――まず、ブルーノートからどんな感じで声をかけられたのか聞かせてください。 いや、声はかけられてないんだ。 ――あ、そうなんですか。 長くなるので手短に話すと…『Lovers』は僕が20年以上構想していた、夢のプロジェクトだったんだ。作家で音楽プロデューサーの友人、デヴィッド・ブレスキンが会長を務めるShifting Foundationと、ロスのジャズ・コミュニティ支援団体Angel City Artsの支援で実現したもの。初めてデヴィッドに会ったのは、彼の詩とエド・ルシェのアートワークから構成されるプロジェクト用に曲を委託された時だ。それは『Dirty Baby』としてドイツのPrestelから書籍として、その後、Cryptogramaphone Records から2枚組CDとしても2010年にリリースされた。 で、何年も経ったある時、デヴィッドから「君にとって、まだ実現できていない