのは無駄が多いと今でも思う。 あと、オフィスにいれば結果が出るなんて言った議論って、やや古い話になりつつあると思う。これを超えるためには、他社のオフィスに訪問して直接会いに行くことをどんどんやるべし、と思う。見込み客やお得意様に、直接会いにいこうってこと。そしたら、オフィスにいないことになるよね。 そう、オフィスにいないことを前提にチャットで関係性を作っておくと、オフィスに3割いるとして、残り7割。これを在宅=7割と考えたらいけない。外に出かけて仕事をする割合を増やせばいいということになる。 コロナ禍でせっかくリモ
個人一人で仕事をするとする。フリーランスと言うべきか。 仮にその個人が何らかの理由で仕事が継続できなくなったとき、仕事を発注していた方はすごく困ることになる。やってくれるからと思って時間が経過したら、納期間際に間に合わないだの技術的に問題があるだの。発注側はその仕事が完了することを前提にさまざまな準備をしていたため、それは困るとフリーランスを問い詰める。お金をフリーランス側に支払わないことはもちろん、それができないことで発生する損失まで請求することもある。 個人に任せる以上はそんな可能性もあるので、フリーランスへの仕事は責任を限定せざるを得ない。もしくは成果物での支払いではなく、準委任のような時間精算にしておいて、途中でできなくなることも想定にいれておくやり方もある。その場合は、発注側が、フリーランスの進捗状況を厳しく管理する必要はもちろんあるのだが。 このように、個人に対して仕事を依頼す
仕事って波があって、すごく忙しいときには人が足りない!って心底思うんだけど、ピークを過ぎると暇ができる。自分が暇なこと自体は喜ばしいのだけど、マネージャーとして組織を見たときに、部下が暇になると、なんだか心がザワザワする。 マネージャーとしては、部下は忙しい忙しいって言ってくれていたほうが精神衛生上よろしくて、おおがんばれよ、成長するぞ、と思えるものだ。ところが暇そうにしてるといろいろ考える。つまらない思いをしているんじゃなかろうか。何か課題を与えて取り組ませたほうがいいんだろうか。空き時間を持て余し業務をしない部下、みたいなありがちな悪い想像もしてしまう。 過去はここで心が負けて、いろいろと課題を出しては添削することをやっていた時代があった。そうなると私自身も手を動かすのでみんなで忙しくなって、いったんザワザワは落ち着くのだが、大きな問題点がある。 それは、私の課題が切れると、再度暇にな
最近は外部イベントもリアルで行われるようになってきていて、Web会議だとちっとも頭に入ってこなかったけど、イベント会場だとなるほどなるほど内容は頭に入ってくる。 で、やっぱりIT系ということもあり、イノベーションが大好きで先進技術の紹介と、それを使った事例紹介という定番の流れ。多分、最近どんなイベントに行ってもこんな感じじゃなかろうか。 この流れってスティーブ・ジョブズが作ったんだよな、と思いつつ、おいおいプレゼンの字が小さすぎてここからじゃ読めんよと思ったものだが、最近のプレゼンはあんまりページ数を増やさず、1枚に情報を詰め込むのが流行ってるよね。Web会議ベースのリモートイベントが流行して、そうすると小さな字でも投影できるから、それに慣れちゃったんだな。 字が見えん。それなら音だけで聞くか。 音だけでも十分情報源になるんだけど、次に困った話が。 事例がしょぼいんだな。こんな立派な場所を
少子化問題、危機的状況であることを政府は認識しているらしいが、いろいろやってもダメだろう。ダメなことをずっと見てきて私は対象外の世代になったので、今までの延長上でいろいろやったところで、ダメなままだ。若い世代に急に刺さるわけがない。 すごく経済的負担ばかりが取り上げられていて、じゃあ手当を増やそうみたいな議論になりがち。でも、仮に手当を倍増しても変わらない。保育の問題?、それもかなり行政も頑張って待機児童を減らす方向には努力したが、今度は少子化でお客さん自体が減ったものだから、保育施設が今後減るだろうというね。 一番の原因を言おう。都市化の進捗による核家族化だ。最近核家族という言葉自体を皆言わなくなったね。定義を確認しておこうか。 dictionary.goo.ne.jp ひと組の夫婦とその未婚の子供からなる家族。家族の基礎単位とされる。 一つの世帯に、夫婦と子供しかいないということ。 都
