2、3階建て仮設が大好評 結露や隣家の音、気にならず 宮城 仮設住宅の用地不足を解消するため、女川町が苦肉の策で整備した全国初の2、3階建て仮設住宅が好評だ。 頑丈な輸送用コンテナを利用した仮設住宅は、一般的な平屋仮設住宅が抱える「結露」「隣家の音」が大幅に軽減されたという。町内で最後に建設された仮設住宅だけに、住民から「待った甲斐(かい)があった」「残り物に福があった」との声も上がっている。 女川町は、東日本大震災の津波で町の6割に近い約5700人が避難所暮らしを強いられた。被災者を一日も早く不自由な生活から解放するため、必要な仮設住宅は約2500戸と試算されていた。 ところが、リアス式海岸沿いの町に平地は少ない。頼みの高台の公共用地も、地割れで一部が使用不能になった。隣の石巻市で用地買収済みだった県道石巻北部バイパス予定地にも平屋の仮設住宅を整備したが、それでも足りなかった。 実現の糸