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ブックマーク / xtech.nikkei.com (57)

  • コロナ禍で大注目の3Dカメラ「マーターポート」、新・前川國男邸の立体画像を撮影

    2020年4月10日にマーターポートの体験記をこのコラムに掲載した。その後、思わぬ展開が待っていた。 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出自粛が5月末まで約2カ月続いた。6月に入って経済活動や学校などは再開し始めたが、まだまだ予断を許さない状況であることに変わりはない。 そんな中、自宅からオンラインで体験できるサービスやイベントが数多く立ち上がった。その1つが、20年5月13日にオープンした、建築空間の疑似体験サービス「ARCHI HATCH(アーキハッチ)」である。 オープンに合わせてサイトで公開されたのが、建築家の前川國男の自邸である「新・前川國男邸」の「360度&シークエンス(連続)」の3Dモデルだ(https://archihatch.com/archibank/924)。

    コロナ禍で大注目の3Dカメラ「マーターポート」、新・前川國男邸の立体画像を撮影
    rufutani
    rufutani 2022/11/24
  • 中央集権IDから分散IDに至るまで、歴史は繰り返す

    前回の記事で見たように、現在の分散識別子(Decentralized Identifier、DID)の機能の多くを、あるいはDIDを超えるものを20年前に実現していたXRI(eXtensible Resource Identifier)であるが、一般的に使われるのにはあまりにも早すぎた。筆者が知っている実用事例としては、米軍関係のABACシステム*および野村総合研究所における研究開発システムくらいのものであった。 *ABAC(Attribute Based Access Control):属性ベースアクセス制御。役割ベースアクセス制御 (RBAC)を一般化したもので、米軍が開発した。2020年ごろからAmazon Web Services(AWS)など民生用でも少しずつ採用されるようになってきた。 「自己主権」「自主独立」を体現するOpenIDの思想 一方、XRIと並行して立ち上がったのが

    中央集権IDから分散IDに至るまで、歴史は繰り返す
  • ネットワークの至る所が「10Gビット/秒」に、高速化が進む理由

    あらゆるネットワーク環境で高速化が進んでいる。例えばインターネットへのアクセス回線の主流は、光回線を利用する1Gビット/秒のサービスだった。 だが近年では、最大伝送速度10Gビット/秒をうたうアクセス回線が続々登場している。大手ではソニーコミュニケーションズが先陣を切り、2015年にサービスを開始。2018年にはKDDI、2020年にはNTT東日NTT西日NTT東西)が後に続いている。いずれも現在は国内主要都市のみの対応だが、全国各地にも展開すると予想される。 企業や家庭のLANの高速化も進んでいる。有線LANでは、2.5Gビット/秒の伝送速度を実現するレイヤー2(L2)スイッチが1万円以内で購入できるようになったからだ。それに呼応するかのように、無線LANルーターの中にも、2.5Gビット/秒のLANポートを搭載する製品が登場している。 無線LANでは、最大伝送速度9.6Gビット/

    ネットワークの至る所が「10Gビット/秒」に、高速化が進む理由
  • トラクター界の「テスラ」が量産開始、ハードもソフトもアップデート可能に

    2018年創業の米国のスタートアップ(新興)企業Monarch Tractor(モナークトラクター)が、新しい農業用トラクターをいよいよ量産する。既に試作機を一部の農家で試用してきたが、量産版の製造を始めて2022年第4四半期から顧客に引き渡す。初期ロットは既に予約で完売しており、「売れ行きは上々」(同社 CEOのPraveen Penmetsa氏)と胸を張る。現在も予約を受け付けており、順次量産していく。 同社のトラクターは、駆動部に電動パワートレーンを採用し、かつ無人での運転に対応。さらに販売後も機能を進化させ続ける事業モデルを志向していることから、トラクター業界の米Tesla(テスラ)と評される。

    トラクター界の「テスラ」が量産開始、ハードもソフトもアップデート可能に
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    rufutani 2022/06/08
  • 「液晶材料に秘密」、ついに出荷のJDI透明ディスプレーを試す