ある記事を読んだんだ。人口構成上40代以上の比率がどんどん増えていくので、若手の居場所がなくなるよみたいな主張だった。 んなことない。全然違う。 私は今40代後半だが、私が20代のころはまさにそういう図式であり、それが20年続いた。上には強烈な個性を持つ戦後を生き抜いた団塊世代がいて、そして私の世代は団塊ジュニアと呼ばれたまた人数の多い世代だった。その団塊ジュニアがいざ社会に出ようとしたときにアレが起こったんだ。バブル崩壊。世の中が戦後の高度成長モードから急速にシュリンクしていく中、陣取ったのはあの団塊世代たち。新卒採用を急に絞るということをやり始めたわけ。若手は行く場所なくなるわな。それが就職氷河期の始まりよ。 当時は、日本自体が生産するべき量に対して、日本人の数が十分に足りていた。だから若手の出る幕はなくて、今の40代、年齢だけはシニアだけど社内の立場は若手扱いって人も多いよ。これまで
リスキリングをめぐる有名企業人事担当者の座談会の模様が記事になっていました。 style.nikkei.com 「リスキリング」という言葉の認知度は上がってきたが、企業の人材育成の現場ではどう受け止められ、どの程度進んでいるのか? NIKKEIリスキリングは、有名企業の人事担当者3名に呼びかけ、実情を語ってもらうための匿名座談会を実施。そこで飛び出した驚きの本音とは……。(参加者は、大手メーカーのAさん、大手ファッションブランドのBさん、大手小売りのCさん) リスキリングが、e-learningの受講と読み替えられているのがよくわかります。有名というだけあってたくさんの人を抱えているので、マンツーマンで教えてられないということなんでしょうね。 e-learningって、そもそも失敗の可能性が高いと思います。定着しません。なぜかというと、修了するのが目的であり、自己学習したいというモチベーシ
部下を教える、という体験は沢山の人がしてきたと思うし、私も携わってきた。 どうやったら人は育つのだろう、というときに、実はほとんどの人が素人だ。だから行き当たりばったり。試行錯誤をして皆、何かを学んでいく。 私が部下を教育する上で、過去一番間違っていたと思うのが、教育とは「プログラミングすること」だと思っていた。有識者の私はこう言う時にこうする。1つの処理となっていて、全てコードで表現できる。この処理をたくさん言語化し、たくさん部下に与えてやり、記憶が積み重なれば、自分のコピーができる、と思った。そう思い込んでいた。 このプログラミング的手法、年々難しくなる。なぜなら、自分の学習が進み、コードの本数がますます増えていくからだ。自分の学習スピードの方が、部下に教える機会より多いので、途方もない作業となっていく。 そして、部下も、たくさんのコードが降りてくるが、それらを逸脱しない。こういう場合
よくよく考えると、19世紀においてコンピュータシステムが関わる領域など一部も一部だったわけで、机の上にパソコンはなく、紙とペンと電話機くらいしかなかった。そこに現れたデジタルによって、人間は自由になったのだろうか。今の時代ワープロと表計算くらいはできないと、みたいなムーブメントがあって大半の人が、ワードとエクセルはできるようになった。そこから少し遅れて、パワーポイントがやってきてプレゼンテーションのやり方を学んだ。 当初は自分のパソコンにデータがあり、フロッピーディスクに保存して他人に渡すようなことをしていたがフロッピーだらけになったので、社内LANというのがいいよと、ファイルサーバーが流行した。ただ、次はアクセス権限が煩雑になったので、ドメインの考え方が重要になり、今ではActive Directoryが社会の中心にある。 さて、本当に、皆便利になったのか。みんなワープロや表計算、プレゼ
今は2023年だが、ここから10年の社会の変化、全く読み切れない。 2010年からは「イノベーションの時代」だったと思う。ちょうどAWSが活躍し出したころで毎年のイベントで新技術を披露しては熱狂していた時代だった。 ちょうど2020年になった途端にコロナ禍が到来し、時間が止まった。集まる場が無くなりオンラインは盛り上がらず、皆で足踏みしていた。その間に国際情勢が悪くなり、イノベーションの前提だったグローバリゼーション、サプライチェーンが、崩れ出した。世界は誰と誰が味方なのかを再確認し合いながら、物資がうまくまわらなくなったことを貨幣のせいにしている。いや、やっぱり戦争が原因なのだろう。 さて、自分の周辺を観察してみる。やっぱり2010年は世の中のイノベーションの波に乗っかって、すごいことをしている仕草をしていたら乗り切れた期間だったと思う。そしてこの3年間はコロナ禍の陰に隠れて現状維持して
