「家電下郷」「以旧換新」で勝手にワクワクの巻 2008年から引きずる世界的経済危機に対抗すべく、2009年から中国政府が実施した消費刺激政策「家電下郷」に、世界の電化製品メーカーは勝手に“ワクワク”していた。家電下郷とは、所得が少ない農村部の住民向けに、指定された家電製品を購入すると価格の13%に相当する政府補助金が支給されるというものだ。一方の「以旧換新」とは、都市部の住民向けの政策で、こちらは家電製品を買い換えるために古い製品を指定店で引き取ってもらうと、新しい製品が10%割引になるチケットが支給される。 農村では、白物家電をひと通りそろえている世帯がまだまだ少ない。そのため、ぜいたくなPCより液晶テレビや白物家電に消費者の購買意欲が集中した。おかげで、家電下郷はPCの売り上げにほとんど貢献しなかったとみられている。 それに対して、PCもすでに所有している都市部住民が対象だった以旧換新