しかし、今の高齢者各位に、なんと言えば私よりも若い人たちの抱える絶望感が伝わるか、私自身まだ言葉を持ち合わせていない。本書の書き方では、よほど人間の出来た人でないとダメだということはわかる。しかしどういい直せば彼らの飲み込める言葉になるのかが、わからない。 私はかなり奥さんに尻に敷かれている方ですが、それでもごくまれに妻を叱りつけることがあって、そのうち一つは彼女が鏡を見ながら「若い人はいいわねえ」と言った時。 「今の若い人の気持ちを自分たちが若い頃の経験で推し量ってはいけない」 とマジで怒りました。 お肌の問題に悩んでいる女性にこんなことを言うのは明らかにコンテキストがずれている応答なので、その時は無茶苦茶な夫婦喧嘩になりましたが、折に触れ、そういうことを一年くらい言い続けていたら、ある時突然、これと言ったきっかけもなく「今の若者には『未来』が無いんだ」ということをストンと理解しました。
先日書いたが、子供が生まれた。 一生にそう何度も無いことだ。思ったことを何かの形で書き記しておきたいと思った。といっても、思った内容全てを書き切ることなど、私の脳みその表現力では到底期待出来ない。せめて淡々と、出来事の表面だけでも書き残しておこう。 以下の文章は、初めて妊娠と出産という場面を目の前で目撃した件に関するちょっとした記録、ただの私的な記録である。これをブログに書いておくというのは単なる私のわがままであり、別段面白い話でもないだろうことは先に言い訳しておく。 奥様が妊娠して、大きくなっていくお腹を撫でて、かなり早い段階から「助産院で産みたい」という彼女の言葉を聞いた。助産院の説明会にもついていった。それなりのリスクもありそうだとは思ったが、普段はあまり「やりたいこと」を自分から言い出さないうちの奥様が、珍しくはっきりと明示した意思であれば、特段文句はないと思った。この世になんとか
例えば何か新しい商品を買うとする。 自分にその商品カテゴリーに関する知識がないため、誰かに聞いて購買判断するとしよう。 ネットをある程度使いこなしている層であれば、掲示板などで前評判を調べた上で購入することが出来る。 それならまだ救いようがあるのだが、一番難儀なのが調べもしないのに買いたがる層である。 この層はほとんど突発的に購買行為に走るため、下調べは全くしない。 そもそもその商品が自分に本当に必要であるかどうかすらも吟味することは無いのだ。 彼らの購買欲で一番先行するモノはイメージ・ブランド・ステータスである。 そして、彼らは身の回りのいわゆる『口コミ』にも満たないような意見に右往左往される。 最近薄型テレビを買いたいという知人がいた。 その彼が言うには、『液晶テレビを使うと目が悪くなる』という。 どこでそんな都市伝説を拾ってきたのか?と問えば、彼の知人の話だという。 実際そんなことは
参議院選挙が終わった。 当選した議員のみなさん、おめでとうございます。 どうか国民のため日本の未来のため、私心・こだわり・行きがかり・党利党略を捨てて、明朗活発に責務を果たしてください。 さて。 正直言ってここまで自民党が負けるとは思わなかった。まさか40議席にも届かないとは。 「40から45のあいだくらい、たぶん43は取るだろう」と思っていた私は鈍感だった、空気が読めていなかった。 「国民の怒り」おそるべし。 「国民の怒り」とカギカッコ付きで書いたのは、「それって本当に自分自身の気持なのか?マスコミに煽られていないか?」と疑っているからである。鈍感な私は国民感情の激しい動きについていけないことが多い。郵政選挙での自民党大勝利、安倍政権発足時の高支持率、そして今回参院選での民主党大勝利。どれも極端すぎて怖くなる。もうちょっと心静かに落ち着いて政治を判断できないものか。 自民党敗北の大きな理
レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 最初の頃に信頼を担保していたのは「もの」それ自体。 社会が大きくなって、「良いものを見る目」を多くの人が失って、 信頼を担保するのは「人」の役割に。 社会がもっと大きくなって、「良い人を見分ける目」を持った人が少なくなったこの頃。 次に信頼を担保するのは、たぶん「もの」が作り出すネットワークなんだと思う。 ヤギを潰す日 研修医の頃まわった南の島では、最近まで「ヤギを潰す日」と「豚を潰す日」が 村ごとに決まっていたのだそうだ。 潰されて、肉にされるのは村の動物。さっきまで元気に歩いていた生き物。 鮮度保証つき。村で飼った動物を、村の人が食べる。 小さな社会では、「もの」の信頼性は、「もの」それ自体が保証してくれる。 美辞麗句で飾った広告なんて必
参議院選挙で自民党が大惨敗した。年金記録問題や農水相の事務所費問題という、実のところあまり議論するような中身がない問題が選挙の焦点になってしまい、自民党の「成長路線」に対する是非に関する議論がその影にかくれてしまったのが残念だった。 自民党の「成長路線」に対して、「貧富や都市・地方間の格差を拡大するからよろしくない」という野党の型どおりの批判が繰り返されたが、実のところあまり批判になっていない。自民党の執行部にしても、格差をあくまで「過渡期」だと考えている。最終的な目標は「国民全員を平等に豊かにする」ことであり、その点では野党と基本的な違いはない。自民党は増税すら公約に掲げない野党の「格差是正」政策を「バラマキ型」で現実性がないと批判したが、その点に関する限りでは全くその通りで、「国民全員を平等に豊かにする」を目標に掲げる限り、やはり今の自民党の「成長路線」のほうが(もちろん無理に決まって
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