    ジャパンディスプレイ(JDI)が開発した透明ディスプレー「Rælclear(レルクリア)」は、透過率が84%と、既存の透明ディスプレーの競合製品よりも高いのが特徴である。同社はレルクリアの量産品を2022年2月から出荷し始めた。価格はクラウドファンディングサイト「makuake」で、定価は16万2500円、早期割り引きは13万円である。今回、同製品の構造を取材するとともに、量産品を入手し、使用感を確かめてみた。

    「液晶材料に秘密」、ついに出荷のJDI透明ディスプレーを試す
    rufutani
    rufutani 2022/03/13
  • ソニー渾身のドローンを分解、理想実現にあれもこれも独自開発

    これまで中国DJIが市場で大きなシェアを占め、ハードウエアは既にコモディティー化しているとの見方もあったマルチコプター型ドローン市場に、ソニーグループが挑戦状を叩きつけた。同社は、ドローンの第1弾となる「Airpeak S1」の出荷を2021年11月中旬に開始した(図1)。 4枚の回転翼を持つこのドローンは、ソニー製のフルサイズミラーレス一眼レフカメラ「αシリーズ」を搭載できる、世界最小クラスの機体を実現している。

    ソニー渾身のドローンを分解、理想実現にあれもこれも独自開発
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    rufutani 2021/12/14
  • ソニーがクラウド中継システム「M2 Live」を提供開始、AWSとの連携を強化

    ソニーは2021年11月10日、放送・映像制作のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するクラウド・IPソリューション強化の一環として、クラウド中継システム「M2 Live」の提供を開始すると発表した。 同システムは、インターネット配信や報道中継などの各種のライブ映像制作を用途として想定する。スイッチャーなどの機器を設置・設定することなく中継制作を実現できる。映像のスイッチング、テロップの重畳、動画ファイル再生などといった映像処理をクラウド上で実行する。中継現場で映像をリアルタイムに切り替えて番組制作を行う中継車などの役割をクラウド上に構築でき、ノートパソコンやタッチパネルを使うなどして、場所を選ばずに遠隔から番組制作することが可能となる。クラウド上で制作した映像は、ダウンロードすることなく直接動画配信サービスに入力できる。 同システムは各種の映像フォーマットの入力に対応する。SR

    ソニーがクラウド中継システム「M2 Live」を提供開始、AWSとの連携を強化
    rufutani
    rufutani 2021/11/13
  • Macクライアント管理、先行ユーザー4社のツール選択とその理由

    DeNA:2300台のMacをJamfで管理 ディー・エヌ・エー(DeNA)はグループ全体で5700台のパソコンを使用し、Macはその4割、2300台を占める。同社の従業員数は連結で2100人(2021年3月末時点)であり、社内では契約社員や協力会社の従業員が約900人勤務する。合計3000人が業務用端末として4000台を使用し、それ以外のパソコンはアプリケーションのビルドや検証などに使用している。MacにするかWindowsにするかは従業員が自由に選択可能で、エンジニア職はMacを、営業などビジネス職はWindowsを選択する傾向にあるという。 Macのデバイス管理にはMDMの「Jamf PRO」を使用する。かつてはMacのデバイス管理にMac用サーバーOSである「macOS Server」と同OSのデバイス管理機能である「プロファイルマネージャ」やディレクトリーサービスの「Open D

    Macクライアント管理、先行ユーザー4社のツール選択とその理由
    rufutani
    rufutani 2021/10/06
  • 最も危険なマルウエア「Emotet」が壊滅、アジト急襲のウクライナ警察が見たもの

