【ニューヨーク支局】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は22日、リビアの元最高指導者カダフィ氏と行動を共にしていた側近、マンスール・ダウ氏のインタビューを掲載した。 ダウ氏によると、カダフィ氏は、8月21日に陥落直前の首都トリポリを離れ、側近ら約10人を連れて、カダフィ派拠点だったタルフナ、バニワリードを経て中部シルテに向かった。カダフィ氏は北大西洋条約機構(NATO)の空爆を「非常に恐れていた」という。 一行は逃走中、空き家になった民家を数日おきに転々とし、警護の兵士が盗んできたコメやパスタで飢えをしのいだ。カダフィ氏はシルテでの逃亡生活が次第に耐えられなくなり「なぜ電気が切れている」「なぜ水がない」などとこぼしていた。ただ、側近が国外脱出を勧めても取り合わなかったという。