LGBTのカップルを「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない」などとした杉田水脈(みお)・自民党衆院議員の月刊誌への寄稿に反発や抗議が広がっている。何が問題なのか、こうした主張を生む社会的背景は何なのか。評論家の荻上チキ氏に聞いた。 評論家 荻上チキ氏 杉田氏の寄稿「『LGBT』支援の度が過ぎる」では、子どもを産まず「『生産性』がない」LGBTのカップルのために税金を使っていいのか、と問うています。 ですが、そもそも「支援の度が過ぎている」とは思えません。例えば同性愛者が求めるものに、「異性カップルと同じように結婚を認めて欲しい」「パートナーとして認めて欲しい」という声があります。異性愛者だけの特権を、すべての人の普遍的な権利にして欲しいと求めているだけなのです。お金もそうかからないでしょう。差別されている人たちの生きづらさを取り除くための支援は、国や自治体が実施すべきことです