    欧州刑事警察機構(ユーロポール)は2021年1月下旬、大きな被害をもたらしたマルウエア「Emotet(エモテット)」を事実上壊滅させたと発表した。8カ国の法執行機関や司法当局などの協力により、Emotetを制御するサーバー(C&CサーバーあるいはC2サーバー)を押収。攻撃者がEmotetを操作できなくするとともに、既に感染しているEmotetの無害化を図っている。 オランダ警察やウクライナ警察などによると、Emotetに感染しているパソコンは100万台以上、被害額は25億ドル以上だという。ユーロポールなどは、Emotetを「世界で最も危険なマルウエア(World's Most Dangerous Malware)」としている。 Emotet感染パソコンで構成されるネットワーク(ボットネット)は、サイバー犯罪の巨大インフラとなっていた。これを壊滅させたのはものすごい快挙だ。 だが手放しでは喜

    最も危険なマルウエア「Emotet」が壊滅、アジト急襲のウクライナ警察が見たもの
    rufutani
    rufutani 2021/03/11
  • 建築家・隈研吾氏が語った“さよならオフィス”、「僕自身、働き方が変わった」

    オフィスの変貌が始まった。企業が縮小や分散に向けて動き出すなか、トップランナーの建築家は何を考えているのか。隈研吾氏に質問をぶつけると、「僕自身の働き方が変わった」との言葉が返ってきた。誌に語った隈氏が考える「さよならオフィス」とは。建築、都市、働き方はどう変わるのか。隈氏の事務所では、分散するオフィスをつなぐ新しい取り組みが既に動き出していた。(聞き手は島津 翔、坂 曜平=日経クロステック) 5月にインタビューした際には、20世紀型の「箱型都市の終焉」を指摘されました。数カ月たって、都市や建築のニューノーマルをどう捉えていらっしゃいますか。 一番初めに挙げたいのは、「オフィスという概念」の変化です。これまでオフィスと言えば実際の空間を指していて、それが会社の象徴でした。物理的な空間がオフィスだった。しかし今、僕の事務所では、所員が空間を共有していないという状態が既に当たり前になってい

    建築家・隈研吾氏が語った“さよならオフィス”、「僕自身、働き方が変わった」
  • [独自記事]リクナビが提携サイトの閲覧履歴も取得していた事実が判明

    就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは2019年8月6日、就職活動をしている学生のサイト閲覧履歴などを基に内定辞退の指標を顧客企業に提供していたサービスで、同社と提携するサイトの閲覧履歴も取得していたと日経xTECHの取材に明らかにした。提携サイトから「個人を特定できないcookie(クッキー)情報を取得していた」(社外広報グループ)と説明するが、同社はクッキーを「リクナビID」に突合していた。他社が運営するサイトの閲覧履歴を基にした個⼈情報を第三者提供していたことになる。 内定辞退の可能性を指標データとして顧客企業に提供していたのは「リクナビDMPフォロー」。同社のプライバシーポリシーは、学生であるユーザーがログインしてサービスを利用した場合、「個人を特定したうえで、ユーザーがサービスに登録した個人情報、およびcookie(クッキー)を使用」して、同サービスのほかに同

    [独自記事]リクナビが提携サイトの閲覧履歴も取得していた事実が判明
  • スカイマーク会長がRuby on Railsを学ぶ理由

    2018年12月28日、多くの会社が仕事納めを迎えた日。1年の仕事を終えてホッと緩んだ世間の雰囲気と対照的に、そのビルの1室は真剣な空気に満ちていた。中で行われていたのは、プログラミング講座。受講者は思い思いにPCと向き合ってRubyと格闘したり、他の受講者とディスカッションしたりしている。 一見、一般的な社会人向け講座。だが受講者が独特だ。集まっていたのは全員、企業の経営者。12月23~29日の7日間集中で、経営者限定のプログラミング講座が開催されていたのだ。 プログラミングスクール事業を手掛けるdivが運営する「経営者限定TECH::CAMPイナズマ」だ。経営者が知識ゼロの状態からRubyを学び、HTMLCSSの知識も習得する。最終的にはRuby on Railsを使ったWebサービス開発に挑む。 受講者にはネットサービス企業だけでなく、ITとは直接関係のない業種の経営者も名を連ねる