新しい人が私の組織に入ってきた。 何もわからないところからの開始だと、いろいろとおぼえてほしいことがある。ただし、なぜ人を入れるかというと、メンバーが皆忙しいからで教える余裕はない。残念ながら私も今手を離せない。 今回は、部下に全て教育を任せることにした。そもそも部下の仕事内容はすでに範囲も、責任も明確化しているので、部下にまるっと任せることもできる。一応、人を入れる際の目論見通りだ。 理論的に言えば、マネージャーの私は何もしなくてもいい。「がんばってる?」「大丈夫?」なんて定期的に声をかけてやるだけだ。教育なんてこんな楽でいいのか、と言うと、きっと楽でいいのだ。 私も色々知っているので、細かい部分から、ああだこうだと教え始めると、もう教えることの内容が多すぎてキリがない。そして、私が教える係だと部下も、お任せ状態になりやすい。今回の関係性においては、私はできる限り我慢し、教育するとしても
最近のコンプライアンス至上主義みたいな状況を考えると、世のマネージャーはきっと、いろんな武器を失ったと思う。叱責すればパワハラ。冗談を言えばセクハラ。価値観を語ればマタハラ。そのほかにもたくさんハラスメントは落ちているので、よくよく勉強したほうがいい。知れば知るほど、発言や行動は慎重になっていくはずだ。 現在のレギュレーションを踏まえていくと、きっと指導したり注意したり、ということについて、相手を傷つけないようにする前提がある。 「なんでこうしないんだ!」 はもう0点である。そもそも「!」は仕事にあんまり使うもんじゃない。 上司の「!」は、凶器にもなる。言わない方がましだ。 「なるほど、こうすると、もっとよくなるね。」 と伝えないといけない。 窮屈だが最も安全だ。安全を続けるしかマネージャーにはないのだ。世の高級官僚は失言で一発退場だが、一般市民も油断できない。安全を積み重ねることのほうが
ChatGPTは有害だとか、問題点があるとか、こういう事件があったとか、日々いろんな記事が絶えないAI界隈だが、個人的に全然違うことで反省を感じている。 「ChatGPT?バリバリ使ってるけど」 なんて声を人から聴いた。 過去、なんとなく情報通というか感度が高い人が、「こんな新しいものがあるんだ、すごいんだよ」と、うんぬんかんぬん語り出すところから始まるストーリー。結構品質がいいぞというニュースもあふれる。そしてある程度ファンが付いたところでだんだん、目に見える限界が現れて、技術としては期待を超えられずそのうち誰も見向きもしなくなって終わるというオチ。こういう状況をたくさん見てきた。そのために、私の中ではだんだんと、いろんな新しいものが出てきても、興味があるフリをしながら、実は脊髄反射的に否定してかかる部分が育ってきている気がした。 でもそれって、失望した経験が多すぎるせいで、新しいものに
この記事を読んで、ああ、また日本の独自解釈が始まったな、と思った。「ジョブ型」の話である。 japan.zdnet.com ポジションの定義では、約1400のJD(ジョブディスクリプション:職務記述書)を全従業員に公開。これにより、キャリア機会の提供、自己学習の促進、手挙げ制による登用の加速が見込まれる。 報酬の領域では、年齢や勤続年数に関係なく業務に応じた報酬体系を構築するとともに、市場を鑑みて職種ごとの報酬にも広がりを持たせる。これまで同社は社内の公平性を重視し、職種ごとの報酬は一律だったが、その結果一部の職種や等級では競合他社と比べて報酬が少ないという課題が生じていたという。 評価では、以前から行っていた1on1ミーティングに手応えを感じていることから、マネージャーと部下の対話を重視。期初ではJDを参考に目標を設定し、期中では高頻度な1on1を実施、期末では成果を報酬に変換する流れだ
40代後半、もうすぐ50歳という環境で、お、自分って結構成長したかも、と思うことは実際ある。あるが、ちょっと待ってよ、これって本当に成長しているのか?と疑問に思う事もある。もしかしたら、何かの錯覚でそう思い込んでいるだけかもしれない。 勘違いが起こるための最も危険な因子だと思うのが、年下が増えることだ。年上の方達は私が若手な頃随分、自分たちを抑えつけてきたもんだと思うが、時間の経過とともに次々と引退していく。第一線を引いていく。それは仕方がないこと。ふと周りを見ると自然と年上の姿より年下ばかりとなる。 そうなると、自分を抑えつける人数が少なくなる。虚勢を張らなくとも誰も攻撃してはこない。楽になる。ある程度自分の思うとおりに物事を動かしたり発言できたりしやすくなる。 だから、年々やりやすくなるなと思う一方で、小うるさい人もいなくなる。注意される機会が減るので、何となく自分が、成長して上手にな
