2023年末から2024年初にかけて、EV業界で対照的なニュースが交錯した。不動産大手の恒大集団傘下の恒大新能源汽車は経営破綻がほぼ確定した。その一方、スマホ大手のシャオミ(小米)は2023年末、今年発売する新型EVの詳細を発表した。恒大とシャオミという異業種参入組の現在から、今後のEV業界を探りたい。 恒大汽車は恒大集団再建の切り札 中国政府は2020年8月、不動産融資規制の三道紅線(三つのレッドライン)政策を発動した。それを期に起こった恒大集団の経営危機は周知のように世界を震撼させた。 恒大の「造車の旅」はその2年前、2018年に本格化した。中国の自動車販売・サービス最大手の広匯集団やスウェーデンのNEVS(旧サーブ)に出資し、その縁でNEVSの天津工場を引き継ぐ。2019年8月に恒馳1から6まで6モデルのプロトタイプを発表した。同年10月に恒大創業者の許家印氏が訪日し、デンソーやトヨ
![異業種参入組から見る2024年のEV市場、恒大は退場、新規参入のシャオミはどうなる?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2956691ed18304285ee52612cfbc13983d96f47a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd32xtqhs6m4dwf.cloudfront.net%2FnewRc%2Fm1200%2F20240122%2Fec7eafb41ea9fcb5dd130abdd023df01.jpg)