日経新聞の朝刊1面で、8日から「ニッポンの教育・第2部「学び」とは何か」という連載が始まっている。 要約すると、「最近の学生が「学ぶ目的」を見失っている」という嘆き節に尽きるのであるが、個人的には「何だかなぁ」と思うところも多々あり(苦笑)。 例えば、一例として、加藤新太郎新潟地裁所長への取材を元に、司法研修所入所“受験勝ち組”の気質の変化、という話題が取り挙げられており、 ①試験に必要なことだけを予備校で効率的に学ぶ効率型学習の弊害 ②公的な職業に就くという意識の乏しさ ③人生をどう生きるかといったビジョンを語れない という“気質の変化”の3点のうち、特に①について、 「特に深刻なのが効率型学習の弊害で、試験に無関係な知識が驚くほど欠如している。研修所は2004年度から2年間、3年生判事補向け研修で古典を読ませた。05年度の課題図書は「ソクラテスの弁明」「武士道」「君主論」など。以前なら