西暦2000年前後のITバブルの時代も、未経験者をIT業界に引き入れるムーブメントはありました。ありましたが、当時は就職氷河期真っただ中で、しかもIT業界なんてニッチな業界だったので、入った人々のモチベーションも知識レベルも低かったのをおぼえています。とりあえず入りましたの世界で、でもコンピューター化は止められません。人数は必要なのでいったんそろえようという状況でした。 定着率は低く、退職率も高く、それでも世代的に人数が多かったので「あなたが辞めても代わりはいくらでもいる」が成立する社会でした。ブラック企業という言葉もその頃に作られました。懐かしい。 ところが今は違います。何でもかんでもデジタルです。世の中がデジタル化することに執心するようになってしまいました。他業種も「IT業界の専門家に任せておけばいい」から、「主体的に参加していかないと仕事を取られる」というふうに考え方が変わってきてい
IT業界にいない人は少し不思議に思っているんじゃないかと思う。 「ディスクの使用率が80%を超えました。注意してください。」 とログなどにアラートをコンピューターが書いたとする。 ディスクの使用率が100%になったら何も書けなくなるから、システムは止まるかもしれない。書けなくなるだけで動き続けるかもしれないが、何かしら書いてきたんだから一杯になるのであり、速めに対処する必要はあるだろう。 もし無駄なファイルがあるのなら削除する。 削除できないのなら、別の場所に移動するか。 クラウドなど、動的に容量を増やせる方法もある。 それらを、人が判断して対応している。対応しているのだが、それこそ、コンピューター側で自動で判断して何とかしてくれればいいんじゃない?という素朴な疑問を持たれていると思う。 だって、コンピューターって自動化するために存在しているんでしょう?。 じゃあ、自分に起こる様々なことも
なんだか、出世したくないムーブメントを流行らせようとしているんですかね。 似たような記事を同時に二本見かけました。 www.nippon.com バブルの時代「24時間戦えますか?」というフレーズがはやったけれど、今の時代は仕事だけでなく、私生活も大切なワークライフバランス重視。「残業代が出ない管理職になったら生活していけない」という切実な声も。 webtan.impress.co.jp ビズヒッツは、「管理職になりたくない理由」についての調査結果を発表した。「管理職になりたくない」と感じている男女500人に対し、アンケート調査を実施している。 年収を上げて欲しいという声が高い一方で、出世はしたくない、と。 楽してお金が欲しいという結論に向かっているような気がしますが、やっぱりお金を稼ぐというのは責任を負うということですよね。 管理職になりたくない、出世したくない、という声の理由を拾って、
ChatGPTがすごく、社会から過大評価を受けているような気がしてならない。 ということをうまく言語化している記事を見つけた。 www.businessinsider.jp しかし、筆者の感想は実は真逆だ。 むしろ、ChatGPTの成果によって「会話AIが人間を超える存在になれないことは、ますます色濃くなった」と感じている。 2020年ごろにParlAIを知った時は、筆者にも「この先、会話AIはどう進化していくのか」というワクワク感があった。ParlAIは短い返答しかしなかったから、長文で会話する未来に想像力を広げる余地があったのだ。 ChatGPTは、ある意味でParlAIの「この先」を全部やった。 その結果、ChatGPTのアプローチでは極めてつまらない人間、つまり“それっぽいことを、それっぽく話せるだけの人間”と、同じような振る舞いしかできないのだとわかった。 Google検索の時代
非正規を廃止して正規職員ばかりにしたら、日本の給料は上がるという意見をたまに見るが、いやいやそうではないだろうという記事。 mainichi.jp 地方のように良質な雇用が少ないところでは公務員は最大の雇用先だ。学会で非正規公務員の実態を報告し、正規に切り替えるべきだと指摘したところ、ある地方国立大学の教員が「そんなことをしたらうちの学生があぶれる」と発言した。 ある大学では学生から「今いる非正規公務員を正規にしたら私は就職できなくなる」と言われたこともある。 なるほどね、という発想の転換である。 低賃金労働者をいかに作り出すか、というスクリプトが非正規そのもののからくりだ。正規職員自体が高度成長期の、仕事がありあまるとともに国全体が膨張していく時代の産物だからだ。皆が富を分け合い、皆が日々成長していく前提じゃないと、とても維持できない。いつまでも成長が続いていくんだというバブル期の盲信が
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