「10年後には無線データトラフィックは1000倍になる可能性があります」。ノキア シーメンス ネットワークス(NSN)が開催した「eXperience Day」の記者説明会では、同社研究所 無線システムパフォーマンス 特別研究員のハリー・ホルマ氏が講演を行った。タイトルは「Beyond 4G――4Gの先を見据えて」。グローバルの無線通信のトレンドから将来へ向けたソリューションを解説した中で、冒頭の衝撃的とも言えるトラフィック予測が提示された。このトラフィック急増にどう通信事業者は対処したらいいのか、それが4G以降の通信の課題となる。 ▼ノキア シーメンス ネットワークスで無線のシステムパフォーマンスを担当する研究員、ハリー・ホルマ氏 急増するトラフィックへの対策が急務 まず、ホルマ氏は現状の無線通信のトレンドから紐解いていった。「ご存知の通り、スマートフォンが非常な勢いで伸びています。そ