    スカイマーク会長がRuby on Railsを学ぶ理由
    rufutani
    rufutani 2019/01/28
  • 最大1km飛ぶWi-Fi、突如現れた802.11ahの正体 | 日経 xTECH(クロステック)

    無線LAN規格「IEEE 802.11ah(以下、802.11ah)」の関連団体である802.11ah推進協議会が2018年11月、国内での活動を開始した。同協議会には通信事業者や通信機器メーカー、商社、学術団体など56社(者)が参加。日国内ではまだ使用できない802.11ahという規格を利用可能にするための取り組みを進めるという。 突如現れた感もあるが、802.11ahはIEEE(米電気電子学会)で標準化済みの規格で、業界団体のWi-Fi Allianceでは「Wi-Fi Halow(ヘイロー)」と呼ばれている。れっきとした無線LAN技術の一種だが、その知名度は低い。またカバーエリアが広いことから、IoT向け通信技術「LPWA(ローパワーワイドエリア)」の方式にも数えられており、なおさらその位置付けが分かりにくい。そこで新団体が立ち上がり、新たな無線LAN技術として推進することになった

    最大1km飛ぶWi-Fi、突如現れた802.11ahの正体 | 日経 xTECH(クロステック)
  • 人の動作を真似るディープラーニング技術でリコーが新手法開発、ロボット事業にも参入へ | 日経 xTECH(クロステック)

    複合機事業などを手掛けるリコーが、ロボット向けディープラーニング技術の領域で先進的な成果を出した。 ディープラーニング領域では現在、ロボットに人間の動作を真似させて、覚えさせる「摸倣学習(imitation learning)」という技術の開発が活発になっている。現在の産業用ロボットのような複雑なプログラミングやティーチング作業などをすることなく、人間が示したお手の動作通りに、ロボットを動作させようという技術である。 リコーは今回、ディープラーニング領域で流行している「GAN(generative adversarial network)」という新技術を摸倣学習にうまく応用することでロボットの模倣の性能を大幅に向上。既存手法と比べて、人の動作をより効率的に真似られるようにした。 ロボット事業に参入へ リコーは複合機メーカーだが、現在、自社でロボット事業に参入することを検討している。従来型

    人の動作を真似るディープラーニング技術でリコーが新手法開発、ロボット事業にも参入へ | 日経 xTECH(クロステック)
  • 《日経Robo》建機にディープラーニング、ゼネコンのフジタが開発

    ディープラーニング技術がついに建設土木分野に広がり始めた。 ゼネコンのフジタが建機にディープラーニング(深層学習)技術を適用。土木工事やビルの土工事などの現場で広く使われる油圧ショベル(バックホウ)において、地面の掘削などの作業をオペレータなしに自動で行えるようにした(図1、図2)。 油圧ショベルに設置したRGBカメラの情報を基にショベルの状態や姿勢を推定し、運転席にある操作レバーをモータで適切に動かす。熟練オペレータの操作データから動作を学習させた。東京大学 特任准教授 松尾豊氏の研究室発のAIベンチャー、DeepXと共同で開発した。

    《日経Robo》建機にディープラーニング、ゼネコンのフジタが開発
  • 優秀な人ほど辞める、近視眼的なIT職場の問題地図 | 日経 xTECH(クロステック)

    「ウチの職場、また社員が辞めたんです。ここでは成長できないって。優秀な人ほど、どんどん会社を去っていきますね。私もそろそろ、次を考えないと」。 最近、IT企業やユーザー企業のシステム子会社といったIT職場で働く人たちの転職が、以前にも増して目立ってきたと感じる。TwitterやFacebookなどを見ていると「○○社を退職しました!」といった具合に、退職の文字がタイムラインでやたら目につく。 退職者の世代も様々で、20~30代の若手や中堅から、40~50代のベテランや管理職まで幅広い。人材不足による求職者側の「売り手市場」の流れも影響しているだろう。 だが理由はそれだけではない。率直に言おう。優秀な人ほど今のIT職場に見切りを付け始めたのだ。なぜIT職場から優れた人材が去っていくのか。その背景を問題地図を基にひも解いてみよう。 IT職場はいつも目先の開発案件の納期に追われ、遅れることが許さ

