うつ病などに対する「認知行動療法」に患者が一人で取り組めるスマートフォン版アプリを、京都大学などのチームが開発した。薬が十分効かない患者の約4割で改善効果が出たという。 認知行動療法は、患者自身がものの見方や問題に対処する選択肢を増やし、ストレスの低減を目指す治療法だ。本来は、精神科医らが患者と面接して行う。うつ病や社交不安症などに効果があるが、時間や手間がかかることから実施する医療機関は少ない。 そこで研究チームは、患者が一人で認知行動療法を受けられるアプリを考案した。 患者は「予定の来客がなかった」「何もうまくいかないと思った」など、出来事とその時感じた不安などをアプリに記録し、自分の思考パターンを知る。また、「鼻歌を歌う」「お風呂に入る」といった気分転換の方法を選択肢から選び、実際に試して自分に合うものを実感してもらう。 研究チームは、抗うつ薬の効果が不十分だった患者約160人を対象
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