自作PCパーツブームが落ち着いた2006年ごろから、アキバ電気街のPCパーツショップが閉店するニュースがたびたび報じられるようになった。2008年もその流れは続いており、1月31日に老舗ショップの高速電脳が突然閉店した。ハイエンドユーザー向けのマニアックなパーツを多くそろえる有名店だっただけに、ほかのショップも驚きを隠さず「本当ですか!? あそこはどんなことがあっても残る店と思っていたのに……」(ある店員さん)という声が各所で聞かれた。 一方で、経営の立場からは高速電脳の失敗を冷静に分析する意見もあった。あるショップの店長は「高速電脳が本当に“小さなショップ”なら乗り切れたでしょう。しかし、メーカーの一時代理店を担ったり、メーカーと共同で製品開発を行うなど、比較的大規模な事業展開をしていました。業界が好景気のときはそれが強みになりますが、今は体が大きいだけ不利に働く時勢です。守りに入らず、