まず、充電器に指令を出し、特定の波形パターンになるように電流を変調させる。充電器とEVの双方で実際の電流波形を確認し、パターンが一致すれば両者が接続されていると判断する。(出所:馬場氏の資料を基に日経Automotiveが作成) 波形のパターンも国内の充電器の数であればまかなえると試算している。具体的なひも付けの処理方法は、数理処理を専門に扱う研究室とともに開発したいとする。すでに相関係数や基本的な数式を用いて個体を判別できることはわかっているという。 同技術の利点は「追加の装備が不要であること」(馬場氏)である。同氏によると、これまでにもQRコードやカメラ、GPS(全地球測位システム)を使用して個体を識別する試みはあった。しかし追加の投資が必要になったり、精度が低かったりすることから普及には至っていない。充電器の電源プラグをEVに差すだけで個体識別できるため、充電サービスの利用者が会員カ