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    rufutani 2018/11/15
  • カドカワ川上量生社長が語る、サイトブロッキングの必要性

    出版事業や動画配信事業を運営するカドカワの川上量生社長は日経 xTECH/日経コンピュータの取材に応じ、著作権侵害コンテンツを多数掲載した海賊版サイトへのアクセスを遮断する「サイトブロッキング」を政府が容認するに至った経緯と、将来の望ましい法制度について語った。 サイトブロッキングの議論はコミックを中心にした海賊版サイト「漫画村」を機に始まったことではなく、「3、4年前から必要性を主張していた」と川上氏は明かす。だが、著作権を含む知的財産の保護に関する政府の会合などで議論を呼びかけても、具体的な議論は進まなかったという。 「海賊版は作品の泥棒であり、表現の自由の侵害に当たらない」。川上氏はカドカワを通じて他の出版社にもブロッキングの必要性をこう説いて回った。だが出版社は表現の自由を尊重する意識が強く、当時は賛同を得られなかった。 こうした雰囲気が一変したのが、コミックスや小説などを扱う海賊

    カドカワ川上量生社長が語る、サイトブロッキングの必要性
  • 「NTTを訴えていいかと相談あった」、NTT鵜浦社長が語るブロッキング決断の理由

    NTT持ち株会社が2018年5月11日に都内で開催した2017年度決算説明会で、海賊版サイトへのサイトブロッキング実施を公表した経緯について鵜浦博夫社長が記者の質問に答えた。

    「NTTを訴えていいかと相談あった」、NTT鵜浦社長が語るブロッキング決断の理由
  • AWSを捨てて復活、ドロップボックスが上場へ

    オンラインストレージサービスの米ドロップボックス(Dropbox)が新規株式公開(IPO)を申請できたのは、「Amazon Web Services(AWS)」をやめて自社環境へ移行したからだった。同社はITストラクチャーの見直しで売上原価率を34ポイントも改善していた。 ドロップボックスは長らく「行き詰まったユニコーン(未上場ながら推定評価額が10億ドルを超えるスタートアップ)」の代表格だった。同社が最後に資金調達したのは2014年1月。当時の推定評価額は100億ドル(約1兆円)にも達したが、その後は失速。2015年10月には米大手投資会社のフィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)が推定評価額を20%引き下げるなど、投資家から厳しい目を向けられ、IPOも新規の資金調達もできずにいた。 そんなドロップボックスが鮮やかな復活を成し遂げた。同社は2018年2月

    AWSを捨てて復活、ドロップボックスが上場へ
  • 「ずっとむなしい、なにもなく終わる・・・」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(前編) | 日経 xTECH(クロステック)

    の自動車技術者で、最も有名な一人が人見光夫だ。エンジン一筋38年。マツダ躍進の中核を担う、「スカイアクティブ(SKYACTIV)」エンジンの開発を率いてきた。世界シェアが2%に満たない“小兵”のマツダが、世界のエンジン開発競争で先頭を走る――。10年前、誰が想像しただろう。 人見がマツダに入社したのが1979年。スカイアクティブの実用化が2011年だ。57歳になっていた。会社人生の最終コーナーで、華々しい成果を生み出した。天才技術者とも称される。だが入社して長い間、ふてくされていた。 モチベーションなんて、なかったですよ。ずっとむなしいだけ。金くれるんだからまあいいわ、くらいに思って働いてました。 ひとみ・みつお。1954年生まれ。岡山県出身。1979年東大院修了後、東洋工業(現マツダ)に入社。一貫してエンジン開発に携わり、2000年パワートレイン先行開発部長。2011年執行役員、20

    「ずっとむなしい、なにもなく終わる・・・」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(前編) | 日経 xTECH(クロステック)