今年の3月20日、韓国の放送局や銀行で一斉にコンピュータシステムがダウンするという大規模なサイバー攻撃があったことは記憶に新しい。国家規模で混乱が発生し、放送局では、業務復旧までに約9日を要している。韓国では、発生した日にちなんで、これを「韓国320サイバーテロ」と呼んでいるという。 セキュアソフト CERT(SniperCert)所長 ソン・ドンシク氏は5月24日、同社が都内のホテルで開催した「SecureSoft SECURITY FAIR 2013」の中で、「知られざる事実!最新韓国サイバー攻撃の最前線レポート」と題して、このサイバーテロの詳細な分析結果を説明したので、ここでレポートする。 SniperCertは、ワールドワイドに広がるコンピュータの脆弱性を分析し、セキュアソフトの製品(Sniper製品)に対して、シグネチャを提供する専門CERT(Computer Emergency