『トライブクルクル』2話が面白かった。ストリートダンスを題材とする本作だが、毎回レイアウトや演出の質が高く、見ていて楽しい。中でも2話は他の話数とはひと味違い、ヒロインの女の子がダンスをやめようかと悩む話だったのだが、物憂げなニュアンスを演出面でよく表現しているように感じた。 本エントリでは、そんな『トラクル』2話の、特にAパートの演出について考える。Aパートにこだわるのは、カノンの葛藤を描いているのが主にAパートの方だったからである。演出的に難しいところであり、ゆえに見どころも多いように感じた。 なお、このエントリは二部構成である。前編では主にマクロで作品横断的な話をし、後編ではミクロな話をする。ややボリューミーだが、章や節ごとに各論となっているので、気になるところだけつまみ食いしていただければと思う。 ≪2話のスタッフ≫ 脚本:冨岡淳広 絵コンテ・演出:村野佑太 作画監督:遠藤江美子、