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ブックマーク / ukkah.hatenadiary.org (4)

  • アニメOP演出試論 ―映像が刻むビート― 後編 - OTACTURE

    ダッチアングルと動線 構図の三大要素はショットサイズ、フレーミング、アングルだ(と管理人は思っている)が、そのうち被写体の動線(動く方向・軌道)に深く関与するのが「アングル」である。具体的に述べると、水平ショットは静的だが、ダッチアングルは動的なニュアンスを与える。 単純に考えて、水平ならボールは動かないが、傾斜なら転がっていく。この感覚がそのまま「水平ショット/ダッチアングル」が与えるニュアンスに対応する。つまり、ダッチアングルには転がりやすい方向と転がりにくい方向がある。一方、水平ショットにはそれがない。むろん、ダッチアングルの斜面というのは実際に斜面であるわけではないだろう。しかし、そんなの関係ないのである。なぜなら映像ではたしかに傾いているからだ。 たとえば『棺姫のチャイカAB』OPのこのカットは、転がりやすい方向にチャイカが下っていくわけである。登るチャイカもいるが、下る方のチャ

    アニメOP演出試論 ―映像が刻むビート― 後編 - OTACTURE
    redcopper
    redcopper 2015/01/05
    ダッチアングル
  • 『トライブクルクル』2話の演出を語る 前編 - OTACTURE

    『トライブクルクル』2話が面白かった。ストリートダンスを題材とする作だが、毎回レイアウトや演出の質が高く、見ていて楽しい。中でも2話は他の話数とはひと味違い、ヒロインの女の子がダンスをやめようかと悩む話だったのだが、物憂げなニュアンスを演出面でよく表現しているように感じた。 エントリでは、そんな『トラクル』2話の、特にAパートの演出について考える。Aパートにこだわるのは、カノンの葛藤を描いているのが主にAパートの方だったからである。演出的に難しいところであり、ゆえに見どころも多いように感じた。 なお、このエントリは二部構成である。前編では主にマクロで作品横断的な話をし、後編ではミクロな話をする。ややボリューミーだが、章や節ごとに各論となっているので、気になるところだけつまみいしていただければと思う。 ≪2話のスタッフ≫ 脚:冨岡淳広 絵コンテ・演出:村野佑太 作画監督:遠藤江美子、

    『トライブクルクル』2話の演出を語る 前編 - OTACTURE
    redcopper
    redcopper 2015/01/05
    ダッチアングル
  • そのとき、なぜカメラは動くのか?−アニメにおけるPANワーク・TU/TBワークの整理− - OTACTURE

    大半のアニメにはカメラが動く瞬間というのがある。 Fix主義っぽいアニメでも、 重箱の隅をつついてみると意外とカメラが動くカットが見つかったり…。 ことPAN・TU/TBに関しては重要な局面で使われることも多い。 そこには何かしらの演出意図があるように見える。 稿では、そんな「カメラが動く瞬間」にフォーカスをあてたいと思っている。 どうして、そこでカメラが動くのか? その答えを素人目線から探っていきたいと思う。 取り上げるカメラワークとしては以下の三つ。 ・じわTU/TB…主観的表現 ・QTB…誇張的表現 ・じわPAN(縦PAN、連続PAN、横PAN)…感情的表現など 演出的効果が特に大きいと思われるカメラワークを選んでみた。 それぞれがどういった視覚効果を与え、視聴者の感情に訴えかけてくるのか。 例を挙げつつ見ていきたいと思う。 1.じわTU/TB ≪主観的表現≫ ※じわTU/TB…じ

    そのとき、なぜカメラは動くのか?−アニメにおけるPANワーク・TU/TBワークの整理− - OTACTURE
    redcopper
    redcopper 2014/07/25
  • アニメOPEDの“スピード感” - OTACTURE

    ノリの良いオープニングには“スピード感”がある。 楽曲に合わせて映像が流れていく快感は編では味わえない特別なものだ。 今期だと『ノーゲーム・ノーライフ』のOPとか、スピード感があってとても良い。 オープニング映像というのは基的には そういった「スピード感」や「変化」の連続で出来ている。 具体的に分類すると「加速」、「減速」、「等速」、「(急)停止」、「高速カッティング」、「色彩変化」、「フレームイン/アウト」等々。 これらの要素をうまく継ぎ接ぎして、楽曲のリズムと合わせていくのである。 等速 「等速」表現の場合、 基的にはオブジェクトが画面の横に(あるいは縦に)等速で通過していくのを撮ることになる。 『ノーゲーム・ノーライフ』OP 密着マルチは「等速」を表現するのに使われる。 複数のセルがそれぞれ横にスライドし、「奥行き」や「等速」の動きを生みつつも、 この画面全体のスピード感は一番

    アニメOPEDの“スピード感” - OTACTURE
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