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ブックマーク / cruel.org (40)

  • 「エコノミスト」より:まちがった預言者マルサス

    (The Economist Vol 387, No. 8580 (2008/5/17-23) p.87, "Economics focus: Malthus, the false prophet") トマス・マルサス 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 悲観的な司祭にして初期の政治経済学者だったマルサスは、いまも昔もまちがっている。 料価格の驚くほどの高騰は、多くの国で暴動や不穏を生み出し、アメリカやヨーロッパの比較的裕福な人々ですらその影響を身をもって感じるようになっている。おかげで、グローバル市場が世界 70 億人の腹を満たせるという信頼は揺らぎ始めている。慢性的な不足の時代が始まったのではないかという恐れが生じた結果として、トマス・マルサスの名前が再び出回るようになってきた。でもかれの見方がいまになって当てはまるようになったとしたら、それは過去二世紀の経験

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    rna 2008/06/18
    「幾何級数的に増えているのは政治的愚行だ」
  • Selected Stuff from The Economist etc.

    The Economist セレクション+α The Economist はすばらしい雑誌で、こんな奇跡のような水準が保てるだけの編集部の力量と、それを支えられるだけの読者層があるというのはうらやましいなどという段階をはるかに超えた、呆然と天を仰ぐしかないというような、そんな雑誌。タイトルだけ見て一般に経済誌だと思われているけれど、きちんとした経済分析をベースにしつつ、政治面もちゃんと分析しているし、科学記事も優秀。また経済も、単なる上がった下がったの後追い記事だけでなく、経済理論の話も詳しく論じていて勉強になります。文化記事や書評欄も先鋭的ではないが現代において必須の教養をきっちりカバー。さらに、冗談記事の充実ぶりもものすごい。確か狂牛病だか口蹄疫だかがヨーロッパで流行ってパニックになり、いまの日の狂牛病騒ぎみたいなヒステリーが起きていたとき「狂牛病なんかよりはるかに恐ろしい、致死率

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    rna 2008/06/18
    だれかRSS作ってる?
  • 『はだかの王様の経済学』は戦慄すべき本である

    研修資料の余白に:『はだかの王様の経済学』は戦慄すべきである (2008/06/16, 17 日に 注 等細かい加筆, 22日にコメントなど加筆。) 山形浩生 要約:松尾『はだかの王様の経済学』は、解説されている疎外論がひがみ屋の責任転嫁論でしかないうえ、それを根拠づける「来の姿」だの「実感」だのがあまりに恣意的で確認しようがなく、まったく使えない。そして「みんなで決め」ればすべてうまく行くというお花畑な発想は悪質なニュースピークによる詐欺であるばかりか、最後にはポル・ポトまがいの抑圧思想に直結していて戦慄させられる。 目次 序 「設備投資」は「コントロールできない」か? 疎外とはひがみ屋の天国である。 「来の姿」ってだれが決めるの? 市場を超える「話し合い」って? 「みんな」で決めればだれも不満はない? おわりに 稿への反応など 蛇足コメント 1. 序 松尾筺『はだかの王様の経済

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    rna 2008/06/17
    言ってる内容は納得だが、話がかみ合ってるのかどうか引用部からは判断できない…「本来の姿」とか引用だけ見ると山形の曲解のような?…『はだかの(ry』をあとで読む/つか研修中になにやってるんだw
  • チベットの未来

    (" Future Tibet" Frontline, 2007 年 7 月 27日号、pp.4-19) N.ラム著 山形浩生訳 要約: 「チベットは大幅な経済成長を遂げていて、その繁栄ぶりは疑いようがないし、多くの人の生活水準は大幅に向上した。中国政府はチベットの発展に明らかに尽力している。一方ダライ・ラマのチベット亡命政府のプロパガンダはウソも多いし、さらにダライ・ラマが民主チベットを口にするとは片腹痛い。中国以前のチベットは、すさまじい奴隷制の民主のかけらもない代物だったのだ。かれらの政治的要求もほとんど現実味はない。チベットは中国の一部として今後も大きく発展するだろう。チベット独立など絶対ありえん」。インド誌の記事でありチベットの状況に関して異様なほど露骨な中国側見解の受け売り部分が多いものの、ダライ・ラマをうっとうしく思い、中国との関係維持改善を重視したいというインド国内の(それ

