2020年4月14日、ソウルのH+ヤンジ病院のウォークインクリニックで患者の鼻と口から検体を採取する医療従事者。採取には1分とかからない。ブースを使った検査が始まった3月10日から4月22日までに、同病院は2700人を検査し、4人の感染を確認した。検査結果は、4~6時間で本人に知らされる。(PHOTOGRAPH BY JUN MICHAEL PARK, NATIONAL GEOGRAPHIC) 韓国ソウル市にあるH+(エイチ・プラス)ヤンジ病院の駐車場に設置された新型コロナウイルス臨時検査場は、外から見ると普通のプレハブ住宅とあまり変わらない。 だが、そのなかには真新しい透明のプラスチック板に囲まれたブースが4つ置かれ、危険な病原体を扱う研究室にあるように、プラスチック板に開けられた穴にゴム手袋が取り付けられている。患者はブースに入ると、プラスチック板の反対側にいる医師とインターコムを通じ