太平洋戦争が終わって国民国家という概念は表面上は消え去り,没個性の 20 世紀が 終わって日本も「多様性」の社会になったと言われる.士農工商の時代には 人口のほとんどが農業従事者で,同じ様な生活をしていた.戦争の時代には 心の底はいざ知らず,表面上はみんな天皇の為に戦うことで一致団結していた. 高度経済成長でもほとんどが中流家庭を演じ,同じモノを買い同じモノを食べ 同じテレビを見ていた.長いこと「一様性」の社会に親しんで来た日本人だけど, ここ近年様子が違うなというのはみんな感じているだろう. 「一様」という社会 生来的には国内一様が理想であるはずの公教育ですら「子ども達の個性を大事に」とか なんとか言っている.彼らが言う個性は「ある方向」という大きな枠組みの中での 多様性に過ぎないので本質的には多様性ではない.しかしまぁそれでもだいぶ 多様性に近づいたとは言えるだろう. 人間は本質的には
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