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    rna 2008/04/13
    経済発展は他国が軍隊で押しつけるものじゃないと思うし、人権問題とは単に別次元の話。娘を養う父親が娘をレイプするのを咎められない、なんてことはないわけで。
  • トーゴフ『ドラッグ・カルチャー』評

    トーゴフ『ドラッグ・カルチャー』評:ダメなをさらに劣化させた犯罪的な邦訳 山形浩生 トーゴフ『ドラッグ・カルチャー』(清流出版)書評 (図書新聞 没原稿 2008/2) 要約:60 年代以来、サブカル系の人はあれこれクスリをやってました、などという常識をくどくど書き連ねただけので、目新しいものはなにもなかった原著だが、かろうじて価値を与えていたドラッグ施策やリハビリ施設などの章を削除することで、原著唯一の取り柄だった網羅性すら殺してしまった邦訳は犯罪的である。 ずいぶんと古いを、なんで今頃翻訳したんだろうかといぶかりつつ読み進むうちに、原著が 2004 年刊だと知ってぼくは驚いた。1980 年代初頭に書かれたくらいのにしか思えなかったからだ。ビート文化やヒッピー文化の主要メンツがみんなドラッグ漬けだった、なんて話を今更聞かされましても…… だがこれはまさにそういうでしかない。何か

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    rna 2008/04/12
    酷評。訳者も酷評。返す刀で図書新聞も酷評。原稿料は7000円。没でももらえる原稿料って初めてきいた。
  • ランド『肩をすくめるアトラス』(ビジネス社)800 字ボツバージョン - Asahi News Paper Reviews 2004/10-12

    朝日新聞書評 2004/10-12 根岸康雄『万国「家計簿」博覧会―これだけ稼いだ!こうして使った!』(小学館) かわいらしくも勉強になる一冊。世界13カ国の中流世帯の家計簿をネタに日々の生活の話をきくだけの、シンプルなだが、それが各国の経済事情のみならず、社会状況から人生観まで描き出せているのは著者の才能のなせる技か、はたまた自宅の家計をさらして同情を誘った作戦勝ちか。 各種の生活実態レポート的なの中で書のよさは、お金という客観データ重視と、そしてあからさまなイデオロギー的意図の不在だ。この種のの多くは記述が定性的にすぎ、生活苦を強調して経済格差を糾弾等の政治的な魂胆が露骨だ。書はそれがないし、おきれいでない部分もきちんと描く。愛人を囲って費用捻出にヒイヒイ言うお父さんを見ても、道徳的に糾弾したりはしない(が経済的な苦労は描く)。それがかえって記述の信頼度を高める。データも詳し

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    rna 2008/03/03
    「登場人物みんな演説ばっか」いやだなあw/「極論の魅力」なるほど。
  • 日本ではだれも気にしていないようだけれど、ケニアはもうとんでもない状態のようだ。 - Irresponsible Rumors 2008

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2008年後半以降 2008/6 今日知った衝撃の映像。風車って、こんな爆発するみたいなすごい壊れ方するのか! その他 YouTubeの関連映像を見ると、どっかがこすれて黒煙をあげて止まってるのとか、結構すごい光景があちこちであるらしい。単純におとなしく止まるだけかと思っていたら、そうじゃないんだなあ。あと、ポールごとぶったおれるというのがあちことで起こってる。 (2008/6/25, id) 安藤忠雄の渋谷の地下駅ってそんなにいいですか? 「これだけ?」感漂いまくってるんですけど。安藤忠雄は東大にも新しい建物を造ったんだが、郷通り沿いにドーンとコンクリうちっぱなしの壁が迫っていて、れんがの塀との対比で監獄めいた

