2.回帰分析における推定と検定 回帰分析で得られた回帰直線も統計量ですから、母集団の回帰直線である母回帰直線(その傾きが母回帰係数)を考えることができます。さらに母回帰係数や母切片についての統計的推定・検定が可能です。 母回帰係数などに関する推定や検定の数式を覚える必要はありませんが、推定のもつ統計的な意味を把握することは大切です。統計的検定は母回帰係数や母切片であればエクセルでもできます。 3.推定と予測 回帰分析の目的の一つは独立変数xとしてある値が与えられたときに、従属変数yがどのような値になるかを知ることです。この場合、yの母平均を知りたい場合とyの個々の実現する値を知りたい場合とがあります。 yの母平均を統計的に見積もることを推定といいます。例えば、10日間道路に走る車の数を調査して、この道路に走る平均の車の数を推定したり、この1日平均の走行数を1ヶ月や1年単位に換算する場合、y