国内最大級のスタートアップ(新興企業)支援拠点「ステーションAi」(名古屋市)の開業が10月31日に迫る中、トヨタ自動車グループなど中部の大手企業が参画する動きが目立ってきた。新興勢といち早く交流し、未来のビジネスの芽を育てる狙いだ。経済界の巨人たちと若き起業家らの出会いで、地域経済にどんな化学変化が起きるのかが注目される。 ステーションAiは愛知県が整備を進めており、ソフトバンク子会社が運営する。社外の発想や技術を取り込み革新的事業を生み出す「オープンイノベーション」を促進するのが特長で、新興企業との協業や、事業化を支援する大手企業も「パートナー企業」として参画する。 トヨタは専用スペースを確保して新興企業と交流を進める方針。自動車業界は温室効果ガスを排出しない電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)などの普及が待ったなしとされ、高齢化に対応する自動運転技術の進化も必要だ。 大企業による