「夜明け前の独り言」というブログを書いておられる労働弁護士の水口洋介さんが、担当されている日本IBMハードディスク部門「会社分割」地位確認訴訟について、EUの既得権指令にも言及して、かなり詳しく書いておられます。 http://analyticalsociaboy.txt-nifty.com/yoakemaeka/2006/10/post_869a.html この中で面白いのは、日本で会社分割ができるようになってから行われた事例では、労働契約承継法に基づいて承継するのではなく、在籍出向という形をとっているケースが多いという話です。この法律は、会社分割という特定の場合についてのみ、EU型の「仕事と一緒に人も移る」というジョブ型労働市場の思想に基づく契約承継ルールを定めたのですが、現実の日本社会はそれよりもずっと遙かにメンバーシップ型社会であって、「仕事は移っても人の本籍は移らない」という方が
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