DESTINY+は 電気推進による宇宙航行技術を発展させ、その活用範囲を拡大する。 先進的なフライバイ探査技術を獲得し、小天体探査の機会を広げる。 という2つの工学目的の達成を目指します。 これまで深宇宙探査は、「はやぶさ」や「あかつき」のように、大型ロケットで探査機を直接惑星間に打ち出す方法で行われてきました。しかし、探査機が地球周回軌道から惑星間に自力で出てゆくことができれば、安価な小型ロケットや、大型衛星の相乗り機会を活用して、より低コスト・高頻度な深宇宙探査を実現することができます。そのためには、高度な軌道計画が欠かせません。 DESTINY+は、キックステージを追加したイプシロンロケットで、近地点高度数百km、遠地点高度数万kmの地球周回長楕円軌道に投入される計画です。その後、イオンエンジンによる加速を続け、スパイラル状に軌道高度を上昇させてゆきます。この時、多目的最適化という手