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    rna 2008/02/11
    ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
  • ゴア『不都合な真実』評と対抗本

    要約: ゴアのは売れているけれど、結構いい加減な話だらけだし、まともな情報源には成り得ない。環境の話であればロンボルグ、議論の仕方であれば飯田『ダメな議論』、そして人がなぜまちがった情報に流されるかについてはエインズリーを参照。 アル・ゴア『不都合な真実』は、たいへんに困った/映画だ。温暖化の話を初めてきく人には新鮮な話も多いのかもしれないけれど、多少なりともこの問題に中立的な関心を持って見てきた人には、お馴染みどころかすでに論駁されたような話が平気で登場するのですもの。 たとえばpp.42-5のキリマンジャロの雪が減っている話。減っていること自体は事実だ。でも実際には減少は1880年代、人工二酸化炭素が急増するかなり以前から起きている。実は森林減少で周辺が乾燥化した結果で、地球温暖化とは関係ないようだ。あるいはpp.82-3の日の台風話。2004年の台風上陸が史上最高だったと騒

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    rna 2007/09/08
    ↑是非詳しく>ロンボルグ本の問題
  • Irresponsible Rumors 2007年後半 - 息をつく間もなくジャカルタ。だがその前にインドで書いた、総選挙に関する予測がまるっきりはずれてしまってがっくり。

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2008年以降はこちら 2007/12 I don't know why, but Dubai doesn't seem to agree with me. Last time I was there, it was Friday, and everything was closed, I got the gate slammed in my face at the money losing Burj Al Arab Hotel. This time, it was Wednesday, but it was an Islamic holiday "Eid something something", and aga

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    rna 2007/08/03
    「自民はアレだが民主に期待できることなんて何もないのになあ。」んなことはみんなわかってて投票してるんじゃないかなー。
  • やっぱり貧乏人は合理的でないのかもしれないよ。

    (The Economist Vol 383, No. 8526 (2007/04/28), "Economic Focus: Another day, another $1.08," p. 90) 貧乏人は減りつつあるし、その貧乏にでさえ選択の余地はある――最善の選択をするとは限らないかもしれないけれど。 今月、世界銀行は、一日一ドル以下で暮らす人の数が 2004 年には 9.86 億人だったと発表した――これはそうしたひどい状態で暮らす人の数が 10 億人を下回った初めての年となる。世界銀行の極度な貧困の定義は、明快で単純で、dollar a day と d の続く頭韻にさえなっている。Journal of Economic Perspectives最新号で、マサチューセッツ工科大のアブジット・バナジーとエスター・デュフロは、これをレトリック的な名作と呼んでいる。だがこれはそんなにいい

  • Irresponsible Rumors 2007前半

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2007 年後半~ 2007/06 インドからの帰りに隣にすわった香港のヘッジファンドの野郎によれば「日銀の利上げは八月だ! まちがいない! おれはもうすでに大金を張ったぞ!(でも 9 月になるかも)」とのこと。日のfixed income 系を扱っているので、金利が上がるかどうかは死活問題だって。悪いが死んでくれ。 (2007/6/18, id) インドはチェンナイ(マドラス)だったので、ムトゥことラジーニーカント様の拠でございますな。かれにしてもシャルークカーンにしても、インド映画は女の子はころころ入れ替わるのに、男優は一向に変わらないなあ。 (2007/6/18, id) チェンナイまできたら、ママラープ

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    rna 2007/03/16
  • 血も涙もない損得勘定だけの冷血ファイナンス屋養成講座:山形浩生

