安倍首相はストーンズ公演を「Satisfaction」した 安倍首相はこの3月に来日したThe Rolling Stones公演へ出向き、「ヒット曲の題名になぞらえ『サティスファクション(満足)だった』と笑顔で語り、堪能したようすだった」(2014年3月6日 産経ニュース『ストーンズ鑑賞の首相「サティスファクション!」』より)という。ストーンズが観客に投げかけたのは「Satisfaction」ではなくて、歌詞の通り「I Can't Get No Satisfaction」のはず。彼らが歩みを止めないのは、いつまでも「満足出来ない」からなのだが、宰相はその辺りの大切な文脈に考えを及ばせずに素直に「満足」してしまうからこそ宰相なのだし、そこにずっと抗い続けていくからロックはロックなのだ。言わば、政治とロックの役回りを再度提示してくれた発言、と皮肉ることもできる。 音楽業界必読。現政府の「音楽産
初音ミクのイラストや名称をメジャーアルバムとして初めて使った『Re:package』でメジャーデビューしたkz(livetune)さんが、豪華アーティストをリアルヴォーカルとして起用した一連のプロジェクト「adding」シリーズを集約する『と』を、9月10日(水)にリリースする。 livetuneといえばGoogle ChromeのCMでかかる、「Tell Your World」を思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし、ネット発のクリエイターとして、前例のない未踏の地をトップランナーとして走り続けるひとりの挑戦者でもあるのをご存知だろうか。 livetuneが掲げる「整地」と「開墾」。ニューアルバムを基軸に、むかし・いま・これからをつなぐロングインタビューは「kz(livetune)音楽大全」的内容と言ってもいいだろう。 インターネットが生んだ1人のクリエイターと、『と』に参加する13人
まず、はやりの「承認欲求」について尋ねた。 小林さんが昨年10月に大阪を訪れた際に「事件」は起こった。高校生らから写真撮影を求められ応じていると、警官が到着して職務質問された。実はこのうちの一人が通報し、職質の様子をツイッターに上げたのだ。 これに対し、「被害者」である小林さんに代わってネット民たちが「加害者」の特定を開始。まもなく学校が特定され、学校側がホームページに謝罪文を掲載する騒ぎになった。 自分が当事者でもないのに糾弾する。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が言うところの「怒りの代理人」だ。 小林さんは、騒ぎの収束を期待して、こうツイートした。 「うーん、なんかすさまじい炎上っぷりだなー。職質ったって、警官笑ってたし、有名な人ですか? って聞かれただけだし。その程度のこと、本人ぜんぜん気にしてないんだけどなー。」 騒動は1週間ほど続いた。 事件の背景には、承認欲求がある。小林さん
ブラジル音楽、クラシック、ジャズ、そして家族が織り成すビアンカ・ワールド 父親は、かのエグベルト・ジスモンチ。兄のアレシャンドレも、ギタリストとして活躍。そしてビアンカの夫ジュリオ・ファラヴィーニャはドラマーで、一緒のバンドで活動している。こんな音楽一家の中で、ひときわ華やかな存在であるビアンカ・ジスモンチ。彼女は、まさに大輪の花のような名花だ。 「私は子供の頃から音楽に囲まれて育ったので、ごく自然な成り行きでピアノを弾くようになり、15歳の時に父と初めて共演しました。また、最初からクラシック・ピアニストを目指していたわけでも、ジャズ・ピアニストを目指していたわけでもなく、自然に現在のスタイルになりました」 幼少時から家の中で父の演奏を目の当たりにしていたビアンカは、同時に古今東西の音楽をレコードを通じて自然に耳にしていたという。 「まずヴィラ=ロボスも含めたブラジル音楽全般。そしてクラシ
VIJAY IYER――SELF TAUGHT 〈独学の陰謀〉 ヴィジェイ・アイヤー・トリオのステージは素晴らしかった。ベースのステファン・クランプ、ドラムのマーカス・ギルモアとの有機的で生々しくもあるコンビネーションは、このトリオによるこれまでの優れた録音以上のものを見せてくれた。この二人を選んだ理由をまず尋ねると、「誰も僕のことを知らない時に〈一緒に演奏したいんだけど〉と言って、〈いいよ〉と言ってくれたからだよ(笑)」といきなりアイヤーにはぐらかされた。いや、それはほんとうのことを言っていたのだと、このあとの彼の話を聞いて分かった。「姉がピアノを演奏している横で自分は戯れて一緒に演奏したのが始まりで、実はちゃんと先生について習ったことは一度もなくて、自分でどんどん実験したり、演奏してみたりということでここまできた」 誰のお墨付きもなく、すべてが独学だったと言い切るアイヤーの言葉は自信に
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