9月26日、自民党総裁選挙が行われた。40年ぶりとなる決選投票にもつれ込む接戦の末、安倍晋三元首相が石破茂氏を破って自民党総裁に返り咲いた。安倍総裁といえば、2006年に小泉内閣を引き継ぐ形で戦後最年少の当時52歳で首相の座についた人物である。「美しい国づくり」「戦後レジームからの脱却」といったスローガンを記憶している方も多いだろう。総理大臣としては06年の9月から07年の9月という1年ほどの任期であった。そんな安倍元首相が退陣するきっかけとなったのは“潰瘍性大腸炎”という病気を患ってしまったからであった。 厚生省指定の難病“潰瘍性大腸炎”とは? “潰瘍性大腸炎”は、日本で10万人を超える患者が発症している厚生労働省指定の特定疾患である。特定疾患とは、単に難病とも呼ばれる病気のことを指す。原因不明で治療方法が確立しておらず、後遺症を残す可能性のある病気や、症状によって患者や家族に経済的・精
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