    血も涙もない損得勘定だけの冷血ファイナンス屋養成講座 講師:山形浩生(野村総合研究所 社会産業研究部、内線0-6227) 更新:1998.07.02 02:13 次回講義案内更新! 次回案内: テーマ:ケーススタディのおこたえ 日時:1998年7月16日(木) 18:30-20:00 場所:新大手町ビル NRI 旧社会産業研究部会議室 目次 1. 目的   / 2. 受講の見返り / 3. 対象者   / 4. 場所と時間 / 5. 講義内容とスケジュール   / 6. 参考文献 1. 目的: 経済のグローバル化とサービス化にともない、日経済も未曾有の大競争時代に突入し、さらに金融ビッグバンにともなって、新たなファイナンスの専門性が情報世紀の創造企業たる弊社にも、ますますシビアに要求されつつある・・・・・・ なーんてのは笑止! ファイナンスは、実は非常に単純な原理に基づいていて、専門性な

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    rna 2007/01/13
    山形氏の遺志を継いだ(?)ブログ→http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-category-26.html
  • 歴史家としてのフーコー キース・ウィンドシャトル (Keith Windschuttle)

    Foucault as Historian キース・ウィンドシャトル (Keith Windschuttle) (Critical Review of International Social and Political Philosophy Vol 1, No 2, Summer 1998, pp 5-35, Robert Nola (ed.) Foucault, Frank Cass Publishers, London, 1998 にも再録) 要約: フーコーの「歴史」と称するものはいい加減であり、実際の歴史とは全然対応していない。実際の歴史と並べてみると、フーコー流の「知」の考古学や系譜学はでたらめ。かつて中世にキチガイがうろついていたのは、連中が人間として権利を認められていたからではなく、人間以下の動物としか思われていなかっただけのこと。精神病院に入れたのは、別に人間以下のも

  • スターバックス VS エチオピア

    (The Economist Vol 381, No. 8506 (2006/12/02), "Storm in a Coffee Cuo" pp. 72-3) Photo by ShelbieMyLove 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) スターバックスは、エチオピアのコーヒー豆商標をめぐって交戦中なのだ。 コーヒー好きの人々は、しだいに朝のグランデ・スキニー・ラテを苦い社会的不正の追加ショットなしで飲みたいと思うようになっている。大成功をおさめている「フェアトレード」ブランドは、コーヒー中毒者たちに良心の呵責なくコーヒーを飲めるようにしてくれる。このコーヒーを作る中で、収奪された農民はいないのだと思えるからだ。コーヒーは、倫理的消費者かどうかを計る試験場となっている。世界的コーヒーチェーンのスターバックスとしても、社会的責任ある企業を誇る以上、開発慈善団体オッ

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    rna 2006/12/10
    「一部の人は、この商標の話も単に政府が歳入を増やしたいだけで、コーヒー農家には何も行かないのではないかと怪しんでいる」
  • 倫理的な食べ物はかえって有害かもしれない。

    倫理的なべ物はかえって有害かもしれない。 (The Economist Vol 381, No. 8507 (2006/12/09), "Good Food?" p. 10) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 賢いお買い物で世界がよくなると思ったら大間違い。かえって悪くするかもしれませんぞ。 「政府が動くのを待つ必要はありません……フェアトレードがすばらしいのは、買い物できるということです!」とフェアトレード運動の代表者が今年、イギリスの新聞で語っていた。同じように、ニューヨーク大学の栄養学者マリオン・ネッスルは「有機品を選ぶということは、農薬の少ない、土壌の豊かな、水のきれいな地球に投票すると言うことなのです」と論じている。 買い物こそが新しい政治だという発想は、確かに魅力的だ。投票箱なんかどうでもいい。買い物かごで投票しようというわけだ。選挙はあまり頻繁に

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    rna 2006/12/10
    「地元食品運動は、どう見ても古くさい保護主義が環境運動で偽装しているだけのようだし、たぶん貧乏国のことはどうでもいいのだろう」
  • 木を見て、森も見てみると:森林は増えている

