「電話も暖房もストップした。寒くて仕方がない」。 朝から広範囲で停電になった北海道室蘭市中島町の男性(41)は嘆いた。 同市内を中心に各地で発生した停電で、灯油ストーブなどが使えなくなった世帯では、毛布を引っ張り出して寒さをしのいだ。 朝から暖房がストップした室蘭市祝津町の養護老人ホーム「あいらん」では、通常24度の施設内の室温が20度まで下がった。施設では、入所するお年寄りら約70人に毛布を多めに配るなどして対応した。増谷敏広施設長は「今のところ体の不調を訴えるお年寄りはいないが、早く復旧してもらわないと困る」と話した。 全館が停電した室蘭市立室蘭総合病院では、自家発電装置を動かし、入院患者に対応しているが、外来受け付けを中止した。病院職員は「早く復旧してほしい」と話した。同市内の日鋼記念病院も、外来診療と救急の受け入れを休止した。 登別市内のコンビニ店は明かりが消え、予備電源でレジを動