    (The Economist Vol 381, No. 8504 (2006/11/18), "Seeing the Wood" p. 84) Photo by **Fanch** [ Manannan ] 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 森林の新しい数え方によれば、思っていたより樹木は多い。 農業や林業のための森林の伐採は、世界中でとても不安な速度で進んでいる。でも話はそれで終わりじゃない。新しい研究によれば、少なくとも比較的豊かな国では、切り倒されるよりずっと多くの木が生えてきているとのことだ。 フィンランドのヘルシンキ大学の、ペッカ・カウッピ (Pekka Kauppi) 率いる研究者団は、世界の森林にずばりどれだけ炭素が蓄えられているのかをつきとめようとした。そして1990 年と 2005 年時点の、世界の 50 ヵ国における森林の状況について国連糧農

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    rna 2006/11/23
    「都市化すれば森林破壊は止まる! 高密に住めばエネルギー効率その他は上昇するし、高層化もするから、地方部に人がぶわっと広がるよりも森林は増えやすい!」
  • Irresponsible Rumors 2006後半: 著作権の期間延長を考える国民会議の記者会見に出てきました。

    最近の噂 2006 年後半 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2007年~ 2006/12 あの『論座』に、呉智英が米沢嘉博の見事な追悼文を書いていた。生前に読ませてあげたかったなあという追悼文。ぼくは米沢さんには二回しかお目にかかる機会がなかったけれど、チンピラが変なガイジン(レッシグ)つれて話を聞かせろなんてのに快く応じてくれて当にありがたかった。『論座』はいろいろ不満もあるし、その他見苦しい文章も多いけれど(前号といまの号で、三島憲一がギュンター・グラスのSSカミングアウト問題について、なんとかグラスを正当化しようと屁理屈をこねくりまわしているのが失笑もの)、こういうのを載せてくれるのはえらいもんだ。 (2006/12/28, id) ついに郷館の

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    rna 2006/10/24
    ブダペスト やまがたひろおの めになみだ
  • 本屋にいったら、なんとレヴィ=ストロース『神話論理 I』が出ちまっていた。 - Irresponsible Rumors

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2012/05 しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しす

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    rna 2006/03/06
    マッツァリーノ山形浩生に叩かれる
  • 文明が病理であるというポモの誤解

    メディアリテラシーの練習問題;室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論 山形浩生 (2005/9/30) 目次 はじめに:『ハッカー宣言』書評から嫌煙話まで 嫌煙キャンペーンは嘘八百ってホントかな? 2.1. 肺ガン・気管支ガンが喫煙と無関係ってホント? 2.2. 肺ガン死者数が多いなんて単なる数字の解釈ってホント? 2.3. たばこの発ガン物質なんて大したことないってホント? 2.4. 自分にも周辺にも害がないってホント? 2.5. 喫煙有害説に根拠がなくてただの陰謀ってホント? まとめ 3.1. メディアリテラシーってどの口で? 3.2. 喫煙文化論について 3.3. おわりに 追記: 文明の病理とは (2005/10/1) さらに追記: 室井の「反論」について (2005/10/3, 2007/3/15) 1. はじめに:『ハッカー宣言』書評から嫌煙話まで 『ハッカー宣言』なるの、

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    rna 2005/09/30
    おもしろい
  • 木を盲信してはいけません。

    (The Economist Vol 376, No. 8437 (2005/07/30), "Down with trees," p. 70) 一般に、木は環境によいと思われている。木は二酸化炭素――温暖化ガスの一つ――を大気から吸収し、炭素を固定して酸素を放出するので、森林は「地球の肺」と呼ばれたりする。木の根は地中の水分や養分を固定し、近くの川がきちんと流れるようにする。木はまた、そうした川の流量を雨期と乾季でそこそこ一定にさせて、干ばつや洪水を防ぐので偉いのだ、とされてきた。今週刊行された2つの研究は、これが悪質なナンセンスだよ、と述べている。 一つはイギリスのニューキャッスル大学とオランダはアムステルダムの自由大学の研究者たちが率いる国際研究で、森林と水との関係に関する神話をいくつか指摘している。たとえば、乾燥地や準乾燥地では、樹木は固定するより遙かに大量の水を消費する。そして水

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    rna 2005/08/14
    適材適所。木は適切な場所に植えないと逆効果。